2019年(平成31年)の干支ですが、
亥(イノシシ)
2018年は戌(いぬ)だったので、次は亥年ですね。
この記事を読まれている方は年賀状を作ろうとしたときに、
- そういえば来年の干支って何だっけ?
- どうして亥年って言うんだろう?
そんなふうに思って、検索された方も多いのではないでしょうか。
この亥年ってどんな由来や意味があってこうなったんだろうと、よくよく考えてみると不思議に思いますよね。
また、亥年って言われていますが、どうして猪なのか?
この十二支の順番とか「亥」という漢字についても疑問がありますよね。
そこで今回は、2019年の干支である「亥(イノシシ)」についてまとめました。
2019年(平成31年)の干支(えと)は亥(イノシシ)
2019年(平成31年)の干支(えと)は亥(イノシシ)になります。
といっても、正確に言うと己亥(つちのとい)と言われます。
あまり聞き覚えはないですよね。
普通の干支(えと)って「十二支(じゅうにし)」で覚えていますよね。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
亥は12番目にあたります。
そして、この他に「十干(じっかん)」という数詞があります。
これは聞いたことがあると思いますが
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
本来、干支(えと)というのは、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」のことを言っています。
もっとわかりやすく言うと、
- 十干の「干」
- 十二支の「支」
この二つを合わせると、「干支(えと)」
私たちが干支と言っているのは、この二つを合わせたものだったんですね。
だから、2019年の己亥(つちのとい)というのは
- 十干の6番目の年
- 十二支の12番目の年
これが合わさって己亥(つちのとい)となったわけです。
ちなみに、12年前の2007年(平成19年)は丁亥(ひのとい)でした。
還暦(かんれき)を60歳で祝うワケ
ちょっと2019年の亥年とは関係ないかもしれませんが、還暦(かんれき)って60歳で祝いますよね。
これって、この十干十二支(じっかんじゅうにし)が大きくかかわっています。
例えば、この2019年の己亥ですが前回いつだったのかわかりますか?
そうです。
60年前の1959年(昭和34日年)が己亥だったのです。
十干(じっかん)の「10」と十二支(じゅうにし)の「12」の最小公倍数である「60」を一周として、60種類の十干十二支があるんです。
だから、60歳を迎えた人を還暦(かんれき)と言いますが、
暦(こよみ)が還(かえ)る。⇒還暦(かんれき)
ということで還暦にはお祝いをするようになったのですね。
還暦の人に赤いチャンチャンコを贈るのは、もう一度生まれ変わって出直すという意味があって、赤色は「赤子」の意味と言われています。
もし、2019年に還暦の人が両親など身近にいるのなら、こういう意味を知っていると、お祝いする気持ちにもまた違った想いが生まれるかもしれませんね。
干支の亥ってどんな由来や意味があるの?
さて、この2019年の干支は亥ですが、いったいどんな由来や意味があって亥年となったのか?
