結納の際に新郎側から贈られる結納金に対して、そのお返しとして新婦側から贈るお返しが、結納返しになります。
結納金がお金で贈られてきたときには、この結納返しもお金で返すのが一般的ですが、その金額の相場っていくらくらいなのか気になりますよね。
今回は、みなさんが結納返しとしてお返しする金額の相場や、いつまでにお返ししているのか?
また、結納返しのときに一緒に贈る時計などの記念品で、人気の品物にはどんなものがあるのかまとめました。
結納返しの相場はいくらくらいなの?
結納返しの相場についてですが、いくらくらい返すのが一般的なのか気になるところだと思います。
この相場では、
新郎側から贈られる金額の約半額
というのが多くみられます。
ただ、この相場に関しては、地域性や家柄によって違う場合も多く、関東の場合ではこのように半額ほどを結納返しすることが多いですが、関西では結納金の1割程度を返すといったことが相場としても多いようです。
その他の考えでは、
といったこともあり、それは事前に話がついている上で、もともとの結納金を半額にするといったケースもよくあるようです。
例えば、新郎側が結納金に100万円用意する予定だけど、結納返しで50万円返すのであれば、もう結納返しはなくして、結納金を50万円にするといったケースですね。
このように結納返しのスタンスも時代によって様々変化しているようです。ですので、今では結納返しの相場を決めるというのはなかなか難しいようですね。
これも結納金の意味や使い道などを考えると、その相場にも納得が出来るかも。
>>結納金とはどんな意味がある?相場や使い道は?結納金なしの場合は?
一般的な平均としては10~20万円の間くらいの金額になるようです。
関東式では両家を同格と捉えているため、結納金に対して半額を用意するのですが、関西式では新郎側の家格が上であるという前提ですので、結納返しが1~2割程度となっているようですね。
結納返しはいつまでにするものなの?
その結納返しをする場合にはいつまでにお返しするものなのか気になりますよね。
一応期限のようなものはないとされていますが、正式なもので結婚式の1週間~2週間前までには結納返しをするようになっていますね。
でも、結納返しの時期で多いのは、
といったように、当日互いに取り交わすといったことが面倒も少なくやりやすく感じます。
ですので、結納金や結納返しに関しては両家で相談し、その金額や内容について事前の打ち合わせも必要でしょうね。
そうでないと当日になって、地域性や家柄の違う家ではわだかまりの元になってしまうからです。
そういった意味もあって、結納返しはないといったこともあるようです。
他には、日を改めて別の日に出向いてお返しするとか、新居に花嫁道具を運ぶときなどで結納返しをする場合もあります。
もっとも正式な方法は、日を改めて結婚式前に新郎の実家に出向いてお返しをする方法で、これだと結納品を頂いてから期間があるので、それに応じたお返しができるといったメリットがありますが、遠距離などの場合は結構しんどいでしょうね。
結納返しの品物はどんなものがいいの?
この結納金は、男性側から女性側に渡されるものとして扱われていて、
「嫁入りに必要な支度金」
という意味があります。
昔は結納金といった形ではなく、「花嫁衣裳」といった形で着物や反物を贈っていたとされていたので、「御帯料」「御袖料」などと呼ばれたりすることも良くあります。
ですので、結納返しは「御袴料」などとも呼ばれていますね。
その結納返しはすべてがお金で返すものではなく、
ということも良くありますね。
結納返しの中心は先ほどの「御袴料」、つまりスーツなどの仕立てに使われるお金ですが、それ以外でも、
- 時計
- かばん
- 貴金属
- 置物
などの品物を結納返しとして用意することも多いです。
しかし、最近ではこのような形式にこだわらず様々な品物が結納品として選ばれるようになってきていますね。
その代表的なものが、
新生活でも役に立つ、実用的なものが結納返しの中に入ってきているのは、時代の流れでもありますね。
昔のように形式にこだわらず、お互いに話し合って必要なものを選ぶのか、記念になるものを選ぶのかなど様々なスタイルが生まれてきているようです。
結納返しは、基本的には結納品と同じ数の品物を用意するか、頂いた品を利用し色替えしてお返しするといった形ですね。
結納品に関しては、こちらのページを参考にしてもらうとわかりやすいと思います。
結納品の9品目の品物には、
- 目録(もくろく):結納品の品名と数量を記載したもの。
- 長熨斗(ながのし):のしアワビ
- 金包(きんぽう):結納金
- 勝男節(かつおぶし):鰹節
- 寿留女(するめ):スルメ
- 子生婦(こんぶ):昆布
- 友白賀(ともしらが):白い麻糸
- 末廣(すえひろ):白い扇
- 家内喜多留(やなぎだる):酒樽
こういったものが用意されます。
*これも、家柄や地域によっても変わります。
結納返しでは、上の鰹節を抜いた8品目で用意されることが多いようです。これが関西式になると、品物はグッと減って、目録、熨斗、末広、御袴料、肴料といったような5品目を用意するようですね。
略式結納の場合では、熨斗、末広、御袴料の3品目で済ますことも。
結納返しを用意するときには、
結納品と同等か、それよりも控えめな品でなくてはいけないということに気をつけないといけないんですね。
あとがき
結納返しも色々と相手の家に気を使ったりすることも多く難しい面も多そうですね。家柄によっても違ったりするので、それぞれの価値観で勝手に進めてしまうのはトラブルの元にもなってしまいかねません。
そんなことで喧嘩して、気まずい雰囲気になるのも嫌ですよね。
お互いの家でそれぞれが落ち着けるポイントを探して準備していきたいので、そのためには結納返しは無しとするのもアリかもしれません。
その場合は記念品の交換だけで済ます場合も多いようですので、スタイルに合う形で難しく考えすぎないほうがいいと思いますよ。
このように、結納に関しては色々な意味やマナーといったものがあって、気をつけておきたいことや、知っておきたいことが他にもたくさんあります。
もしあなたが結納を考えていたり、結納とはどういうものなのか知りたい場合は次の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
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