インフルエンザに感染してしまうと、高熱を始め筋肉痛や悪寒など激しい症状に襲われてしまいます。
そんな時に少しでも楽になりたいので、薬を使うこともあると思いますが、そもそもインフルエンザは薬がなくても治るものなのでしょうか?
また、仮に薬を使った場合に期待できる効果や副作用はどうなのでしょうか?
インフルエンザは薬なくても治るの?
インフルエンザに感染すると高熱などのつらい症状が出るので、つい薬に頼りたくなる気持ちはわかりますが、インフルエンザは基本的には薬がなくても治る病気と考えられています。
インフルエンザウイルスに感染して、およそ1~2日ほどの潜伏期間があり、そこからおよそ3日程はつらい症状が現れるケースが多いです。
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ただ、きちんと水分補給をしてしっかり休息を取れば、そこからは症状が徐々に治まってくるでしょう。
私も子供の頃にインフルエンザによくかかっていましたが、その時代にはタミフルやリレンザなど抗インフルエンザ薬などはなく、解熱剤などを処方してもらい辛い場合にのみ薬を使うといったような対症療法でした。
このような時代背景からもわかるように、一般的にはインフルエンザは薬がなくても治ります。
また、インフルエンザにかかって治ったとしても、治りたてではまだ感染力は残っています。
ですので、学校に行っている子供の場合には学校保健安全法によって、
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」
この期間はお休みすることになっています。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
関連ページまた、社会人の場合も、会社の規定などに記されているケースもあると思います。
有給消化を勧められたり、給料や休暇の取り決めがあるかもしれませんが、学校とは違い会社によってさまざまだと思います。
これは時間のあるときにでも目を通しておいたり、上司に確認するなどしておいたほうが良いでしょう。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
関連ページそして、もし、病院で検査してもらいインフルエンザに感染していることがわかったら、病院ではインフルエンザの薬としてタミフル、リレンザなどの薬が処方されることになると思います。
他にも解熱剤にカロナール(アセトアミノフェン)といった薬も処方されるケースが有ると思います。
では、これらの薬にはどんな効果が期待できるのでしょうか?
副作用の問題と一緒に、この薬について見ていきましょう。
インフルエンザに薬は効果があるの?
タミフルやリレンザといった薬は2,000年になってから認可が下りた薬で、
このように呼ばれていて、タミフルは内服薬、リレンザは吸入薬ですね。
他にもイナビル(吸入薬)といった薬もあります。
どれが処方されるか、もしくは処方されないかは、
- 患者の年齢
- 重度化しそうなケース(免疫力の弱い人など)
- 肥満の人
など、ケースバイケースですね。
これらを服用することで、およそ1~2日程度は治るまでの期間が短縮すると効果が期待されています。
薬の効果が得られない場合も。
ただ、これらの薬を使って効果を得るには、
このように考えられています。
だからそれ以降になると、効果が期待できないので薬の服用はほとんどなくなるそうです。
インフルエンザの薬に副作用はあるの?
インフルエンザの薬で気になるのはその副作用ではないでしょうか?
こういった副作用に注目が上がったのが、
この副作用で「異常行動」が現れ、転落死などが起こったことからニュースなどで取りざたされ、我々の知るところとなりました。
厚生労働省ではタミフルとこの異常行動の因果関係については否定していますが、これには賛否両論が非常にたくさんあって議論を巻き起こしていますね。
こういった抗インフルエンザ薬の副作用には、異常行動のほかにも、
- 下痢や腹痛
- 気道の刺激作用(吸入薬の場合)
- 発疹
- 吐き気や嘔吐
このようなことが報告例としてあるようです。
インフルエンザかどうか知りたい、診断書が欲しいといった理由で病院に行って、検査をしたらインフルエンザだった・・・。
この時にタミフルやリレンザなどの処方がされるかもしれません。
ただ、それを服用するかどうかは自由ですし、あなた、もしくはあなたの子供に薬を飲まさず自然治癒で治したいのなら、それはキッチリと医師と相談したほうが良いでしょう。
でもやっぱり、抗インフルエンザ薬は使わないで済むならその方が良いでしょうね。
そのためには、普段から風邪やインフルエンザにならないように予防したり、免疫力を高めていくことが大切だと思います。
あとがき
今回見ていただいたように、一般的にはインフルエンザは薬がなくても治る病気です。
これが一番大切なことですね。
とはいっても、熱がとても高くなって寝れなかったり、まともに飲食ができないような状態が続くと辛いものです。
そういう時に解熱剤など病院で処方された薬を使うと、少し楽になって体を休めやすくなると思います。
市販でも風邪薬などでロキソニンやバファリンなどが販売されていますが、安易にこういった薬を使うと逆に治りが遅くなったり、インフルエンザ脳症の例もあったようなので、むやみやたらと使うのは避けたほうがいいですね。
>>インフルエンザに解熱剤は効果ある?カロナールやロキソニンは?
特に15歳未満の子供は用法容量の記載に使用制限がかかっている市販の薬も多いので、1度病院に行って、先生から正しい薬の処方と説明をもらってから使うようにするのが安全な薬への頼り方だと思いますよ。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!