それにはいくつか由来があります。
そもそも、先ほど説明した
これは古く中国の思想を用いたものです。
十二支って、12種類の動物の名前が当てられていますが、あれって全部『後付けでつけられたもの』だと考えられています。
しかも、あまりその動物とも関係なく、なんとなく漢字が似てるからとか、読み方がそれっぽい!みたいな感じで当てられたようですね。
この亥の由来ですが、猪や豚などの骨格から描かれた象形文字で、「骨組み」や「核」を表します。
「核」は種子を表し、亥には「閉ざす」という意味も込められていることから、つまり「種の中に生命力が閉じ込められている状態」です。
そして、己(き、つちのと)は、十干の6番目で陰陽五行説では土性の陰に割り当てられており「つちのと(土の弟)」と言います。
その前の戊は(土の兄=つちのえ)となっているんですね。
- 土の兄の意味は「植物の成長が絶頂期にある」
- 土の弟の意味は「植物が充分生長し形が整然としている状態」
なので、2018年→2019年になって、植物が育った様子を表しています。
そんな2つの意味が合わさった2019年の干支「己亥(つちのとい)」
これから飛躍していくために、いろいろ知識やお金などを蓄えたりする時期なのかもしれません。
足元の地盤固めで、自分の基礎部分を作っていくのが良さそうな年になりそうですね。
干支の流れから読み取る亥の意味
2018年の戌年の戌は「滅(めつ)」と書いて「ほろぶ」という意味で使われていたようです。
また、「戌」は「一」と「戈(カ、ほこ)」という文字を含んでいるようで、これは、作物を刈り収穫し、ひとまとめにするような意味もあるようです。
一方で、2017年の「酉(とり)」という漢字の意味には
- 果実が成熟の極限に達した状態を表している。
- 収穫した作物から酒を抽出する。
こんな意味があったのですが、これを見ると「酉→戌」の十二支の移り変わりは、日本の季節の移り変わりでの草木が紅葉を終え、冬に向かって散ることを表しているようにも取れますね。
そして、亥が「種子」「閉ざす」という意味も込められていることから、つまり「種の中に生命力が閉じ込められている状態」でしたよね。
亥は十二支の中でも順番が最後ですし、冬のイメージと捉えることができるでしょう。
そして、みんなが十二支を覚えやすくなるように、身近な動物の「猪」が当てられたということです。なぜ「猪」が選ばれたのかは明らかになっていません。
ちなみに「猪は」、中国では「豚」を意味するようです。
干支の亥の順番は?
この十二支の亥は12番目になりますよね。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
この順番は、
と言うお話があります。
この時に「猫」もいたと言われていますね。
猫がここにどうして入っていないのかというと、猫はネズミ(子)に騙されて到着する日を「元旦の次の日」だと、1日遅れた日を教えられたんです。
猫が到着したころにはもう誰もいなくて、そこでようやく騙されたことに気づいたんですね。
怒った猫は、そこからネズミを追いかけるようになったそうです。
亥(イノシシ)が12番目のワケとは?
猪が十二支で12番目になっているのは、走る性質のためだと言われています。
猪突猛進という言葉にもあるように、イノシシはまっすぐ勢いよく進むことができますが、勢いが強くてカーブをうまく曲がれません。
だから何度も方向転換しなくてはいけなくてうまく進めず、辿り着いたのが最後になってしまったというお話があります。
亥年の人の性格や特徴
猪の走りっぷりから見てもわかるように、亥年の人の性格は物事に対して一直線です。
わき見もせず直進して解決、対応をする人です。
ストレートでわかりやすいですね。
でも、その性格ゆえに一人で突き進んでいき周りをかえりみなかったり、率直に物事を言いすぎてトラブルを招くことも。
亥年の人との相性がいい干支は?
さて、2019年の亥年の人と相性がいい干支はどれなのか、まとめると次のようになります。
干支 | 相性 | |
子 | ○ | 新旧の違いをわかり合えば良い相性。恋愛対象で付き合うと困ることも。 |
丑 | ○ | 生理的には合うけど、好みの違いで意見の対立も。 |
寅 | ○ | 主導権を寅年に握ってもらうといい関係になれそう。 |
卯 | ◎ | お互いに努力して積み重ねることで、信頼しあえる相性。 |
辰 | ○ | 率直に物事を言い過ぎると衝突するかも。お互い思いやりをもって。 |
巳 | × | 価値観の相違が大きく意見が割れそう。 |
午 | ○ | 静から動に転じ行動的。物事を動かすには良い相性。 |
未 | ◎ | お互いに違う点も魅力となり長続きもする相性。 |
申 | △ | 時代感覚や性格のズレを調整できればわかりあえるかも。 |
酉 | ○ | 亥年のために尽くしてくれるよき理解者。 |
戌 | ○ | 性格的に似て意気投合しやすいですが、意見が分かれると時間がかかる。 |
亥 | △ | 窮屈な感じになりやすいが、意見が一致すると強い。 |
あとがき
2019年の干支の亥について、由来や意味、順番など見てきましたがいかがでしたか。
干支といっても、その中にはいろんな意味が込められてこのようになっていたのですね。
さて、2019年はあなたにとってどんな年になるのか?
そして、この干支について分かった次は、年賀状について、友人や会社の上司、恩師などどうやって書いていこうか悩んでいる方はいませんか?
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