引越しでは新しい場所で生活をおくるために、引越し後に必要な手続きがありますよね。
旧住居では引越し前に「電気やガス、水道、車」などを、いつまで使うなどの手続きも必要になります。
また、市役所では転入届や転出届など、色々な手続が必要になります。
何からやっていいのか、多すぎてわかんない・・・。
こんなふうに悩みますよね。
そんな、
というのは、
- 何を?
- どうやって?
- どこで?
- いつから?
- いつまでに?
と、わからないことが非常に多いと思います。
そんな、ややこしい引越しの手続きも、実は順番に見て一つずつ片付けていくと、イライラすることも少なくなります。
そこで今回は、そのわかりにくい引っ越し手続きについて、
- 引越し前に必要な手続きは?
- 引越し後に必要な手続きは?
- 引越し手続きのチェックリスト一覧
このようにまとめ、わかりやすくしました。
このページの最後には、そのチェックリストも印刷して手元で使えるようにダウンロードしていただけます。
必要な手続きの参考になると思うので、あなたの引越しをスムーズに行うためにも、一つずつ漏れがないかチェックをしていきましょう。
引越し前に必要な手続きは?
引越しの前に必要なことは、「引越し元での後処理」といったことが主な手続きになります。
例えば、市役所への転出届や電気やガス、水道、インターネットなどの契約変更、解除などですね。
具体的にまとめると次のようになります。
引越しの2週間ほど前から当日までに行う手続き
転出届
市外へ引っ越しをする場合には、引越し前の市区町村の役所に本人か世帯主が行って転出届を提出しましょう。
これは引越し後の市区町村での手続き(転入届)の際に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
転出先の住所や転出予定年月日を記入するので、必ず控えておいてくださいね。
この転出届は、
- 身分証明書(免許証やパスポート等)
- 国民健康保険証
- 印鑑
*同じ市内の場合は「転居届」を提出します。
転居届は引越し後の手続きなので、転出届の手続きは必要ありません。
国民健康保険の資格喪失手続き
国民健康保険加入者の場合、
これが必要になります。
いったん旧市区町村の国民健康保険をやめて、引越し先の市区町村で新しく入るといった流れです。
- 国民健康保険証
- 印鑑
*転居(同じ市区町村)の場合は「住所変更手続き」のみで完了します。
健康保険を返還すると、新しい引越し先で手続きして国民健康保険証をもらうまで保険診療を受けれなくなるため、この間は全額負担しなくてはいけません。
加入手続きが完了すると払い戻しはされますが、注意しないと一時的に負担額が大きくなるので計画的に手続きは行うようにしてくださいね。
電気
電気って引っ越しの直前、もしくは引っ越し後もちょっと使ったりする場合もありますよね。
引っ越し先でも電気を使う機会があるかもしれません。
だから電気の契約手続きは、
旧居での電気停止日時を電力会社に伝え、その時までの使用料金を日割りで計算してもらうなどして後日支払います。
支払い方法は電力会社と相談して決めましょう。
新居では使用開始手続きが必要になるので、同じ電力会社であれば停止手続きと同時に伝えれば良いと思います。
地方が変わって電力会社も変わるのであれば、ネットや電話などで確認し、申込書類などを送付して契約となると思います。
電力会社によって対応が違うと思うので、必ず確認をとってから手続きを行ってくださいね。
水道
こちらも電気の契約手続きと似ていますね。
各地域の水道局に連絡してその時までの使用料金を日割りで計算してもらうなどして後日支払います。
支払い方法は水道局と相談して決めましょう。
新居ではメーターボックスの横の水止め栓を回すと水が出るようになりますが、新居の水道メーターボックスが意外とわからないところにあったりする場合があるので、下見に行ってわからなかったらこの時聞いておきましょう。
私の家は駐車場にありました。
ガス
新居での電気や水道は、引越し後でも申し込みすれば使えますが、ガスはこのようにはいきません。
ガスは引越しの当日係員が来てメーターを確認して、料金を日割りで計算します。
精算方法は当日現金で払ったり新居へ請求書を回すようにするなどあるので、ガス会社と事前に決めておきましょう。
ですので、
新居でもガスの係員によって開栓がされるので、同じく引越しの1~2週間ほど前には、新居での係員の訪問予約をしておきたいですね。
あなたが新居で使う予定の手持ちのガス機器につなげて、ガス漏れ検査や点火の確認を行うので、係員が訪問するまでには用意しておかないといけませんし、立会も必要になります。
だから、係員の訪問予約の時間は、少し引っ越しの落ち着きそうな時間帯でいいと思います。
郵便物
近くの郵便局の窓口に転居届を出すと、1年間、旧住所あての郵便物等を新住所に無料で転送してくれます。
転居届の用紙は全国の事業所で配布されてます。
さっきの市役所へ提出する転居届とは関係ありません。郵便局独自の転居届のことですね。
