風邪に感染すると鼻水やら咳やら発熱やらと、様々な症状が出てしんどいですね。
そんな風邪の症状が現れるのは、何日かの、
潜伏期間
というのがあります。
ウイルスに感染してすぐに症状が発症するのではなく、感染してウイルスが増殖して症状が現れるので、感染してから症状が現れるまでの期間が潜伏期間になります。
でも、風邪のウイルスにもいろいろあって一つではないんですね。
そのウイルスによって潜伏期間も若干変わってきます。
そこであなたは、こんな疑問が頭に浮かばないでしょうか?
- 主な風邪のウイルスの潜伏期間はどのくらいなのか?
- 症状が発症していない潜伏期間中では風邪は他の人にうつるものなのか?
今回はこういった疑問について見ていこうと思います。
また、「赤ちゃんが風邪にかかったら怖い風邪のウイルス」もありますので、症状が現れた時などはどんな対処が望ましいのかも含め見ていきますね。
風邪のウイルス潜伏期間はどのくらいなの?
風邪に感染すると、発熱や喉の痛み、咳や鼻水、腹痛や頭痛などの症状が現れますが、これらはウイルスや細菌に感染することで引き起こされる場合が多いとされています。
では、風邪のウイルスに感染した場合、どのくらいの潜伏期間があるのでしょうか?
風邪のウイルスとして代表的なのが
- ライノウイルス
- コロナウイルス
- RSウイルス
- アデノウイルス
- パラインフルエンザウィルス
では、それぞれの潜伏期間を含めた特徴について見ていきましょう。
ライノウイルス
潜伏期間は1~3日
大人の風邪と言われ、約30~50%はこのウイルスが原因とも考えられています。
主に鼻水や鼻づまり、クシャミなどの上気道に症状が見られることが多いです。
コロナウイルス
潜伏期間は1~2日
主に鼻水や鼻づまりなどの症状が表れやすいですが、まれに小児喘息や慢性気管支炎の原因となることも。
SARSやMERSなどはコロナウイルスの変異型と考えられています。
RSウイルス
潜伏期間は4~6日
小さな子供が感染しやすいウイルス。
成人の場合は鼻水、鼻づまり、咳などの症状で済むことが多いですが、抵抗力の弱い幼児や高齢者は肺炎など重症化する恐れもあるため注意が必要になります。
アデノウイルス
潜伏期間は1~10日
アデノウイルスには型が50種以上もあり、このウイルスだけでも潜伏期間が違う場合があります。
型によって症状も様々で、夏風邪としてプール熱と呼ばれる症状を引き起こす原因にもなりますが、冬場でも流行する場合があります。
パラインフルエンザウィルス
潜伏期間は2~6日
インフルエンザとは全く違うウイルスで、症状は普通の風邪のように鼻水や咳などです。
RSウイルス同様に小さい子供や高齢者が感染して重症化した場合、肺炎や気管支炎になりやすいウイルスとして知られています。
これらは主に秋~春あたりにかけての、代表的な風邪のウイルスを例にしてあげています。
これとは違って、夏に流行る風邪や胃腸に来る風邪などもあります。
それは、これらのウイルスとはまた別の原因があるのです。
夏風邪や胃腸風邪については別のページで詳しくまとめているので、こちらを参考にしてくださいね。
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このように潜伏期間には多少バラつきはありますが、成人の場合には私たちが一般的に感じている風邪の症状が出ると考えられます。
ですので、成人がかかる風邪に関しては、
ということよりも、
というのが一番でしょう。
では次に、
潜伏期間中でも他人にうつる可能性はあるのか?
ということについて見ていきましょう。
風邪は潜伏期間中でもうつるものなの?
風邪の潜伏期間についてはウイルスによって若干違いますが、ある程度の期間がありますね。
ただ、その潜伏期間中でも多少の症状が現れる可能性はあります。
この時にはすでに、唾液などにはウイルスが含まれていることは十分に考えられるんですね。
だから咳やクシャミなどで、感染した人の唾液などが他人の口などに付着して体内に侵入すると、唾液にはすでにウイルスが含まれていることが考えられるためそこから増殖が始まる可能性は十分にあるということになります。
正確に、
ということはわかりませんが、例えばあなたが友達と一緒にご飯を食べていて、その友達と別れた後すぐに風邪を引いたと言われたら、あなたにもその風邪はうつっている可能性は十分にあるということになります。
また、風邪の症状が治ってもしばらくの間はうつる可能性があるので、風邪を引いている時もそうですが、治ったあとも他人にうつさないように注意しないといけません。
風邪の潜伏期間中の赤ちゃんの様子は?
赤ちゃんが風邪をひいてしまったら家族は慌ててしまいますよね。
赤ちゃんが風邪をひいた場合でも、成人が感染した時と同じように、
- 鼻水、クシャミ、鼻づまり
- 喉の痛み、咳、痰がからむ
- 発熱
- 下痢
- 嘔吐
このような症状が見て取れます。
赤ちゃんの場合は自分で症状を話して訴えることが出来ないので、いろいろな反応、行動をしてなんとか伝えようとしてくれます。
風邪に感染してしまった時の赤ちゃんの行動としてよく見られるのは、
- ミルクを飲まない、嫌がる。
- 呼吸や脈が早くなる。
- 元気がなくなる。
- 機嫌が悪い。
- ぐずる。
お母さんやお父さんは、こういった赤ちゃんからのサインを見逃さないように注意しないといけません。
また、症状が悪くなってきた場合には迷うよりも直ぐに病院にいって診察してもらうのがいいですね。
特に乳幼児にかかりやすいRSウイルス、パラインフルエンザウイルスなどは風邪と言っても肺炎や細気管支炎などに重症化する可能性もあるので、早めの対応も重要になってきます。
あとがき
風邪の潜伏期間は大体このような期間になっていますが、一般の風邪に成人が感染した場合にはどのウイルスに感染したということよりも、風邪の症状が現れてしんどいと感じたら安静にすることが最も大切なことだと思います。
また、それと同じくらい普段からの予防も大切ですね。
赤ちゃんは
生後6ヶ月くらいは風邪を引かない。
なんてことが言われたりするものですが、あなたは聞いたことありますか?
こんな噂の理由として、
「産まれた時にはお母さんの免疫機能が赤ちゃんにも備わっていて、6ヶ月位から徐々に抵抗力が落ちていくから。」
といったことが言われています。
昔はこのように言われていたようで、今も残っているようですが、実際にはネットなどで色んな意見を見ていても生後数ヶ月で風邪にかかっている赤ちゃんはたくさんいるようです。
これは、お母さんがかかったことのない風邪のウイルスの形には、赤ちゃんにも抵抗力はないといったことも一つの理由としてあるようです。
風邪とひとことで言っても原因となるのは様々です。
特に赤ちゃんや高齢者のような抵抗力のない人は重症化しがちなので、成人なら安静にしていればいいということとは少しワケが違います。
ちょっとでも周りの家族がおかしいと感じたら病院に連れて行って診察してもらってくださいね。
その方があなたにとっても安心できると思いますよ。