あなたはインフルエンザの予防にどんな方法が思い浮かぶでしょうか?
例えばよく言われている、
- マスク
- 手洗い
- うがい
といったことは基本的な予防の方法として、大切だと思っている方も多いと思います。ただ、
これらの基本的な予防法には本当に効果があるのでしょうか?
実はこの中には、正確な科学的根拠がない方法があります。
では、どういった事で予防していけばいいのか?
ということを中心に食べ物や飲み物、部屋の温度や湿度管理による具体的な予防法についてまとめました。
インフルエンザの予防方法とは?
インフルエンザの予防方法には様々な方法が考えられると思いますが、真っ先に浮かぶのは、
「予防接種」
だと思います。
とはいっても、実は、
予防接種をすることである程度の予防効果は期待できますが、普段から体調管理などを気をつけることが必要なんです。
そんな中で、予防方法としてあげられるのはいくつかありますが、主に見て行きたいのは次のようになります。
- マスク
- 手洗い
- 食べ物、飲み物
- 温度、湿度管理
- 人混みを避ける
- 体調管理
これらは特に大切です。
厚生労働省からも予防方法として、これらの予防を推奨しています。
ちょっと長いですけど、これから言おうとしていることがほとんど書かれています。
【インフルエンザの予防・治療について】Q.インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?
インフルエンザを予防する有効な方法としては、以下が挙げられます。
1) 流行前のワクチン接種インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
【インフルエンザワクチンの接種について】参照
2) 飛沫感染対策としての咳エチケットインフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。
したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
言うことは簡単ですが、特に家族や学校のクラスメート等の親しい関係にあって、日常的に一緒にいる機会が多い者同士での飛沫感染を防ぐことは難しく、また、インフルエンザウイルスに感染した場合、感染者全員が高熱や急性呼吸器症状を呈してインフルエンザと診断されるわけではありません。
たとえ感染者であっても、全く症状のない不顕性感染例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症例も少なくありません。
したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、
- 普段から皆が咳エチケットやくしゃみを他の人に向けて発しないこと
- 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること
- 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと等
を守ることを心がけてください。
飛沫感染対策ではマスクは重要ですが、感染者がマスクをする方が、感染を抑える効果は高いと言われています。
3) 外出後の手洗い等流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触感染を感染経路とする感染症対策の基本です。
インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いですから、アルコール製剤による手指衛生も効果があります。
4) 適度な湿度の保持空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
6) 人混みや繁華街への外出を控えるインフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
ただし、人混みに入る時間は極力短くしましょう。
補足※不織布製マスクとは
不織布とは「織っていない布」という意味です。
繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもので、これを用いたマスクを不織布製マスクと言います。
出典:厚生労働省ホームページ 「インフルエンザQ&A」より
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
うがいについて
ここで、予防といえば考えられる
「うがい」
という言葉が全く出てきていません。
実は、インフルエンザの予防方法という面では、今のところ
うがいによる予防効果の科学的な根拠はありません。
ですので、
しかし、うがいをすることで、
といった効果が期待できるので、たとえインフルエンザの予防効果がなくても、やっておいて損はないでしょう。
これらの予防については、インフルエンザウイルスの感染経路にもつながっています。
その感染経路についての詳しいことは、別のページにまとめているので予防のためにもぜひ合わせて読んで下さい。
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インフルエンザの予防は食べ物、飲み物でできるの?
インフルエンザの予防方法として、食べ物や飲み物の中にも効果が期待できるものがいくつかあります。
毎日の食事をバランスよく食べるというのは基本ですが、インフルエンザの予防という観点から見て効果が期待できそうな食べ物や飲み物がいくつかあるようですね。
これらの食べ物や飲み物については、科学的な根拠が十分に示されていないものもあり、必ずしもインフルエンザ予防に効果があるものではないということをご了承の上で参考程度にご覧ください。
また、インフルエンザの時や予防にはどういった食事や飲み物がいいのか?
ということについては別のページで詳しくまとめています。
食べ物、飲み物について詳しく知りたい方は、こちらも是非ご覧になって下さい。
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生姜(ショウガ)
ショウガの効果効能として体温の上昇がありますね。
この体温上昇が免疫能力の向上につながると考えられています。
冬場の冷え性の対策としても、インフルエンザ対策としてもショウガのパワーに期待が持てます。
紅茶
紅茶に含まれるカテキン類の抗ウイルス作用で、インフルエンザ予防として効果が期待できます。
特に、
「紅茶うがい」
によって、インフルエンザの感染率が13.7%減少した研究結果もあり予防として期待が持てます。
一般的に販売されているペットボトル入りのようなもので十分とのこと。
*ただし、ミルクティーはダメなようです。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、腸内の環境を整えるとともに免疫能力を高める効果が期待できます。
特に、
「R-1乳酸菌がインフルエンザワクチンの効果を高める。」
といった研究結果もあります。
明治乳業のR-1ヨーグルトというのがありますね。
他にもたくさん予防効果が期待できる食べ物や飲み物があると思いますが、こういった食品も交えながら、やはりバランスよく食事を取り、普段から体調、栄養管理をしっかりすることが大切なのだと思います。
インフルエンザの予防は湿度管理が必要?