とくに期日はないですが、手続き完了まで時間がかかる場合もあるので
固定電話
利用している回線の会社に連絡して、旧居での取り外しや新居での取り付け工事などが必要になる場合があるので、その場合には事前に連絡して予約する必要があります。
引越しの2週間前くらいには手続きを済ませたいですが、引越しシーズンなどが重なると予約が取れない場合もあるので1ヶ月以上前でもいいと思います。
状況に合わせて予約してくださいね。
転居先がマンションなどの場合は、そのマンションが契約している回線を利用する場合もあると思うので、管理人さんに聞いたりして確認はとっておきましょう。
インターネット
インターネットの工事には時間がかかることも多く、引越しシーズンやキャンペーン期間が重なっているとなかなか予約が取れない場合もあります。
旧居での解約については、モデム返却だけで工事が必要のない場合もあります。(私の場合そうでした。)
この辺りについても、回線会社に確認をとっておくといいと思います。
解約が遅くなって月をまたいでしまうと、その分の料金が発生するなどもあるのであらかじめ計画は立てておきましょう。
転居先がマンションなどの場合は、固定電話の時と同じくマンションが契約している回線を利用する場合もあると思うので、管理人さんに聞いたりして確認はとっておきましょう。
賃貸物件解約
賃貸物件の場合、引越し前には解約手続きをしないといけないので、管理会社や大家さんなどに知らせないといけません。
退去の際の申告方法や期限などが、最初の契約書の中にも記載されていると思うので確認するのがいいと思います。
退去する日には大家さんや管理人が立ち会いのもと、部屋の修繕箇所の確認や鍵の変換をすることになります。
これを元に原状回復費用が計算されて請求され、最初に払った敷金から原状回復費用を引いた金額が指定口座に振り込まれると思います。
その他
これら以外にも、人によっていくつか手続きがいるものがあるので、リストアップしてみました。
- 児童手当
- 子ども医療受給者証(受給者のみ)
- 後期高齢者医療被保険者証(加入者のみ)
- 各種医療費受給者証(受給者のみ)
- 介護保険被保険者証(該当者のみ)
これらの手続きは健康保険のように、新旧の市区町村の市役所で手続きが必要になる場合もあるので、転出届の際に市役所で聞くといいでしょう。
他にも、
- 銀行
- クレジットカード
- 携帯電話
- 各種保険(生命保険など)
- 新聞
- ペット
- バイク
- 転校手続き
などがありますね。
これらは引越し後でも手続き可能なものも含まれていますので、あなたに当てはまるものを思い浮かべてそれぞれ対応してくださいね。
引越し後に必要な手続きは?
引越し前に行ったように引越し後の手続きもたくさんあります。
こちらも引越し後14日以内に手続きしないと、あとで面倒なことになる可能性があるので、引越しが済んだら早めに手続きに行きましょう。
具体的にどういった手続きが必要なのかまとめたので、順番に見ていきましょう。
転入届
市外への引越しの際には、引越し後の市区町村の役所に本人か世帯主が行って転入届を提出しましょう。
この時に必ず「転出証明書」が必要になるので持参してくださいね。
引越し前の市区町村で手続したときに発行されたものですね。
- 転出証明書
- 身分証明書(免許証やパスポート等)
- 印鑑
*この後の手続きで住民票が必要になることが多いので、転入届を提出する際に住民票をついでに貰っておくと手間が省けて良いと思います。
転居届
引越し前と同じ市内であれば、転入届ではなく転居届の提出となります。
アパートなどで部屋が変わっただけでも転居届が必要になります。
この手続きが必要な人は、同じ市区町村内での引越しの場合だけですね。
- 身分証明書(免許証やパスポート等)
- 国民健康保険証
- 印鑑
引越し後14日以内に手続きを行う必要があります。
印鑑登録
印鑑登録は住所地でするものなので、転出届をしたら自動的に廃止になるところもあります。
ですので、引越し後に印鑑登録を改めて行う必要があります。(同じ市内の転居届の場合には、それに伴って印鑑登録の住所も変更になるので手続きの必要はありません。)
自治体によっても多少手続きは変わってくるようなので、詳しくは窓口で聞くのが一番ですが、確実なのは旧市区町村役場で廃止手続きを行って、新市区町村で改めて印鑑登録を行うことです。
でも、面倒くさいのでやっぱり聞くのが一番です。
住民票の異動
同一市内であれば転居届を出せば大丈夫です。
市外への引越しの場合は上でも触れたように、引越し前の市区町村の役所に転出届を提出し「転出証明書」をもらって、これを引越し後の市区町村の役所に行って転入届と一緒に提出しましょう。
国民健康保険の加入手続き
国民健康保険加入者の場合、「資格喪失手続き」を旧市区町村に提出したあとで、引越し先の市区町村で新しく入るための「加入手続き」が必要になります。
- 身分証明書(免許証やパスポート等)
- 転出証明書
- 印鑑
転入届を出してから手続きを行う市区町村もあるので、窓口で聞かれると良いと思います。
国民年金の住所変更手続き
