相撲の開催場所ってどこなのか?
ふだんあまり大相撲をよく見ない人でも、
- 九州場所
- 本場所
- 大阪場所
とか、いろいろな地方で開催されているというのは、なんとなくわかっている方も多いと思います。
ニュースとかでも頻繁に行われるし、特に2017年は稀勢の里が若乃花(1998年)以来の日本人横綱ということで非常に盛り上がっています。
こうなると、ちょっと相撲観戦してみたいという人も多いですよね。
でも、初めてだと1月場所とか3月場所とか聞いたことはあるけれど、年間でいったいいつどこで開催されているのか、その順番などわからないですよね。
そこで今回は、大相撲の年間の開催場所の順番や回数、そして1日のスケジュールなどを追ってみました。
相撲の開催場所ってどこなの?
さて、人気の衰えることの知らない大相撲ですが、その開催場所というのは、
- 東京(両国国技館)
- 大阪(エディオンアリーナ・大阪府立体育館)
- 愛知(ドルフィンズアリーナ・愛知県体育館)
- 福岡(福岡国際センター)
主に、この4つの場所で開催が予定されています。
東京(両国国技館)
東京場所は、なんといっても両国国技館!
名前はみなさん知っていると思いますが、相撲の殿堂地です。
そこで観戦ができるというのが何よりの醍醐味で、相撲の歴史や伝統を肌で感じることができる場所ではないでしょうか。
大阪(エディオンアリーナ・大阪府立体育館)
大阪の難波にあるエディオンアリーナ(大阪府立体育館)です。
収容できる人数は東京の両国国技館よりも小さく、後ろの席でも見やすいのがポイントです。
愛知(ドルフィンズアリーナ・愛知県体育館)
名古屋場所は季節が7月ともなるので、多くの力士がキツイと漏らすほど最も過酷な場所となっています。
すぐ隣が名古屋城となっているので、観光を終えてから取組が見れるのもポイント
福岡(福岡国際センター)
九州場所は11月に行われるため、一年を締めくくる場所となっています。
「福岡はおいしいものが多い。」と、口をそろえて力士やお客さんがいわれているので、食べ物目当てのグルメ旅行も兼ねていくのも良いですね。
それぞれ主要な場所周辺にあるので、全国からでも交通の便の良いところにあります。
私は大阪出身なので、エディオンアリーナ(大阪府立体育館)はよく知っていますし、何度かプロレスを見に行ったこともあります。
大相撲2017年3月大阪場所に行った様子。
2017年3月場所の大阪府立体育館にいってきました。
横綱稀勢の里の大逆転優勝が決まった、歴史的な場所の11日目ですが、その様子をちょっとご紹介です。
大阪場所のパンフレット
これは会場入り口です。
幕内土俵入りですね。
横綱稀勢の里の土俵入り。
稀勢の里が力水を付けている様子。
このときは、まだ日馬富士とは対戦していないので絶好調なんですね。
この後、13日目に日馬富士に病院送りにされて、千秋楽で照ノ富士との優勝決定戦で、あの歴史的な取り組みが行われました。
両国国技館に行った時の様子
こちらの東京両国国技館に行ってきました。
行ったのは5月場所(夏場所)で、4横綱を見る最初の機会となりましたね。
その後、日馬富士の暴力事件などがあり結局幻のような4横綱時代でしたが、その4人がそろった貴重な場所でした。
稀勢の里の横綱土俵入り(見にくい)
両国国技館はやはり相撲の本拠地というだけあって、非常に雰囲気がありました。
日本人なら一生のうちに一度は来ておいた方がいいと思いましたね。
相撲の場所の順番はどうなっているの?
この東京、大阪、愛知、福岡の4つの場所は
本場所
と呼ばれ、年に6回開催されることになっています。
4つの場所しかないのに6回行われるのですが、それは東京が3回であとの3つの場所でそれぞれ1回開催されるからなんですね。
では、年間を通してのそれぞれの順番を見ていくと次のようになります。
年間の相撲の開催場所の順番
1月場所:東京(初場所)
3月場所:大阪(大阪場所、春場所)
5月場所:東京(夏場所)
7月場所:愛知(名古屋場所)
9月場所:東京(秋場所)
11月場所:福岡(九州場所)
こんな順番で大相撲は開催されています。
こう見ると、奇数月に本場所が行われていることがわかりますね。
それぞれの名前もまた違った呼び方(通称)があり、例えば1月場所は一年の最初の場所であることから、
なんて呼ばれたりもします。
その中で、力士は15日間にわたって勝負が行われます。
1日目は「初日」で8日目は「中日」、そして15日目は「千秋楽(せんしゅうらく)」と呼ばれ取り組みが行われます。
千秋楽という言葉は聞いたことがあると思いますが、この日が最終日で優勝が決まる日でもあるんですね。
だから、一つの場所で約2週間近く取組が行われているということになります。
基本的には原則として、
ということが決まっていて、
十両以上が15番(15回の取組)で、幕下以下は2日に1番、合計7番の取組を行っています。
大相撲本場所以外の月は何してるの?