インフルエンザの予防の中で大切な方法の一つとなるのが、
「室温、湿度の管理」
となります。
結論から言うと、インフルエンザウイルスは
『気温20℃付近、湿度50%以上だと生存しにくくなる(壊れやすくなる)。』
という検証結果があります。
詳細は1961年にG.J.Harperらによって発表された
- 「survival test with for viruses」
という論文から、
- 温度21~24℃で湿度20%に保った時の6時間後の生存率は60%
- 同じ温度で湿度50%に保つと生存率は3~5%
になりました。
- 次に温度7~8℃で湿度22~25%に保った時の生存率が63%
- 同じ温度で湿度50%以上に保った時の生存率は35~42%
になりました。
最後に温度32℃、湿度50%では6時間後のウイルス生存率は0%になりました。
これらから、特に
湿度50%以上の条件下で、インフルエンザウイルスの生存率が急激に減少する。
ということですので、温度と湿度管理を徹底すれば感染予防の方法として効果が期待できるわけですね。
また、熱帯地方の湿度の高い地域でも、雨季になるとインフルエンザに感染しやすくなるのは、インフルエンザウイルスのもう一つの特徴として、
「雨が多く湿度が100%近くだと、人の粘膜についたとき生存率が高くなる。」
といった米国の研究結果もあるようですね。
一般的に日本の地域では、これらの対応で予防効果が期待できるということです。
湿度を保つために簡単な方法は、
「加湿器」
加湿器を使えば比較的簡単に湿度を上げることが可能です。
しかしここで気をつけたいのは、
湿度を上げることでインフルエンザの予防にはなりますが、湿度80%付近になると、
となる可能性が出てくるため、50~70%ほどの湿度に保つことが良いと考えられます。
今、加湿器は色々な種類のものが販売されています。
ですので、加湿器については種類によってわかりにくい部分もあります。
そんなややこしい加湿器の種類をかなりわかりやすくまとめたのでぜひこちらもご覧になって下さい。
関連ページ室温管理に関しても温度を上げることでインフルエンザの予防にはなりますが、室内外の寒暖差が大きいと、自律神経の乱れを引き起こす可能性もあるため温度は上げすぎず、湿度管理をしたほうが良いと考えられます。
そのために、湿度計付きの時計や温湿度計などで、室内の調整をしてくださいね。
インフルエンザにかかってから治療するより、予防してかからないようにするほうが大切です。
インフルエンザの予防には予防接種をはじめ、食べ物や手洗い、マスクなど様々な方面で対策ができます。
あなたが知らなかった情報もたくさんまとめているので、もっと知りたい方は、こちらでご覧になりたい記事を参考にしてくださいね。
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あとがき
このようにインフルエンザの予防方法には、予防接種、マスクや手洗いなど基本的な予防の他にも、「食べ物や飲み物、温度や湿度」など様々あることがわかりましたね。
インフルエンザに感染してしまう可能性は、誰しもありますがその可能性を減らすためにできることはたくさんあります。
特に社会人になると、仕事もなかなか休めない状況だったりするところにインフルエンザにかかって周りの同僚に迷惑をかける事になってもいけませんし、妊婦や高齢者、子供の場合には重症化してしまう可能性も高くなるので、予防できる部分はしっかりとしておきたいですよね。
インフルエンザに罹ってから予防しておけばよかったとならないように今のうちにできることは準備しておきましょうね。
あなたは、そんなインフルエンザに毎年のようにかかって苦しい思いをしていませんか?
インフルエンザや風邪などにかかりやすい原因は、ウイルスに対する抵抗力、つまり「免疫力の低下」が大きく関わっていると考えられています。
- 普段から色々体に良いと思うことをしているけど風邪をひきやすい。
- 仕事上、風邪をひいたりしたら迷惑がかかる。
- 毎年のようにインフルエンザにかかってしまう。
- 家族のみんなが体調を崩しやすい。
- 体を大切にしたいけど忙しくて時間がない。
こんな悩みに対して、
「時間をかけずに楽にできて、しかも実感しやすい方法」
というのがあればやってみたいですよね。
私も見つけて驚いたこの方法ですが、この機会に皆さんと共有したいと思いますので是非一度こちらをご覧になってください。
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