おたふく風邪を発症すると耳の下から顎にかけて腫れが見られ、場合によっては発熱や首の痛みなども発症する感染性の病気ですが、このおたふく風邪には、任意で受けることが出来る予防接種があります。
そこで今回は、気になるおたふく風邪の予防接種の、
- 費用
- 効果
- 副反応
これらはどのようになっているのか?
おたふく風邪の予防接種ワクチンの疑問をまとめました。
この他にも子供、大人、妊婦が受けるそれぞれの場合や回数、料金の違いなどはあるのかということも触れてますので併せてご覧ください。
おたふくかぜの予防接種の費用はいくらくらいかかるの?
おたふく風邪の予防接種は任意での接種となっているため、費用がかかってきます。
予防接種の料金は各地域の病院によって異なるようで、一律料金ではありません。
また、おたふく風邪予防接種の公費助成がある地域もあり、さらに年齢によっても助成が受けられるかどうか異なってくるため結構バラバラです。
助成など無く通常のワクチン接種で、
大人の場合では助成金などが受けられないことも多いため、このくらいの費用はかかると思っておいたほうがいいですね。
助成を受けられる対象年齢は地域によって違うと思いますが、
などの条件に当てはまる場合は助成が受けられます。
助成の金額もまちまちで、3,000円といったところもあれば無料といったところもあります。
ですので、助成を受けれる子供の場合では、おおよその金額で言うと
このくらいの金額となっています。
インフルエンザの予防接種と同じく病院でその料金が決められるため、一律ではないのですね。
しかしある程度どの地域の病院でもこのくらいの金額の中で収まるようです。
子供に受けさせる場合、あなたの街の助成がどのようになっているのか自治体やホームページを確認してから予防接種を受けさせてくださいね。
おたふくかぜの予防接種の効果は?
予防接種をこれから受けようとする人は、
予防接種を受けることでおたふく風邪にはかからないのか?
といった疑問を持たれている方も多いと思います。
では、実際にどうなのかというと、
ということなんです。
すると当然、
効果が無いんだったら、予防接種なんて受けないほうがいいんじゃないの?
と思われるでしょう。
おたふく風邪の予防接種ワクチンの効果として期待できることは、
- おたふく風邪にかかりにくくなる。
- 症状を軽くする。
- 難聴やその他合併症の可能性を減らす。
とくに難聴などの合併症のリスクを減らすという効果が期待できる面で、大きなメリットが有ります。
ムンプス難聴になってしまうと一生治らないとされており、そのリスク軽減にはワクチンが有効な手段として知られています。
おたふく風邪の症状については別のページで詳しくまとめています。
そこで合併症のムンプス難聴のことなども載せてあるので、こちらも併せてご覧になって下さい。
関連ページ
予防接種を受けた場合約90%の人は免疫がつくとされ、たとえおたふく風邪にかかったとしてもその症状は自然感染の場合に比べ軽くなりやすいため、重度化しにくいということが言われています。
なので、おたふく風邪の合併症の確率も大幅に低下することから、予防接種の効果が認められています。
ただ、子供の時に予防接種をしてそれが大人になってからも免疫が備わっているかどうかは疑問視されています。
子供の時におたふく風邪にかかっていない場合は大人でも予防接種を受けることで、大人になってから起こる合併症も確率を低下させる効果が期待できます。
そして、1回ではなく、2回ワクチンを接種することで免疫効果も上がる(ブースト効果)とされており、
- 1歳で1回目の接種をし、
- 3~5歳で2回目を接種する。
この方法がオススメされています。
妊婦さんについて
結論から言うと、
ですので、妊娠中におたふく風邪にかかってしまうと通常よりも体力も奪われる可能性があるため、かなり注意が必要になります。
おたふく風邪の予防のために、周りで流行っているなどの情報が耳に入ったときは注意してください。
感染経路や潜伏期間など知っていると、その予防にもつながると思うので、こちらの記事も一度目を通しておいてくださいね。>>おたふく風邪の潜伏期間は?感染力や感染経路は?治療診断うつる妊婦
おたふくかぜの予防接種の副反応は?
予防接種を受ける上で気になるのが、
あまり副反応がキツイとそちらに体力を奪われますし、子供の場合だと特に心配になることも多くなります。
では、おたふく風邪の予防接種を受けて、その副反応にはどのような症状が現れるのでしょうか?
おたふく風邪の予防接種の副反応としては、特別キツイ症状は現れないことが多く、おたふく風邪のような症状が軽く現れる程度だとされています。
無菌性骨髄炎(1200人に一人)や難聴(数十万人に一人)を起こす可能性もありますが、これは自然におたふく風邪にかかるよりもはるかに低い確率です。
*自然罹患では無菌性骨髄炎(約100人に一人)、難聴(約2,000人に一人)
少し不安に思える副反応も少ないとのことなので、気になる人は予防接種も選択肢の一つに入れておくといいのではないでしょうか。
あとがき
このようにおたふく風邪の予防接種の料金や効果、副反応についてまとめましたが、だいたい2~5歳の間にかかる事が多いので、予防接種を受ける時期は1歳になってからうけさせる親が多いです。
ただ、
というのでは間に合わないことも多いようですので、予防のためには前もって受けておくことが前提です。
基本的に日本の場合では、おたふく風邪の予防接種を受ける方は少なくなってきています。
この予防接種は、過去には定期接種であったにもかかわらず現在では任意接種となってしまいました。(*2016年時点)
インフルエンザの予防接種と同じような感じですね。
日本の場合、予防接種を受ける人は全体の30%程度と少ないために、認知度は低くなってきているようですし、また、本来安心できる免疫効果を得たい場合には2回接種が望ましいとされています。(世界基準は2回のワクチン接種)
ただ、
と、希望的観測で判断するのはやめましょう。
どのようにするかは保護者のあなたに任されますが、保護者であれば、きちんと責任をもって子供を守ってあげれる方法をとってくださいね。