国民年金(第1号被保険者)の場合は住所変更手続きが必要になります。
国民年金手帳や印鑑が必要です。
転入届を出したらついでにやっておきましょう。
免許証の住所変更手続き
特に急ぐ必要はないですが、免許証は各種手続きの証明にも使うことが多いので早めに済ませておきましょう。
警察署や運転免許試験場などで手続きすることが出来ます。
引越し先の住民票や印鑑が必要ですが、都道府県が変わる場合には写真が必要になる場合もあるので確認しましょう。(いらない場合もあります。)
車庫証明の住所変更手続き
車のナンバープレート変更の際に必要になるので、先にこの手続きをしておきます。
免許の住所変更手続きと一緒に警察署で済ませるのが楽です。
- 自動車保管場所証明申請書(軽自動車は保管場所届出書)
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自己所有の土地に駐車している場合)
- 保管場所使用承諾証明書(駐車場を借りている場合。駐車場賃貸契約書のコピーでも可の場合があります)
- 収入印紙(申請窓口で購入)
- 住民票または印鑑証明書
- 印鑑(認印で可)
この手続きにはちょっと時間がかかる場合があります。
自動車検査証(車検証)の住所変更手続き
車は新居に転入後、15日以内に引越し先の陸運局・軽自動車検査協会などの陸運事務所で手続きを行います。
- 車庫証明(警察署で発行されて1ヶ月以内のもの)
- 車検証
- 新住民票(発行後3ヶ月以内のもの)
- 申請書(陸運局にあります)
- 手数料納付書(陸運局で販売しています)
- 自動車税申告書(陸運局にあります)
- 印鑑
引越し前後で、管轄の陸運支局が変わらない場合はナンバープレート変更はありませんが、管轄が変わるとナンバープレートが変更されるため車を持っていく必要があります。
15日以内となっていますがこれを過ぎても特に罰則などはありません。
慌てる必要はないですが、自動車税の納付先などが変更されなくなったり、車を廃車するときなど非常に面倒なことになる場合もあるので早めがいいですね。
何度も引越しをしていると、特に面倒くさくなる可能性が・・・。
ただ、ローンでの購入の場合、あなたは使用者扱いで所有者はディーラーかクレジット会社などになっていると思います。
この場合にはローン会社に連絡して申請依頼書を郵送してもらったり、ディーラーに住所変更を依頼するなど相談してみましょう。
*ここまでの引越し前後の手続きは、各市区町村や、国外からの転入、外国籍の人などの場合、代理人の場合は異なる部分もあるので、必ず自分で確認することもしておいてください。
引越し手続きのリスト一覧でチェック!
引越し前と後で必要な手続きを見てきましたが、主に市役所での手続きやライフラインの契約変更などについて見てきました。
チェックすることは上で話したことをしていればある程度大丈夫だとは思いますが、それ以外にも個別に様々住所変更しないといけないことはあると思います。
それを一般的に必要があると思われる手続き項目と、事前に必要な引っ越しの準備と合わせてリストアップして、一つの表にまとめてチェックしやすいように作ってみました。
【ダウンロードを行う前に】
下記ファイルはPDFファイル形式で作成しておりますため、ご覧いただくためにはAdobe Readerが必要となります。
ご覧いただけない場合はPDFリーダーをインストールください。
■PDFリーダー「Adobe Reader」
(上記はAdobe様のページへの外部リンクとなります。)
このチェックリストの中にあるもの以外でも、あなたに必要な手続きがあると思うので、それは空白欄に書き込んでわかりやすいようにしてもらえればと思います。
また、チェックリストだけでは詳細は書ききれないので、こちらのページと照らしあわせるなどして確認して進めていってくださいね。
*このチェックリストの中にはパスポートは入っていないのですが、パスポートは住所変更などの手続きはいらないのでそのままで大丈夫です。
一番後ろの「所持品記入欄」に現住所が書くところがありますが、転居前の住所が書いてあるなら二重線や修正テープで消して、新しい住所を書き込めばそれで大丈夫です。
あとがき
こうやってザッと見るだけでも、引っ越しの前と後で手続きすることはたくさんあることがわかりますね。
さらに市役所関係のものは、およそ14日以内に手続きしないといけないものもあるため、あまり呑気にしているわけにもいきません。
面倒ですがこれらの手続きは済ませておかないと、あとで罰金を支払ったりしないといけないかもしれないので早めに済ませておきましょう。
また、電気やガス、水道などのライフラインも含め、インターネットや固定電話などもかなり大切なので忘れずに余裕を持って済ませておいてくださいね。
引越しの際にはいろいろと準備が必要です。
手続きだけでもこんなにあるので、余裕を持って進めたいですよね。
そんな準備をスムーズに進めるためには、いろんな面で知っておくと円滑に行えることも多いので、「あなたにマッチする引越しの悩み」があれば、こちらの記事も参考にしてください。