相撲の巡業とはいったい何なのでしょうか?
そのスケジュールや楽しみ方を知りたい!
といったファンも増えていますよね。
相撲と言えば、気合の入った力士の取組が見れる「本場所」
そんな本場所の取組も良いですが、ふだんは触れ合えない力士と楽しめる巡業はどうでしょうか。
その巡業は、意外なタイミングであなたの近くで行われるかもしれないのです!
その相撲の巡業とは、どんな楽しみ方があるのか、一日のスケジュールなどとともにその魅力について迫ってみました。
相撲の巡業とは何なの?
相撲の巡業とは、本場所とは違う地方の人々との交流を目的とした興行です。
基本的には巡業は偶数月に行われ、本場所の無い日に各地で開催されています。
巡業では、幕下や十両力士の公開稽古や子ども稽古、サイン会や握手会など、様々なイベントが用意されています。
ふだん味わえないような、和気あいあいとした力士との触れ合いが楽しめるとても魅力的なイベントが巡業なんですね。
相撲の巡業のイベントとは?
その相撲の巡業では様々な催しが開催されます。
どのようなイベントがあるのかまとめますね。
- 幕下以下の稽古風景の見学
- 握手会
- 十両・幕内の稽古風景の見学
- 子ども稽古
【子ども稽古の様子】
子どもたちが力士に稽古をつけてもらう風景が、なんともほっこりとした雰囲気を味わえますね。
そして、
【初っ切りの様子】
【相撲甚句の様子】
初っ切りでは相撲の禁じ手や、ふだんの取組ではありえないようなことを、コミカルに演じてくれます。
相撲巡業の中でも、とても人気のある演目の一つですね。
江戸時代から受け継がれている相撲甚句は、力士たちがその歌声とともに披露してくれます。
そして、
- 土俵入り(横綱土俵入り)
- 幕内の取組
【幕内の取組の様子】
幕内力士の取組も行われます。
まるで本場所かのような真剣な取り組みが行われていますね。
そして
巡業とはこのような感じですね。
たくさんのイベントが、ギュ~ッと1つに詰まったのが巡業の魅力です。
相撲の巡業のスケジュールってどんな流れなの?
さて、この巡業のスケジュールですが、1年の流れで言うと本場所を中心に回っています。
その本場所は奇数月に行われます。
ですので、基本的には巡業は偶数月に行われ、本場所の無い日に各地で開催されています。
その本場所の流れですが、
1月場所:東京(初場所)
3月場所:大阪(大阪場所、春場所)
5月場所:東京(夏場所)
7月場所:愛知(名古屋場所)
9月場所:東京(秋場所)
11月場所:福岡(九州場所)
このようなスケジュールで行われていますが、一方の巡業とはそれ以外の偶数月ということになります。
これは季節ごとに行く巡業場所もわかれていて、
4月(春巡業)は近畿・東海・関東
8月(夏巡業)は東北や北海道
10月(秋巡業)は東海から近畿
12月(冬巡業)は九州や沖縄
このように約1ヶ月間で全国各地に飛び回ってくれます。
また、各地域で何か所も回ることが多く、けっこう地方でも楽しめる興行となっているのですね。
相撲の巡業は年4回行われていますが、その中で空いている2月と6月はそれぞれ、
- 2月は節分会や大相撲トーナメント、NHK福祉大相撲
- 6月は部屋稽古や地方合宿、海外巡業
などがあります。
相撲の巡業ではどんなところを回るの?
