通常の発熱や咳、頭痛などを伴う風邪とは違い、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を伴う風邪を俗に
胃腸風邪
と呼んでいます。
今回はこの胃腸風邪について
- 胃腸風邪の症状は一体どのくらいの期間続くものなのか?
- 胃腸風邪によって現れる下痢や嘔吐の下痢の治し方や食事、対処はどうすればいいのか?
- 胃腸風邪にも熱や頭痛などの症状は現れるのか?
- 子供と大人で違いはあるのか?
このような胃腸風邪の症状の疑問についてまとめました。
胃腸風邪の症状が出ている期間はどのくらい?
胃腸風邪の症状で下痢や嘔吐が続くと、脱水症状などの危険性もあるため早く治ってほしい症状ではありますが、では
胃腸風邪の症状は一体どのくらいの期間続くものなのか?
こちらについて見て行きたいと思います。
胃腸風邪の症状には主に、嘔吐、下痢や腹痛と言った症状が現れますが、どちらの症状も
この位の期間で症状が治まる場合が多いようです。
大人であればこの位の期間で症状が治まる場合が多いですが、子供(乳幼児)の場合には長引くと、
など長期間続く場合もあるようなので、特に子供(乳幼児)に関しては注意が必要となるので、早めに診察を受けたほうが良いでしょう。
ただ、これらの期間には個人差がかなり影響するため、あなたの胃腸風邪がこの期間内で治まるかどうかはわからないため、十分療養に努めるようにして下さい。
胃腸風邪の症状 下痢の治し方や対処法は?
胃腸風邪の場合、主な症状に腹痛や下痢の症状がありますが、この症状が現れた場合どのような下痢の治し方や対処法をすればいいのでしょうか?
一般的に胃腸風邪は「感染性胃腸炎」のことを言い、その原因は、
- ウイルス性胃腸炎
- 細菌性胃腸炎
この2つが挙げられます。
ロタウイルス、ノロウイルスなど
【細菌性胃腸炎】カンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオなど
いずれも下痢の症状が激しく現れやすいため注意が必要ですが、細菌やウイルスを体外に輩出するために下痢の症状が起こります。
ですので、早くウイルスを体外に放出するために
ということは下痢の治し方や対処法で重要なポイントです。
他にも下痢の治し方や対処法としてポイントをまとめました。
- 下痢止めは飲まない。
- 水分補給を欠かさない。
- 胃を冷やす食べ物、飲み物は避ける。
- 安静にする。
- 手洗いをきちんとし、共用のタオルは使わない。
重要なポイントは大きく見るとこのようになります。
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.下痢止めは飲まない。
上で説明したように、下痢止めを飲んでしまうと体外にウイルスが放出されにくくなるため、治りが遅くなってしまう可能性があります。
仕事などの場合で一時的に下痢を止めたいなど、やむを得ない事情がない限りは下痢止めを飲むのはやめておくのがいいです。
また、下痢がきつい場合には医師の診察を受け判断を仰ぎ、適切な処置をしてもらって薬の処方などのアドバイスを貰うといいと思います。
2.水分補給を欠かさない。
下痢が続くと当然水分も失われていきます。
ですので、こまめに水分補給することは重要なポイントの一つです。
そして、水分補給の際にはコーヒーやジュースなどではなく、スポーツドリンクや経口補水液などの「塩分、糖分」の含まれているものが望ましいです。
3.胃を冷やす食べ物、飲み物は避ける。
先ほどの水分補給の際もあまり冷えた飲み物は、胃に負担を与えるため望ましくありませんので、常温のスポーツドリンクなどがいいです。
また、同じ理由で食べ物に関しても胃にやさしい食事をするように心がけましょう。
- おかゆ
- うどん
- スープ
といったものは定番でお腹に優しいので、これらを中心に食事をとるのがいいでしょう。
胃腸風邪の場合を含め、風邪の時にはお腹に優しい食事をすることが大切なので、その詳しい食事のことについて別のページでまとめています。
ぜひこちらもあわせて参考にして下さい。
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4.安静にする。
休養するというのは免疫機能を高める意味でとても重要です。
お腹に優しい食事をとって水分補給もして、身体を休めることで回復するための時間も早くなりますね。
あまり無茶はせず、しんどい時はゆっくりと休むこと。
5.手洗いをきちんとし、共用のタオルは使わない。
下痢の場合、トイレに行った後はその辺りをむやみに触らず、きちんと石鹸で手洗いして共用で使っているタオルで拭かないようにしましょう。
トイレに行った後、様々なところを触ったり共用のタオルを使ったりすると、他の家族への感染の可能性が考えられるため、すぐに手洗いを実行し専用のタオルを一枚用意しておきましょう。
胃腸風邪の症状 嘔吐の治し方や食事、対処法は?
