冬場になると猛威を振るうインフルエンザですが、
その感染する経路には、
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
というようにいくつかのパターンが有ります。
そのインフルエンザウイルスが空気中にいる場合、気になるのが、
だと思います。
目に見えないだけに、一体どのくらいの期間生きている(活性している)のか気になりますよね。
そして、ウイルスを死滅(不活性化)させる方法は、温度や湿度も含めてどういったことに注意すれば良いのか?
日常生活の中で、うまくインフルエンザウイルスから避けるためにできることを、ウイルスの生存、死滅といった面を中心にまとめました。
インフルエンザウイルスに寿命ってあるの?
まず、インフルエンザウイルスは普通の生物とは根本的に違う存在なので、ここでいう「寿命」という考えは、私たちが関係するインフルエンザの情報とはちょっと違いますね。
ですので、ここではインフルエンザウイルスの寿命というよりも、
などと表現したほうが分かりやすいと思います。
空気中にいるインフルエンザウイルスの寿命(生存期間)
例えば、インフルエンザウイルスがあなたのお部屋の空気中にいるとしましょう。
その時の部屋の「室温が7~8℃」で「湿度22~25%」程度だったとします。
よくある冬場の季節の気温や湿度ですね。
この部屋の環境の場合、
というような研究結果の論文が発表されています。
その論文の内容では、
湿度50%以上の条件下で、インフルエンザウイルスの生存率が急激に減少する。
ということが結論として出ています。
詳しいことはこちらで確認してもらえます。
>>インフルエンザの予防方法とは?食べ物や湿度管理で感染対策!
他にも、食べ物や部屋の温度管理の方法、普段からできるインフルエンザ対策についてまとめているので、是非ご覧になってください。
だからインフルエンザの予防には、室温や湿度はとっても大切なんです。
クシャミなどでウイルスが空気中に!
インフルエンザは冬場に流行しますが、それは低温、乾燥の季節がインフルエンザウイルスにとって活動しやすい環境だからなのですね。
その環境下で、インフルエンザに感染した人がクシャミなどをしてウイルスがばらまかれることがよくあります。
その場合、
ウイルスはどのくらいの期間感染力が続くのか?
というのも気になるポイントです。
状況、環境によっても変わると思いますが、
このように考えられています。
だからインフルエンザは飛沫感染や空気感染が恐れられているので、マスクや手洗いなどはしっかりとしておきたい予防対策なんですね。
インフルエンザウイルスの生存期間は?
一方で、体内に入り込んだインフルエンザウイルスは、増殖を繰り返し感染してから24時間後にはウイルスの数が100万個にも達すると考えられています。
ウイルスが100万個を超えると症状が現れてくると考えられているので、その潜伏期間は1~2日程度なんですね。(長くても3日ほど)
そして、インフルエンザが治った後でも、実はウイルスはまだ体内に残っています。
だから、治ったからといってすぐに友達と遊んだりすると、その友達がインフルエンザにかかってしまう可能性もあるのです。
ですので、文部科学省が改定した学校保健安全法施行規則の中では、
学校はお休みしないといけないことになっているんです。
関連ページ>>インフルエンザ感染期間の解熱後と発症前は?a型b型で違う?
治ったと思って油断していると他の人にうつしかねないですし、子供がインフルエンザにかかってそれを看病していた両親がかかってしまうといったことも十分可能性があるのです。
インフルエンザウイルスを死滅させるには?
インフルエンザを死滅(不活性化)させるためには、何をすればいいのかが分かっていると予防にも役立ちますよね。
まず、空気中にいるインフルエンザウイルスですが、外にいる場合にはすべて死滅させるのは無理なので、体内に入らないようマスクなどをして対策するしかありません。
ただし、室内、自分の部屋にいる場合には、上でもふれたように
これをしっかりとすれば、インフルエンザウイルスを死滅させることが出来ると考えられます。
結論から言うと、
温度32℃、湿度50%で6時間後のウイルス生存率は0%になった。
という研究結果が報告されていますが、なかなか32℃というのは現実的じゃないので、
- 室温21~24℃
- 湿度50~70%
これでインフルエンザウイルスはずいぶんと減ると思います。
湿度は加湿器などで上げることができますが、注意したいのは
湿度を上げすぎないこと
80%以上になってくると、インフルエンザの悩みは減りますが、代わりにカビや結露、ダニといった悩みが現れてきます。
だから湿度管理は気を付けて下さいね。
体についたウイルスを死滅させるには?
基本的にインフルエンザウイルスは、口から体内に入り込み増殖する事が考えられています。
だから、この時期のマスクは必須なんですが、接触感染といって手や物についたウイルスを口に含んでしまうことで感染してしまうケースもあります。
手についたウイルスは、しっかりとした手洗いやアルコール殺菌で対策ができると考えられています。
ただ、食べ物についた場合、生ものだとそのまま感染してしまう恐れもあります。
加熱された物であれば可能性はぐっと減るとは思いますが、いくら加熱された物でもウイルスだらけの部屋で食べるとわかりませんよね。
あまり過剰になりすぎてもいけませんが、基本的にはしっかりと手洗いをし生ものは控える、そしてインフルエンザ感染者は料理を作って人に提供しないということが大切ですね。
あとがき
インフルエンザウイルスは侮っていると怖いですが、きちんとできることをしっかりとやっていれば感染する可能性はぐっと減らせます。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期や効果の期間はどのくらいなのか。そして予防接種をしたのにかかるケースや副作用について。
そしてインフルエンザの特徴や潜伏期間をはじめ、A型とB型の症状の違いなど、感染経路や感染期間などもまとめました。
他にも流行時期やピークとともに予防方法の食べ物や湿度管理、グッズなども見ていきます。学校や会社を休むときの対処法や知っておきたい出勤停止期間などもあるので、一緒にチェックしていきましょう!