夏にかかる風邪のことを「夏風邪」といいますが、実は私たち普段考えている風邪とは少し違う特徴を持ちます。
発熱や咳、クシャミなどの症状に加えて「口内炎や発疹」といったような症状が出るケースもあるんです。
そんな夏風邪の症状が出たら、どうやって対処していけばいいのでしょうか?
そして、さらに、
普段の風邪とはちょっと様子の違う「夏風邪」について、その詳しい症状や対処法について一緒に見ていきましょう。
夏風邪の症状がでたときの対処法は?
私たちが普段考えている風邪の症状としては、
これらが主な風邪の症状だと思います。
では、夏風邪だとどんな症状が出るのか?
夏風邪も上のような風邪と同じような症状も現れますが、特徴的なのは
- 発疹や口内炎
- 下痢、腹痛
こんな症状が現れやすいことが特徴です。
この違いの原因は、感染するウイルスの違いに関係があります。
それは、冬の寒い乾燥した気候を好むウイルスとは違い、夏の暑いジメジメした気候を好むウイルスに感染してしまうからです。
ですので、こういった症状が出た場合は夏風邪の可能性があります。
その基本的な夏風邪の対処法は、
「脱水症状に気をつけて安静にする。」
ということが大事です。
夏場なので、普段の風邪の時以上に脱水症状が起こりやすくなります。
また、下痢なども伴うとさらにその危険性は上がるのでこまめな水分補給が必要です。
病院に行って医師に診てもらうのが一番安心できますが、しばらく安静にしてすぐに治るようなら通常の風邪の対応で大丈夫でしょう。(もちろんその時の体調にもよります。)
ただ、胃腸が弱っている時に発熱のため解熱剤を飲んだりすると逆効果になる場合もあるので、高熱の時以外はすぐには手を出さないほうがいいかもしれません。
こちらの方でも詳しく夏風邪の対処法について書いていますので良かったら参考にしてください。
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夏風邪の症状 子供の場合は?
夏風邪は、実は子供がかかりやすいとされています。
子供は抵抗力が弱いため、エアコンが効いた場所やプールなどで原因となるウイルスをもらってくる場合が多いからです。
また、夏風邪の原因となるウイルスも子供の頃に発症しやすいため、子どもの夏風邪が多いという感覚です。
夏風邪には代表的な次の三種類があります。
- 咽頭結膜炎(プール熱)
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
これらの症状も含めて「夏風邪」と呼んでいることが多いです。
では、これらを順番に詳しく見ていきましょう。
咽頭結膜炎(プール熱)
1~5歳の各年齢がそれぞれ15%前後で、
実に5歳以下が全体の約80%を占めています。
咽頭結膜炎はプールで感染することもあるため、別名「プール熱」という名前がついていますが、発熱や咽頭炎、結膜炎が主な症状です。
通常であれば、数日間安静にしていれば症状は治まるという見方がされています。
手足口病
38℃ほどの発熱と、手や足、口に痛みや発疹や水疱が見られることからこの名前がついています。
口の場合は口内炎がよくみられます。
子どもの場合はほとんどが軽症で済み、安静にしていれば発熱は2~3日、発疹も3~4日ほどで症状は治まるという見方がされています。
ヘルパンギーナ
4歳以下の子どもがかかりやすいとされている病気です。
その中でも特に1歳前後に多いとされる夏風邪です。
高熱がでて、口の中に発疹や潰瘍ができてしまう症状が現れます。
口の中が痛くて食事ができないといったことも多く、脱水症状に気をつけてあげないといけない症状です。
夏風邪の症状 大人の場合は?
夏風邪の症状として代表的な3つについて触れましたが、その多くは子どもによく見られる症状です。
これが大人でかかってしまうと、実は重症化する可能性が高くなります。
症状としてはどれも同じような症状があらわれますが、
大人の場合は痛み、高熱、下痢などが重く現れるケースが多いようです。
特に手足口病が大人になってからかかると、重度化するケースが増えているとのことなので、ウイルスに感染する可能性のあるような場所や行動を取らないようにすることが大切です。
例えば、花火大会や盆踊り、ライブなど、人混みの中に行く機会はたくさんあると思います。
他にも、感染している子どもの食べかけを食べたり、子どもが拭いたタオルを使いまわしたりしていると感染します。
飛沫感染もあるので、子供がかかった時は家族もかからないように注意する必要があるというわけです。
あとがき
夏になっても夏風邪というものがあるので、きちんと毎日の生活習慣も含めて予防できる部分はしておかないといけませんね。
あまり過剰になりすぎるのはいけませんが、人混みの中に行ったら、うがい手洗い、プールで泳いだ後はきちんと目も含めて洗う。
こういった基本的なことがやはり大切になるので、普段から子どもにはきちんと親がしつけてあげないといけませんね。