インフルエンザに感染すると高熱が現れる場合が非常に多く、激しい時には40度を超えるような時もあります。
やはり高熱が出るとしんどいので、解熱剤で少しでも熱を下げたいと思いますが、
解熱剤は効果が期待できるのでしょうか?
また、私たちの馴染みのあるカロナールやロキソニンなどの薬の効果はどうなのでしょうか?
インフルエンザに解熱剤は効果が期待できるの?
インフルエンザの症状が出ている時に解熱剤は効果が期待できるのか考えてしまいますよね。
使って熱が下がるなら使いたい気持ちもわかりますが、一般的には解熱剤は使用せず自然に回復するようにしっかりと療養することが求められています。
そもそも発熱はウイルスと戦うためのものであって、
- 体温は1℃下がると30%免疫機能が低下する。
- 1℃上がると5倍ほど上昇する
このように言われてます。
同じように、風邪でも熱がある場合は、解熱剤は頻繁に使わないほうが治りが早いと考えられていますね。
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また、インフルエンザウイルスは高温になると弱まるので、ウイルスの増殖を抑えることも期待できます。
だから、せっかく体温が上がって免疫能力が上がっているのに、解熱剤でわざわざ下げてしまうと、結果的に治りも遅くなってしまう可能性があるのですね。
ただ、高熱が続いて苦痛が耐えられない、寝れない場合などには、解熱剤を使用して少し体を休めれるような状態にするような使い方が良いようです。
熱が出ていても耐えれるようならなるべく使わず、熱が高くなって休むことも辛いようなケースで解熱剤を使用するとうまく効果が得られるのだと思います。
インフルエンザに解熱剤のカロナールは使用できるの?
インフルエンザの解熱剤に使用される薬に、カロナールと言われる薬があります。
カロナール(アセトアミノフェン)
カロナールには錠剤やシロップなど内用薬があり、外用薬としても坐剤があります。
あとで紹介する「ロキソニン」のような非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)と比べると副作用が少なく小さな子供や妊婦さんに服用される場合があります。
*副作用が全くないわけではなく、発疹やおう吐などがあります。
インフルエンザの場合ですが、カロナールは副作用も少なく効果も穏やかなので比較的使いやすい解熱剤として処方されることも多いようです。
ただ、タミフルやリレンザのような「抗ウイルス薬」とは違い、インフルエンザウイルスに対抗するような作用はありません。
あくまで、高熱や頭痛などの症状を和らげるための対症療法として使うということを覚えておくといいでしょう。
このカロナールは「アセトアミノフェン」を主成分としたお薬ですが、アセトアミノフェンは市販の風邪薬(ノーシン錠、新セデス錠)などにも含まれていますね。
インフルエンザに解熱剤のロキソニンは使用できるの?
さて、カロナール以外にも解熱剤として使用されるものはいくつかありますが、その中でも有名なのが「ロキソニン」
ロキソニン(ロキソプロフェン)
ロキソニンには錠剤、細粒としての内用薬があり、外用薬としてはテープ剤、パップ剤、ゲルがあります。
ロキソニンゲルやロキソニンパップは、使った人も多いんじゃないでしょうか?
ロキソニン(ロキソプロフェン)は、
- 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
に分類される解熱鎮痛剤です。
解熱鎮痛薬として効果が期待できる薬で、幅広く用いられています。
ただ、副作用のリスクもあり特に胃腸障害が多くあり、他にも吐き気や嘔吐、発疹などもあります。
さて、インフルエンザの発熱の場合ですが、ロキソニンの使用が原因と考えられる「インフルエンザ脳症」も起こった例が過去にあるようです。
だから、インフルエンザの時にロキソニンは使用しない事が一般的です。
また、通常でも15歳未満の使用は制限されていることから、ちいさな子供には使用できません。
あとがき
解熱剤の使用はやはり医師から処方され、どういった状況の時に使うのがいいのかしっかりと聞いたうえで使用するのが良いでしょう。
自己判断で市販の風邪薬などを使うと、かえって治りが遅くなるケースも考えられます。
特に小さな子供の場合、しんどそうだからといって親が自己判断で安易に風邪薬を与えるようなことはしない方がいいですね。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!