賃貸などでも、今まで暮らしていた部屋ですから掃除はしてきれいにお返ししたいですよね。
そうなると引越しの前に、
今住んでいる部屋は、どのくらい掃除しておいたらいいんだろう?
といったことが気になると思います。
また、引越し先でも最初に気になるところを掃除しておくと、家具を置く時にスッキリした気持ちで置けますよね。
では、そんな
引っ越し先の掃除もどうすればいいのか?
これも気になるポイントですよね。
今回は、引越しの前の部屋と引越し先の部屋で、
やっておきたい掃除やコツ!
こちらについてまとめました。
引越し前の家も掃除が必要なの?
引越し前に、今住んでいる家のことを考えた時、掃除をどこまでやったらいいのか迷うかもしれません。
部屋を出たら管理会社がクリーニング入れるし、別に掃除しなくてもいいんじゃないの?
こんなふうに考えると思います。
実際に、部屋の原状回復のためにクリーニング業者を入れて、清掃することも多いですよね。
だから、今あなたが掃除をしても、
と考えてしまいがちです。
でも、だからといって何でもかんでも放っておいたまま、掃除しないで引越しをしていますと、
最初に払っている敷金では間に合わず、追加料金が発生するケース
といったトラブルがよくあるようです。
だから、引越し前の家も、やはり常識の範囲内で掃除は行わないといけません。
一つの基準として、
というのが求められるのが目安になります。
この原状回復レベルの掃除というは、一つ基準があります。
それが、こちらです。
あなたが今の部屋に引っ越しをしてきてから、それまで過ごしてきた生活の年数を考えて普通に生活をしてきたらこれくらいは汚れる。
このような部屋の汚れ具合まで、あなたが掃除をして回復させる事ができれば
このようなケースがあるようです。
これは国土交通省のガイドラインにも示されていて、
ということがはっきりと言われているので、原状回復までの掃除というのはやはり必要なのだということがわかります。
じゃあ、具体的にどんな掃除をしたらいいの?
掃除のポイントが分かればやりやすいですよね。
そこで次に、
原状回復の掃除というのは一体どこまですればいいのか。
この点についてまとめました。
引越し前の家の掃除はどこまですればいい?
引越しの前の家の掃除は原状回復の意味もあるし、やっぱりこれまで住んできた家なので、感謝の意味も込めてある程度キレイにはしておきたいですよね。
でも、一体どこまで掃除をすればいいのか?
目安は必要ですよね。
これは上で話しをしたように、
ということになります。
ですので、
という「経年劣化」については考慮されません。
フローリングのワックスの剥がれとか、床に残った家具の設置跡などありますよね。
でもそれは、あなたが普通に暮らしていれば当然起こりうる汚れや痛みなので、これらは大家さんや管理会社が負担することになるんですね。
つまり、こういった経年劣化による部屋の傷みの修繕費用は、
普段の家賃に含まれる。
ということとなっています。
これについて考えられる掃除のポイントについてまとめました。
そこで、その目安に、
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)
ここにとてもわかりやすく明文化されているので、これを引用させてもらいました。
【床(畳・フローリング・カーペットなど)】
- カーペットに飲み物等をこぼしたことによるシミ、カビ(こぼした後の手入れ不足等の場合)
- 冷蔵庫下のサビ跡(サビを放置し、床に汚損等の損害を与えた場合)
- 引越作業等で生じた引っかきキズ
- フローリングの色落ち(賃借人の不注意で雨が吹き込んだことなどによるもの)
【壁、天井(クロスなど)】
- 賃借人が日常の清掃を怠ったための台所の油汚れ(使用後の手入れが悪く、ススや油が付着している場合)
- 賃借人が結露を放置したことで拡大したカビ、シミ(賃貸人に通知もせず、かつ、拭き取るなどの手入れを怠り、壁等を腐食させた場合)
- クーラーから水漏れし、賃借人が放置したため壁が腐食
- タバコ等のヤニ・臭い(喫煙等によりクロス等が変色したり、臭いが付着している場合)
- 壁等のくぎ穴、ネジ穴(重量物をかけるためにあけたもので、下地ボードの張替えが必要な程度のもの)
- 賃借人が天井に直接つけた照明器具の跡
- 落書き等の故意による毀損
【建具等、襖、柱等】
- 飼育ペットによる柱等のキズ・臭い(ペットによる柱、クロス等にキズが付いたり、臭いが付着している場合)
- 落書き等の故意による毀損
【設備、その他】
- ガスコンロ置き場、換気扇等の油汚れ、すす(賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合)
- 風呂、トイレ、洗面台の水垢、カビ等(賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合)
- 日常の不適切な手入れもしくは用法違反による設備の毀損
- 鍵の紛失または破損による取替え
- 戸建賃貸住宅の庭に生い茂った雑草
国土交通省:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)より
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000021.html
ここに書かれている汚れなどが残っていると、その修繕費用として追加があるかもしれません。
ただこの中でも、ペット可の物件などでは契約内容の中に特約が設けられたりしているので、気になる部分は大家さんや管理会社に確認を取るなどしてもらうといいと思います。
引越し先の家の掃除はどうする?
