結婚の挨拶も済んで、両家のご両親にそれぞれ無事認めてもらって一安心!
といったところですが、結婚に向けてまだまだたくさん準備しないといけないことがあります。
そのうちの一つである「結納」
でも、最近は結納しないケースが増えてきています。
では、どうして結納しないのでしょうか?
その理由には、昔とは違う現代の様々な事情が複雑に絡んできていました。
では、結納しない場合はみんな一体どうしているのか?その場合の結納金や結納品などの取り交わし、両家の挨拶などはどうなっているのか?
今回は、結納しない場合のあれこれについてまとめました。
結納しないのはどういう理由が多いの?
昔は結婚挨拶が無事済めば、その次は結納というようにことが運んでいきましたが、今の時代ではこの結納をしないケースが増えてきています。
そもそも結納とは、
という意味を持っていて、結婚挨拶で両家が認めた段階では、まだ口約束の段階です。
これを正式なものとしようとするのが結納ですね。
こういった意味のある大事な結納をしない理由には、現代の様々な事情が絡んできています。
この結納では、やはり決めなくてはいけないことが非常に多くて、
- 両家の都合のいい日程、時間。
- 場所はどこでするか。
- 結納でかかるお金をどうするのか。
- 結納品には何を取り交わすのか。
- お互いの地域性を考えて、一番ベストな結納は。
- 遠距離の場合どうするのか。
- 正式結納でするのか、略式結納でするのか。
- 仲人を立てるのか、立てるなら誰にしてもらうのか。
などなど、どちらかの家に不満が残ったりすると後々問題になったりするので、これを決めるだけでも大変です。
これらを理由に、結納をするくらいだったら、
- そのお金を結婚や新生活の資金に回す。
- その時間を結婚式の準備などに充てたい。
といったように考える人が増えてきました。
昔は、結婚によって、家と家が結びつくといった考えが強く、そのために結納は必要な儀式として考えられていましたが、今ではその考えも薄れてきていることも結納をしない理由の一つでしょうね。
ですので、逆に、「結納は堅苦しい。」といった意見も多いようです。
今ではまだ、昔の風習を重んじる家柄もたくさん残っているので、親がして欲しいと言ってくるから結納をしている場合も多いようです。でも、これからは今以上に結納をするケースが減ってきてしまうのかもしれませんね。
結納をするのかしないのか?
これについて、ここ数年の調べでは「結納をしなかった。」と答えた人は7~8割ほどにも上っていることがわかり、今や結納をしないほうが主流となっているようです。
さすがに何もしなかったというのはほとんど無かったようですが、今や状況は全く逆転していることがわかります。
結婚式も行わないケースも増えてきているので、結納となるとこれからもっともっと減っていきそうです。
結納しない場合はどうすればいいの?
ただ、結納をしないからといって、さすがに両家の家族が一度も顔合わせをしないで結婚式で初めて相手のことを知るなんてことはキツイですよね。
だから、今では結納をしない場合、それに変わることをしておかないといけませんね。
そういった意味で、今では
「顔合わせ食事会」
といった形で両家が会って、お互いを知る機会を作っているのが多いですね。
結納をするとなると、上でも見ていただいたように「仲人をどうするか」とか、「結納品はどうするか。」など、決めないといけないことが多くなりますが、顔合わせ食事会はもっと気楽な感じで、お互いに食事をしながら友好を深めていこうといった目的があります。
この顔合わせ会はどういう感じなのか?どういった服装をすれば良いのかなど、一通りまとめて別のページで解説しています。
こちらを見てもらうと、なんとなく顔合わせ食事会がどんなものなのか想像がつくと思うので、是非ご覧になって下さい。
結納しない場合、ほとんどは代わりとして顔合わせ食事会をされているようですね。
さて、結納には結納金があって、そのお金を結婚準備などに充てていましたが、結納しない場合は結納金といったものはありません。
結納金がない場合、必要なものを揃えるとき一体どうすればいいのでしょうか?
結納しないときの結納金は?
結納しない場合は結納金というのもなくなりますよね。
でも、結婚するに当たって必要なものは山ほどあります。
結婚費用やら新生活の費用やらお金はいくらあっても足りない感じですが、結納しない場合は結納金と言った形ではなく、お互いに話し合ってどちらがお金を出すのか話し合って決めるのが一般的なやり取りのようですね。
わかりやすいのはすべて折半して揃えるというのがわかりやすいですが、当然それぞれの事情もあると思うのでケースバイケースです。
そのために事前に二人で貯めておくようにするのがいいですよね。
そして、結納なしの場合、顔合わせ食事会の席で結納金の変わりに婚約記念品を取り交わすといったことが多くされています。
そのときに、
- 男性からだと「婚約指輪」
- 女性からはそのお返しに「時計」「スーツ」
など、記念品を交換することで、結納品(結納金)の代わりを果たしていると言えるのでしょうね。
こうやって食事会のときに記念品を取り交わすだけでも、
「これから結婚するんだという自覚が出てくる。」
と言った声も多いです。
結納がない場合に揉めないために
結納が無いなら無いで、
- 結納金がないなら新郎側がもっと出すべきだ!
- だったら、家具や家電などは新婦側で持つべきだ!
などなど、もめる種が出て来るケースも多いですね。
特に、親御さんの方でこういった声が出てくるようで、当の本人たちが納得して決めているのに、「どうしてあなたがお金を出さないといけないの?」など、親の不満が出てくるようですね。
それに対しては、考え方が本当にそれぞれで複雑なので、きちんと説明できるように、
「新郎側は新居の費用をほとんど出してくれているから、新婦側は家具や家電を揃えるのにお金を出すようにしている。」
などの答えをあらかじめ用意しておいたほうがいいかもしれませんね。
あとがき
このように結納をしない理由には、堅苦しい、お金がもったいない、めんどくさいなど、時代の移り変わりによって変化してきています。
とはいえ、やはりきちんと結納はしておきたいといった声もあります。
- 結納をせずに結婚してしまうと、この先になって後悔するかもしれない。
- 一度はやってみたい。
- きちんとした手順で結婚まで至りたい。
といった人もいて、結納をした人は
「やっぱりやってよかった。」
「結婚を強く自覚できた。」
「責任感が生まれた。」
などという声が多いですね。
結納をするかしないかは色々な事情があると思いますが、やっぱり後で後悔したりしないよう、お互いに納得できる形を話し合いで決めて欲しいですね。
このように、結納に関しては色々な意味やマナーといったものがあって、気をつけておきたいことや、知っておきたいことが他にもたくさんあります。
もしあなたが結納を考えていたり、結納とはどういうものなのか知りたい場合は次の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
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