結婚前に行われる結納。
結納とは婚約を公にするための儀式
として、当人たちが、「結婚するんだ」ということをきっちりと自覚するキッカケになったり、両家の家族の顔合わせの意味があったりなどする、伝統的な日本の儀式ですね。
その結納ではたくさんのお金が動きますが、その中でも特に大きな金額になるのが結納金です。
こんなたくさんの金額の結納金には、いったいどんな意味が込められているのか理解しておかないとなかなか納得して用意できないといった人もいるでしょう。
そこで今回は、
- この結納金にはどんな意味があるのか?
- 結納金の相場っていくらくらいなの?
- 結納金の使い道って決まっているの?
- 結納金なしで進める場合は?
といったことを中心に、「結納金ってなんぞ?」について触れていきたいと思います。
結納金とはどんな意味があるの?
結婚挨拶で両家のご両親などからも認めてもらっても、それはまだ「口約束の段階」なので、結納とはその口約束の婚約を公にするための儀式となっています。
結納とは何なのか?
ということについては、
>>結納とは何なの?結納金や結納品、結納返しとは?結納の意味について
こちらのページで触れています。結納金や結納品、結納返しなどについてもまとめているので、ざっと結納について知ることができると思います。
この結納の中で、結納品というものが取り交わされますがそのうちの一つの、
「金包」という結納品が「結納金」を意味しています。
この結納金は、
として扱われていて、
「嫁入りに必要な支度金」
という意味があるのですね。
昔は結納金といった形ではなく、「花嫁衣裳」といった形で着物や反物を贈っていたとされていますが、これが現在のように結納金としてお金に換わっていったと言われています。
ですので、この金包は
「御帯料」
「御袖料」
「小袖料」
などと呼ばれたりすることも良くあり、先のような結納金の意味からの名残と考えられています。
結納金は新郎側から出すものですが、新郎本人が出す場合もあったり、新郎の家で出す場合もあり特に決まった形式は無いようですね。
このような意味を持つ結納金ですが、いったいどのくらいの金額を用意すればいいのか?
次は、あなたも気になる結納金の相場について見ていきましょう。
結納金の相場っていくらくらいなの?
さて、結納金を用意するのはわかったところで、いったいどのくらいの金額を用意すればいいのか?
他の人たちがどのくらい用意しているのか気になるところですよね。
その相場というのもきっちりと調べられていて、ネットなどでも一番多い答えが、
区切りの良いこの金額が結納金の相場として最も割合が多く、5~6割ほどはこの金額のようですね。
これは、正式結納でも略式結納でもこの金額が相場のようです。
その他の金額としては、
50万円
70万円
といった金額も結納金の相場として多く、
ということで縁起の良い数字とされているためです。
「割り切れない=夫婦が別れない」
ということで奇数の数字は縁起がいいとされています。結婚祝いなどでも同じように奇数の金額が好まれますね。
ただ、「8」という数字は2で割り切れますが、「8は末広がり=末永く幸せになる。」ということで大丈夫だとされています。
反対に「9」という数字は割り切れませんが、「9は苦しむ、苦労する」などを連想させるため好まれていません。
だから、90万円を用意するよりも、80万円や100万円を選ぶようになっていますね。
この結納金の相場を参考にして、用意する金額を決めてもらえればと思います。ただ、結納返しのこともあるし両家の事情もあると思うので、お互いに話し合ってある程度落とし所をきちんとしておくことも大切でしょうね。
さて、この結納金の意味は昔であれば花嫁衣裳を用意していたりするものだったのですが、それがお金に換わって実際にはどのようなことに使われるようになったのか?
次は、結納金の使い道について見ていきましょう。
結納金の使い道って決まっているの?
この結納金は新婦側が貰い受けるものですが、その使い道に決まったことはあるのでしょうか?
結納金の意味からすると、衣装代などの使い道が妥当のような考えもあると思いますが、実際には人によって様々なようですね。
例えば、結納金は新郎側からですが、新婦側からはこれに対する「結納返し」があるので、まずはこの結納返しのために使われることが多いようです。
そのほかには、
- 結婚式の費用
- 新生活のための蓄え
- 新婚旅行代
などなど、これからお金はたくさん必要になってくるので、その時のために使うといった感じでしょうか。
このように結納金はぐるぐると回って形を変えていき、色々な使い道として扱われているような感じですね。
ただ、最近では「結納金なし」といった形で進められる場合もあるようです。
結納金なしの場合は?
結納の意味でも触れたように、元々用意される結納品にはお金ではなく花嫁衣裳などであったため、結納金なしというのは本来の形に近いのかもしれません。
とはいっても、結納金がない場合、それに代って記念品や婚約指輪を贈ったりするケースも多いようです。
結納金に加えてこういった記念品なども加えて渡すケースなどもあり、結納の形は地方によっても様々なので色々な形がありますね。
また、経済的な事情によったりして結納金なしになる場合もあると思います。
そもそも結納自体せず、両家の顔合わせ食事会のような形で最後はお土産を渡すなどといった形もあるので、今のスタイルは多様化しています。
あとがき
結納はお互いの経済的事情や、地域性の違い、両親への負担や新生活へ向けてのことなどが理由で、その形は大きく変化するものだと思います。
そんな結納の意味も含めて、結納金の相場や使い道も色々と変化していますね。
結納で必要なお金は当然結納金だけではなく、結納品や当日のセッティングなどにも色々とお金はかかってきますし、それ以外にも両家の時間のセッティングや結納の内容についても、お互いの家が納得できるような結納にするなど色々と負担があります。
このあたりも色々と難しい問題はあると思いますが、色々と話し合ってお互いの家同士が納得のできる良い結納にして欲しいですね。
このように、結納に関しては色々な意味やマナーといったものがあって、気をつけておきたいことや、知っておきたいことが他にもたくさんあります。
もしあなたが結納を考えていたり、結納とはどういうものなのか知りたい場合は次の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
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