胃腸風邪の症状の特徴として、下痢や腹痛の他に見られる代表的な症状が
嘔吐、吐き気
嘔吐があった場合には下痢と同じく水分補給や安静にする、手洗いなどが重要になってきますが、嘔吐の治し方や対処法には気をつけたいポイントがあります。
それは、
嘔吐があった場合、その吐瀉物にはウイルスが含まれていると考えられ、トイレで嘔吐した場合でもきちんと流れきっていない吐瀉物から、空気中にウイルスが放出されそこから二次感染に至るケースも考えられます。
これは上で触れた下痢に関してもそうなので、嘔吐や下痢があった場合にはその処理が重要になってきます。
その処理のポイントについては次のようにまとめられます。
- 手袋やマスクをして処理する。
- 便や嘔吐物が付着した衣類などは、ゴミ袋にいれる。
- 塩素系消毒液(ハイター)やアルコールで消毒する。
では実際に、どのように処理をしていくのか具体的に見ていきましょう。
1.手袋やマスクをして処理する。
空気が乾燥すると、ウイルスが空気中に舞ってそこから感染する恐れもあるため、マスクをし、手袋をつけて嘔吐物、排泄物の処理、トイレ掃除をする必要があります。
また、手袋やマスクは使い捨てのもののほうがいいですね。
2.便や嘔吐物が付着した衣類などは、ゴミ袋にいれる。
空気中にウイルスが舞う可能性があるので、便や嘔吐物がシーツや衣類などに付着している場合は、まずゴミ袋に入れて密閉することが大切になってきます。
3.塩素系消毒液(ハイター)やアルコールで消毒する。
ノロウイルスの場合には塩素系消毒液を使って消毒することが必要になってきます。
便や嘔吐物がシーツや衣類などに付着している場合は、ハイターで処理して消毒し、周りの掃除にもハイターやアルコールを使って消毒するなどの注意が必要です。
ハイターを使う際にはワイドハイターなどの酸素系のものではなく、キッチンハイターなどの塩素系を使うこと。
便の付いたおむつや床を拭くなどでは基本は50倍希釈ですが、衣類やトイレ掃除などに使う場合は250倍希釈で使うこと。
また、金属部分などに使うとサビるので、各家庭によって使う場所などは気をつけて下さい。
消毒液の詳しい作り方はこちらで確認できます。
⇒ノロウイルスの消毒方法は?ハイター消毒液の作り方は?アルコール薬
簡単なので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしで訪問者もなく、自分で処理をする場合にはここまで気をつける必要はないかもしれませんが、家庭内で子供が胃腸風邪にかかってこのようなケースに至った場合、それを処理するのはお母さんやお父さんが多いですよね。
看護する人が2次感染でかかってしまうことも十分にありえるので、きちんとこのような処理を行って身を守ってくださいね。
あとがき
胃腸風邪は、大きく言うとノロウイルスやサルモネラ菌など食中毒と呼ばれているものも含まれています。
これらは下痢や嘔吐の症状だけではなく、高熱を伴う場合の細菌やウイルスも含まれています。
ノロウイルスやロタウイルスの症状についてこちらでまとめています。
胃腸風邪とはちょっと違う特徴もあるので、知っておくと役立つかもしれません。
そして、これらの胃腸風邪の原因と考えられるウイルスや細菌は、食べ物からの感染がありますが、それ以外に人から人への二次感染も大きな問題となります。
自分の身体をケアするのはもちろんのことですが、家族や友人などに二次感染をさせないためにも、下痢や嘔吐があった時の後処理にも注意が必要になってきます。
特に免疫機能が低いお年寄りや小さな子供が集まる老人ホームや、幼稚園、保育園などでの二次感染は非常に危険性が高いです。
このような場所で働く人は普段から二次感染の危険性を認識し、自己管理はもちろんのこと二次感染を防ぐための対策方法をきちんと知っておいてくださいね。
こんなふうに風邪にかかってしまうと、いろんな症状が出てとてもしんどくなります。
だから、ふだんから予防をしておきたいですね。
そんな予防で一番いいのは、
風邪にかからない体づくりをすることです。
あなたは気候の変化や季節の変わり目で、すぐに調子を落としやすくないでしょうか?
特に年齢を重ねていくと、柔軟に体が対応できなくなってしまいますが、それには「免疫力の低下」が大きく関わっていると考えられています。
- 普段から色々体に良いと思うことをしているけど風邪をひきやすい。
- 仕事上、風邪をひいたりしたら迷惑がかかる。
- 毎年のようにインフルエンザにかかってしまう。
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