例えばですが、平成29年4月の春巡業では近畿・東海・関東をまわりますが、どんなところを回っているのか、紹介したいと思います。
- 4月2日(日)三重県伊勢神宮奉納
- 4月3日(月)愛知県小牧市パークアリーナ小牧
- 4月4日(火)兵庫県加東市滝野総合公園体育館スカイピア
- 4月5日(水)兵庫県宝塚市立スポーツセンター総合体育館
- 4月6日(木)兵庫県姫路市立中央体育館
- 4月8日(土)神奈川県藤沢市秋葉台文化体育館
- 4月9日(日)静岡県静岡市草薙総合運動場体育館
- 4月11日(火)静岡県三島市民体育館
- 4月12日(水)神奈川県横須賀市横須賀アリーナ
- 4月13日(木)神奈川県川崎市とどろきアリーナ
- 4月14日(金)長野県松本市総合体育館
- 4月15日(土)群馬県高崎市高崎アリーナ
- 4月16日(日)常陸大宮市西部総合公園体育館
- 4月17日(月)東京都靖國神社奉納靖國神社相撲場
- 4月20日(木)千葉県柏市中央体育館
- 4月21日(金)茨城県水戸市青柳公園市民体育館
- 4月22日(土)東京都八王子市エスフォルタアリーナ八王子
- 4月23日(日)東京都町田市立総合体育館
- 4月24日(月)埼玉県深谷市総合体育館
- 4月29日(土)ニコニコ超会議場所
- 4月30日(日)千葉県幕張メッセ
4月の春巡業では、伊勢神宮と靖国神社で行われる奉納大相撲が恒例の行事となっています。
4月に行われるニコニコ超会議場所の「リアルSUMOU」は、ちょっと変わっていてとても面白いですね。
相撲の巡業で行われる1日のスケジュール
相撲の巡業は、およそ午前8時から始まって終了が15時あたりになります。
この間にたくさんの催しが開かれますが、主な演目とそのスケジュールの流れを紹介しますね。
主な演目とスケジュール
時間 | 演目内容 |
8:00 | 開場 |
~8:30 | 幕下以下の 稽古風景の見学 |
8:00~9:00 | 握手会・サイン会 |
8:30~10:30 | 十両・幕内の 稽古風景の見学 |
10:30~10:45 | 子ども稽古 |
10:45~11:00 | 相撲講座 |
11:00~ | 初っ切り、相撲甚句 櫓太鼓打ち分け、髪結い 横綱の綱締め実演 (この中の3つほど) |
12:30~13:30 | 十両土俵入り・十両取組 |
13:30~ | 幕内土俵入り・幕内取組 |
15:00 | 弓取式・打ち出し |
その場所によっても変わると思いますが、相撲の巡業の1日はだいたいこのようなスケジュールで進むと思います。
いろんな演目が目白押しとなっていますね。
相撲の巡業の楽しみ方は?
さて、このようにふだん味わえない色んな演目が巡業では行われています。
この相撲の巡業の楽しみ方は人それぞれあると思いますが、基本的には演目をしっかりと楽しむことだと思います。
そして、それ以外のところでも楽しみを見つけられると、より有意義な時間が過ごせますね。
朝の開場が8時からなので、結構早い時間から行われます。
幕下以下の力士に興味がある人は、朝からその稽古を見ることができますが、同じ時間当たりに握手会やサイン会が行われたりもします。
ですので、まずそこでお目当ての力士がいるかどうかのぞいて見ましょう。
力士の握手会は2人1組ペアで、4組ほど交替で登場しますが、横綱は基本的には参加しないようです。
番付上位の力士や人気力士、その地方出身力士が務めることが多くなっています。
人気力士の場合はすごい列になることも。
巡業の色んな楽しみ方
ふだんでは考えられないくらい、力士と近い距離での交流ができるので、力士が休憩中のときや土俵を除いている時に声をかけられれば、サインや握手に応じてくれる場合もあります。
ただ、稽古中や移動中は力士も忙しいので、声をかけるのは遠慮しましょう。
また、遠出して地方の巡業に行く場合は、他の観光も楽しめる時間があります。
終わるのがだいたい15時なので、そこから時間がある人は観光などに充てるのも良いですね。
相撲の巡業で用意しておきたいもの
ペンや色紙はサインをもらうときに必要です。
あとは見る場所にもよりますが、スリッパや座布団もあればいいかもしれません。
当然カメラは必須ですよね。
あとはお好みで、双眼鏡などでしょうか。
そして会場内に入るにはチケットが必要になりますので、各会場のホームページなどで確認する必要があります。
巡業スケジュールは、
こちらの「巡業」のカテゴリーから確認できるので、各自でチェックしておいてくださいね。
あとがき
相撲の巡業とはいったい何なのか。
また、スケジュールの流れや楽しみ方などについてまとめましたがいかがでしたでしょうか。
力士の人たちも本場所で忙しいのに、こういった巡業も行っていたんですね。
こんなふうに相撲ファンを大切にしているので、相撲の人気がどんどんと上がっていくのもわかるような気がします。
ふだん触れ合うことのできない力士をまじかで見れるチャンスなので、近くの場所に巡業できたときにはぜひ一度遊びに行かれてはどうでしょうか。
お目当ての力士を見つけるのもいいし、巡業をキッカケにファンになるかもしれません。
こういった触れ合いがあると、本場所もより楽しめるようになりますよね。
他にも、相撲にはたくさんの魅力が詰まっています!
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