2月というと冬の最後の寒さが厳しい季節ですね。
年中行事には立春があり節分があり、バレンタインといったものもありますし、この月だけ1ヶ月が28日か29日しかないといった特殊な月です。
2月4日ごろが「立春」とされており、その前日の2月3日は節分となっています。
その2月はまたの名が
如月
このように呼ばれます。
では、この如月という異称はどのような読み方をするのか?
また、その意味や由来にはどのようなことが含まれているのか?
そんな「如月」についてまとめました。
如月とは何月でどんな読み方をするの?
2月のことを別の呼び方で、
如月(きさらぎ)
このような読み方をします。
ちなみに、英語での2月の月名は
です。
2月は如月(きさらぎ)と言いますが、他の月にもそれぞれの異称があります。
各月の異称と読み方
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)
それぞれ何月かについても、その意味や由来についてまとめているので、興味のある方はご覧になって下さいね。
では、この如月というのはいったいどんな意味や由来があるのか?
そのことについてまとめると、実は如月という言葉にはさまざまな説があることもわかってきました。
如月の意味って何なの?
この如月(きさらぎ)というのが、2月を意味していることはここまでの流れでわかりますね。
国語辞典を開くと、如月(きさらぎ)というのは
- 陰暦二月の称
- 「衣更着」で、寒さのため衣を更に重ねて着たことからといわれる。
このように記されています。
この2月は如月の他にも色々な呼び方があって、
- 卯の月(うのつき)
- 初花月(はつはなづき)
- 大壮月(たいそうづき)
- 殷春(いんしゅん)
- 梅見月(うめみづき)
- 建卯月(けんうづき)
- 仲春(ちゅうしゅん)
- 仲の春(なかのはる)
- 分月(ふんげつ)
- 小草生月(おぐさおいづき)
- 初花月(はつはなつき)
- 衣更着(きさらぎ・きぬさらぎ)
- 木芽月(このめづき)
- 雪消月(ゆききえつき)
- 雪消月(ゆきげしづき)
- 麗月(れいげつ)
- 桃華(とうか)
- 小草生月(をぐさおひつき)
- 開氷(かいひょう)
他にもまだあるようですね。
この2月の異称の中でも「如月」と呼ばれることが一般的です。
そして、2月が如月という漢字
「如」「月」
という字があてられたのにはいくつかの説があります。
その説の中で、先ほどの国語辞書に書かれていたことですが、肌寒く何枚も服を重ねて着るような季節だったことから、
このように呼ばれていたのです。
そして「如月」という漢字自体は、もともと中国での2月の異称をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という読み方とは関係がないといわれています。
という事は、2月を如月(きさらぎ)といった読み方をしていますが、この当てられた漢字と読み方は別々にあり、違うところから合わさって
如月(きさらぎ)
と、最終的に落ち着いたという事なんでしょうね。
ただ、これはいくつかある意味のうちの一つです。
実は他にもいくつかの由来があるのです。
次は、その他の由来についても触れていきましょう。
如月の由来には他にどんなことがあったの?
先ほどの如月の由来や意味以外にも、いくつか言われている説があります。
上で見てもらった説は、
これを紹介させてもらったものなんですね。
実はこの他にも、
- 草木の芽が張り出す月という意味の「草木張月(くさきはりづき)説」
- 前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃という意味から「来更来(きさらぎ)説」
- 陽気が更に来る月という意味の「気更来(きさらぎ)説」
このような説があると考えられています。
草木の芽が出る「草木張月(くさきはりづき)説」
2月の如月の季節は、今でいうと2月下旬~4月上旬ごろにあたります。
ですので、草木の芽が出始め、春の訪れを少し感じるような季節でもありますね。
そのことから、草木張月(草木の芽の張り出す月)というように呼ばれていました。
それが徐々に
このように変わっていったと言われています。
雁が来て更に燕が来る「来更来(きさらぎ)説」
旧暦8月に雁が来て、さらに2月には燕が来る月という意味で
このように呼ばれていたと言われています。
陽気が更に来る「気更来(きさらぎ)説」
春の陽気がさらに来るという事から
このように呼ばれていたことが由来しているという説です。
このように、2月の月に「如月」という漢字が付いたのにはいくつかの説があります。
じつは、他にもまだ説はありますし、実際に今回紹介したことのどれが本来の由来なのかもわかっていませんが、一番最初に紹介した「衣更着(きさらぎ)」からきた説が一般的ですね。
あとがき
今回はまだまだ肌寒い日が残る2月の如月(きさらぎ)の読み方や意味、由来について見てきましたがいかがでしたか。
睦月や如月のような昔ながらの「和風月名」は、無機質な1月、2月といった呼び方よりも風情がありますよね。
また、2月は
- 立春
- 早春
- 梅花
などの春を感じさせる季節の言葉が現れる季節でもあります。
もうそろそろ厳しい寒さも終わり、すぐそこまで来ている春が待ち遠しいといった時期でもありますね。
他にも季節によって、さまざまな「時候の挨拶」や「季節の言葉」があったりします。
お手紙を出す際など、手紙の書き出しや結びの言葉に迷ったら、ぜひこちらのページも参考にして楽しい手紙づくりのアクセントに使ってみて下さい。
関連ページ>>時候の挨拶「2月」上旬・中旬・下旬で使える例文と手紙の形とは?