インフルエンザの流行が始まった時、ウイルス感染に気をつけないといけませんが、その予防のためには「予防接種」を含め様々な対策があります。
ただ、
インフルエンザウイルスはどのような感染経路をたどって、私たちの体内に侵入し感染するのか?
その流れを知っておかないといけません。
そして、その主な感染経路は3つあります。
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
実は、それぞれで対策の仕方も変わってきます。
そこで今回は、この3つの感染経路についてどんな予防対策が有効なのか?
それにともなって「家族内で対策しておきたい事」も含め、インフルエンザの感染経路やその割合などについて見ていきましょう。
インフルエンザウイルスの感染経路は?
インフルエンザウイルスの感染経路は、どのような方法で私たちの体内に侵入し感染させるのか?
その主に知られている感染経路には3つあり、
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
このケースが感染経路のパターンとして考えられています。
1.空気感染
空気感染は
といった感染経路ですが、ウイルスの生存は
「気温が低く乾燥した環境を最も好む」
とされていて、具体的には、
このくらいの環境を好みます。
反対に、湿度が高くなると生存がしにくい(壊れやすい)環境になるようです。
外では空気の流れがありますが、狭い部屋の中だとウイルスが浮遊していて、それによって感染してしまう可能性も否定出来ないとのことです。
インフルエンザの感染経路の割合は、この空気感染よりも次の
「飛沫感染」
のほうが主なものだという認識がされています。
2.飛沫感染
飛沫感染とは、
といった感染経路です。
この飛沫感染による感染経路の割合が一番可能性が高いと考えられています。
厚生労働省の発表でも、この飛沫感染によるケースを注意喚起する声が非常に高いですね。
3.接触感染
接触感染とは
といった感染経路です。
以上、この3つのケースが主な感染経路として見られています。
だから、周りの人の咳やクシャミによって感染しないように、流行時期は常にマスクをしたりなど予防対策することが必要ですね。。
家庭でできるインフルエンザの予防はこちらを参考にしてください。
インフルエンザの感染経路 家族にうつさないためには?
家族の中で一人でもインフルエンザに感染した場合には、他の家族の誰かがうつらないようにしなくてはいけません。
特に子供がインフルエンザにかかってしまった場合などは、看病する親も注意しないと共倒れになってしまいます。
家の中という狭い空間の中では、ウイルスの接触が他の家族に及ばないようにしなければいけませんね。
ウイルスは目に見えないので、まず考えられる家族間での感染経路を一つ一つ無くしていくことが大切です。
では、家での予防対策は何をすればいいのか?
次は、その対策について具体的に見ていきましょう。
インフルエンザの感染経路のその他の対策とは?
家の中でもできることはたくさんあります。
家族の中にインフルエンザにかかった人がいる場合、
- 感染した人はどうすればいいのか?
- 他の家族の人間は何をすればいいのか?
といったことについて、出来る対策についてまとめました。
病院へ行く
インフルエンザにかかって48時間以内であれば、薬が有効に働くとされています。
早い段階でおかしいと感じたのであれば、すぐ病院に行くことが治療の近道だと思います。
病院に行くことで適切な治療や方針が得られるので、回復に向けた時間の短縮にもなり、結果的に家族にうつる可能性も減りますね。
関連ページ⇒インフルエンザの検査方法とは?時間や料金は?
⇒インフルエンザ検査キットは痛い?タイミングや時期は?
部屋を分ける
部屋を分けることによって、ウイルスの感染経路をその1部屋だけにとどめます。
看病人の出入りやトイレなどで、多少のウイルスの移動はあると思いますが、その部屋だけに留めることで他の家族が感染する可能性も少なくなります。
部屋の温度、湿度を管理する
部屋を分けた場合、感染者の部屋はウイルスでいっぱいだと考えられます。
ですので、定期的に換気をして新しい空気に入れ替えることが大切ですね。
また、他の部屋でも換気はこまめに行なったほうがいいでしょう。
それに加え、部屋の温度や湿度管理も大切です。
上でも少し触れましたが、「インフルエンザウイルスの生存環境」というのがあります。
温度は20℃付近で湿度50%以上にすると生存しにくくなりますが、移動の際気温の変化が大きすぎると身体にも良くないということや、それ以上に湿度管理のほうがより有効ではないかという見方がされています。
湿度が50%以上になると、ウイルスの生存状況が著しく減少するデータも有るので、湿度を50%~60%ほどに保つことが望ましいようです。
ただ、湿度があまり高すぎると、カビやダニの繁殖の元になってしまいます。
そこで、この湿度管理をする上で非常に役に立つのが、
『加湿器』
です。
加湿器をお持ちの方は、特にこの時期に有効活用して下さい。
また、加湿器を持っていない方も乾燥が気になる方は検討してみてくださいね。
今、加湿器は色々なタイプのものが販売されていて、初めての人はわかりにくいです。
そこで、加湿器についてタイプ別でメリット、デメリットをまとめました。
購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
関連ページマスクをする
飛沫感染での感染経路の可能性を防ぐため、マスクをすることが大切です。
より対策をきちんとするのであれば、感染者本人と家族全員がマスクをし、マスクもある程度の時間で交換するといったことも必要かもしれません。
特に感染者がマスクをして、周りへの飛沫感染を防ぐことが大切になってきます。
クシャミや咳で約2メートルも離れた場所に届くほどです。
ただ、マスクをしてもウイルスが通過してしまう事も言われており、マスク自体が完全に感染を防いでくれるわけではないようですね。
とは言うものの、マスクでクシャミや咳などから出る直接的な飛沫感染はある程度の効果が期待できますし、口の周りの湿度を高く保つ効果も期待できます。
先ほど上で説明したように、
「インフルエンザウイルスは50%以上の湿度に弱い。」
ですので、マスクをすることで口も周りの湿度が高くなり、感染の可能性を減らす効果が期待できますね。
手洗い(石鹸で)
手洗いは接触感染を防ぐためには有効な手段とされています。
特に石鹸をつかってきちんと手洗いすることが大切です。
*うがいに関しては予防のために大切だと言われていますが、インフルエンザウイルスは、うがいでは対処できない可能性があるため、厚生労働省ではうがいの推奨はありません。
この場合、うがいでの予防は科学的根拠は今のところはないとのことです。
しかし、インフルエンザの予防効果の根拠が無いからといって、うがい自体が悪いわけではなく、風邪予防などといった意味ですることは大切だと思います。
感染者が使用したものは使わない。
タオルやコップ、ティッシュなど療養中でも使うものはたくさんありますよね。
感染者が使用したものにはウイルスが付着している可能性が高いため、それを別の人が使うことは当然接触感染の可能性があるので、注意して取り扱うようにしましょう。
他にもあなたが気づいたことで、
と思うことがあれば試してみて下さい。
あとがき
主に3つのインフルエンザの感染経路を見てきましたが、飛沫感染の割合が高いと考えられています。
ただ、これらのケースがどれほどの割合で起きているのかということについてはハッキリとしたデータはまだ無いようで、様々な見方がされています。
いずれにせよ、私たちに大切なのは
そして、
「自分ができる予防対策はしておく。」
といったことだと思います。
その感染経路が飛沫感染であっても、接触感染であっても普段から意識的に予防して、自分はもちろんのこと、家族や友人にもうつさないようにしたいですね。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!