引越し前の部屋の掃除も大切ですが、
引越し先の新居の掃除
ということも必要ですよね。
不動産屋が定期的に掃除をしてくれているとはいえ、やはり部屋の中はホコリが溜まっていたりするものです。
私も引越しの時には何件も中を見て回りましたが、きちんと行き届いていない家もありました。
引越しが決まったら業者が掃除をするかもしれませんが、私は自分できちんとしたかったので、引越し先の家もキレイにしてから引越ししましたね。
これも個人の自由なので、
といった基準はありませんが、
家具も何も置いていない状態は引越し前しかないので、ある意味チャンス!
だと思って、やりたい掃除はやっておきましょう。
私が実際にやった掃除内容は、一軒家なので
- 一般的な掃除(掃除機、水拭き)
- バルサンを炊く。
- ワックスを掛ける。
- 壁紙を一部変える。
こういったことをやりました。
中には業者に来てもらってしてもらわないといけないものもありますが、引越し前が一番しやすいので一気にやりました。
意外と水拭きするだけでも、かなり汚れがあることが確認できます。
引越し先の掃除で新居のチェック!
また、引越し先の掃除ではもう一つの目的があって、それが、
新居のチェック
実はこれも結構重要だったりします。
引越しをする前に部屋の傷や汚れを確認しておいて、写真などをとったりして記録に残し、その部屋を出るときに自分が汚したものではないための証明にするんですね。
他にも、部屋の間取り(コンセントの位置)やレイアウトを考えるのにも、掃除をしながらすれば一石二鳥ですしイメージも湧きやすくなると思います。
私の場合は中古の一軒家の物件を購入した時の話です。
マンション等の賃貸物件などは、大家さんの了解も得ないと出来ないこともあったりするかもしれません。
あくまで参考ということで、見てもらえればと思います。
あとがき
このように引越しの前と、引越し先の家で掃除をすることも必要になってくるわけですが、特に引越し前の掃除についてはトラブルが多いようです。
- 経年劣化
- 通常の使用による汚れ
なんて言われても、その人の感覚によって大きく違いますよね。
*これもたくさんの議論や裁判がされていて、国土交通省のガイドラインには色々と細く書かれているので、気になる方は一度目を通してみてください。
掃除をしてキレイにするのはあなたですが、それを確認して原状回復にかかる修繕費などを見積もるのは大家さんや管理会社側になります。
大家さんも、引っ越した後のあなたの部屋を見て、
なんて思うほど汚れていたら、やっぱり気分が良いものではないし、そりゃあ原状回復にお金もかかると判断しますよね。
どちらも同じ人間なので、やっぱりある程度常識の範囲でキレイにして部屋を返して、最後はお互いに気持のいい契約終了の形をとってお別れしたいですね。
引越し先での「ご近所トラブル」も不安な点の一つですよね。
引っ越していきなり問題発生!
なんてことにならないように、事前に引っ越しあいさつのマナーなどについて目を通しておいてくださいね。
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