力士にとって、本場所の成績次第で番付(階級)も上がったり下がったりするので、力の入る取り組みが行われています。
じゃあ、本場所以外の月って何してるの?
本場所は奇数月でしたが、偶数月ってまるまる空いていますよね。
想像してみると、稽古をしたりする月なのかなって思ったりしますけど、実は偶数月では
地方巡業
このように呼ばれる、本場所とは違うことが行われています。
この間にもちろん稽古もされていますが、その稽古の様子を見学できたりイベントが行われたり、大相撲トーナメントが行われたりなど、いろんなことが一年通して行われているわけなんですね。
例えば、2月では節分会の豆まきや、大相撲トーナメントが行われたりします。
本場所の総当たり戦とは違うトーナメント方式なので、またちょっと違った楽しみ方ができます。
けっこう地方の方にも巡業で来ることも多いので、本場所とは違った和やかな雰囲気でお相撲さんたちと触れ合える、いい機会でもあったりするんですね。
参照記事:【相撲の巡業とは何なの?スケジュールの流れや楽しみ方は?】
相撲の場所の1日スケジュールはどうなっているの?
さて、この本場所と呼ばれるとき、一日はどんなスケジュールで流れているのか気になりますよね。
相撲を見に行くと言っても、実は、その取組はとても長い時間行われています。
時間帯はあくまで目安であって、日や場所によっても変わる場合がありますが、大まかな流れは次のようになっています。
大相撲の本場所の一日のスケジュール
時間 | 内容 |
午前8:00 | 寄せ太鼓、会場 |
午前8:25 | 前相撲 |
午前8:35 | 序ノ口~幕下取組 |
午後2:15 | 十両土俵入り |
午後2:35 | 十両取組 |
午後3:40 | 幕内土俵入り |
午後3:55 | 横綱土俵入り |
午後4:10 | 幕内取組 |
午後5:50 | 結びの一番 |
午後5:55 | 弓取式・打ち出し |
初日や千秋楽には協会御挨拶があったり、千秋楽に幕内最高優勝、三賞表彰式があったりなどします。
こうやって一覧で1日のスケジュールを見ると長いですよね。
だから、十両の取組や相撲通が燃える「幕下後半の取組」である午後1時~午後2時ごろから、徐々にお客さんが入ることが多いです。
朝から1日中取り組みを見ている人は、そこまで多くはないですよね。
幕下取組のとき、会場内はこんな感じ(2017年大阪場所)
でも、午後2時から観覧し始めたとしても、終わるのが午後6時ごろなので4時間近く楽しめるわけです。
混みだすのは3時あたりを過ぎてからでしょうかね。
十両のほぼラストの大砂嵐戦でこのお客さんの入りです。(午後3:30頃)
幕内土俵入りを見たい人は、午後3:00くらいから会場入りすれば十分間に合うと思いますよ。
あとがき
相撲の開催場所って1月3月場所など、両国以外どこで行われているのか。
また、その年間の順番や回数、1日のスケジュールなどを追ってみましたがいかがでしたか。
東京の本場所は年間3回、そして大阪、愛知、福岡で各1回ずつ開催されているのですね。
基本的にはこのような流れで一年通しているわけですが、力士たちは本場所はもちろん真剣に取り組みされています。
また、それが終わっても部屋稽古や地方合宿、地方巡業やイベントなどに参加しているので、野球やサッカーのようなオフシーズンというのはないのですね。
2017年に稀勢の里が1998年若乃花以来の日本人横綱になったこともあり、その次の3月場所(大阪場所)では、異例のチケットの売れ行きとなりました。
10年以上相撲を観戦している知り合いの人も、今までこんなことなかったというくらいの状態だそうです。
なかなかチケットをとるのも大変な状態になってしまいましたが、お気に入りの力士がいれば、一度会場に足を運んで観戦するのも面白いですよ。
他にも、相撲にはたくさんの魅力が詰まっています!
そんな大相撲の伝統作法や取組の見どころ、観戦の仕方などをこちらでまとめています。
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