私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
釘をさす
この言葉の意味をご存知でしょうか?
明日大事な集まりなんだから絶対遅れないでよ、うさぎさん!
わかってるって、明日の9時でしょ、余裕っしょ!
なんか不安だな、帰ったら念のためメールしとこ。
翌日
うさぎさん遅いね~。
昨日あれだけ釘を刺しておいたのに~~!
さて今回は、この「釘をさす」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、類義語などと一緒に見ていきますので、この機会に覚えていってくださいね。
釘をさすの意味とは?
さて、釘をさすの意味について見ていきたいと思います。
釘をさすというのは、
こういった意味を持っています。
この「釘をさす」という言葉の「釘」が使われているのは、昔の建築様式によるものだと考えられています。
昔は建物を建てるときに、釘は使わない建築をしていたのですね。
ちょっと例えると、おもちゃのレゴみたいな感じでしょうか。
うまく凹凸を作って、はめ込んで組み合わせていくといったような感じだったのですね。
それが江戸時代あたりになってから、念のために釘が使われるようになったと言われています。
このことから、釘をさすという言葉がそのまま同じような意味になったとわれています。
釘をさすの使い方や例文は?
さて、この釘をさすの使い方は、この意味を考えるとシーンが思い浮かぶと思います。
例えば、
- 相手が絶対に間違わないように注意する。
- 約束を破らないように注意する。
ただ単に相手に約束を守ってもらうために使うよりも、さらに強い意味が含まれていますね。
では、この釘をさすという慣用句を使って、いくつか例文を作ってみました。
- 絶対に他の人に言わないように釘を刺した。
- 明日の待ち合わせ時間に遅れないように釘を刺した。
- あれだけ釘を刺しておいたのに、彼は言われたとおりにしなかった。
このような感じでしょうか。
どれも、強い意志をもって念を押している様子が思い浮かびますね。
自分にとって、これだけは絶対に守ってほしいといった時に使われている様子がわかると思います。
使うときの参考にして下さいね。
釘をさすの類義語は?
この釘をさすという言葉には、似ているけどちょっと意味が違う言葉
という言葉が類義語に近いですね。
相手に確認する意味で使う、重ねて注意を促す意味で使われます。
「釘をさす」とはちょっと違いますが、注意を促す意味では近いですね。
釘をさすの場合は結構強めのケースで、約束を破ったりできないように念を押すといった意味ですね。
「釘をさす」という言葉の中に「念を押す」という意味は含まれているけれど、「念を押す」という言葉の中に「釘をさす」という意味までには至っていないというような違いがありますね。
という言葉も意味合いによっては近くなりますが、どちらかというと「警告する」という言葉は
- 悪い事態が起こるから注意しなさい。
- その行動はやってはいけません。
というような、よくない行動を律するときに使われる言葉ですね。
上の例文で言うと
- あれだけ釘を刺しておいたのに、彼は言われたとおりにしなかった。
- あれだけ警告したのに、彼は言われたとおりにしなかった。
このような場合だと同じような意味で使えると思います。
あとがき
今回は慣用句の釘をさすの意味や使い方、例文や類義語について見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして「釘をさす」を簡単にまとめますね。
- 相手が絶対に間違わないように注意する。
- 約束を破らないように注意する。
「念を押す」とはちょっと意味が変わる。
釘をさすの場合は結構強めのケースで、約束を破ったりできないように念を押すといった意味ですね。
絶対に他の人に言わないように釘を刺した。
うまく使える場面があったら、ぜひ試してみて下さいね。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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