ゴールデンウィークの中の祝日の一つにある、
こどもの日
この「こどもの日」は2024年はいつになるのでしょうか?
そのこどもの日ができた意味や由来、また、この日にはいったい何をするのか?
そんなこどもの日に行われる、さまざまな行事も含めまとめました。
こどもの日2024年はいつ
ゴールデンウィークの一つを担っている「こどもの日(端午の節句)」という祝日ですが、2024年はいつなのか?
そのこどもの日は
こどもの日は毎年5月5日というのは決まっています。
2024年のカレンダーを見てみると、5月5日は日曜日です。
ですので、2024年のゴールデンウィークは長い人で
この大型連休になる人も!
しっかり計画を立てて、休日を活用してくださいね。
こどもの日の意味や由来は?
さて、5月5日はこどもの日と言われていますが、
どうして「こどもの日」というようになったのか?
なぜ、こどもの日が祝日なのか気になりますよね。
この5月5日はこどもの日ですが、端午の節句(たんごのせっく)とも呼ばれる日で、
- 1月7日の七草の節句
- 3月3日のひな祭り(桃の節句)
- 7月7日の七夕(七夕の節句)
- 9月9日の重陽の節句
これら「五節句」の内の一つとなっています。
こどもの日が祝日になった由来には、1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」によって制定されました。
その定義には、
このように定められています。
端午の節句の由来や意味
さて、5月5日はこどもの日として祝日となりましたが、どうして5月5日なのでしょうか。
実は、この5月というのは古く中国では
というように呼ばれ、様々な厄払いの行事が行われていた月でもありました。
「端午(たんご)」の「端」という漢字には「はじめ」という意味があり、
という日のことを指しています。
午(馬:うま)は十二支の中の一つですが、旧暦5月のことを指していて
この「午(ご)」
と
五月の「五(ご)」
この音が同じであったので、「五」が重なる「5月5日」を『端午の節句』と呼ぶようになって定着したという由来があったのですね。
このように5月5日は「端午の節句」というのは、当て字だったんですね。
こどもの日が男の子に関係する理由は?
こどもの日というと、
このような色が強いですよね。
こどもの日なのに、どうして男の子色が強いのか不思議に思いませんか?
今のようになるには、実は結構いろんな時代の流れがありました。
こどもの日である5月は、古く中国では「物忌みの月」というように呼ばれ、様々な厄払いの行事が行われていた月でもありました。
というのも、この時期は季節が不安定で徐々に暑くなる時期でもあり、病気などにかかる人も多かったことから『毒月』などとも呼ばれていたほどだったんですね。
また、そんな旧暦の5月は田植えの時期でもあり、魔除けの意味で
「菖蒲(しょうぶ)の葉」や「ヨモギ」
を軒にさして、厄払いをしていました。
この女性の厄払いは『五月忌み』とも言います。
だから奈良時代くらいでは女性の神事であったんです。
これが時代を経て鎌倉時代に入ると「武家社会」という、昔の世の中のあり方へと変化していきます。
武家社会というと、男たちが戦地に赴き戦いを繰り広げた世界です。
そんな武家に生まれた男の子は、当然家を守っていくことが求められます。
だから、大切な男の子を病気や災厄から守るために、先ほどの魔よけでも使われた、
「菖蒲(しょうぶ)の葉」
これで邪気を払うようにしたのです。
また、菖蒲(しょうぶ)は
- 「尚武(しょうぶ):武を尊ぶ」
- 「勝負」
- 「菖蒲の葉が剣のようだった」
ということにも通じているとされ、この5月5日を
このようにしたのです。
こういった流れが鎌倉時代から始まり、江戸時代に入ると庶民に浸透するようになって、男の子の成長を祝う日になったのですね。
こどもの日は何をするの?
こどもの日というと何をするのか、どんなことを思い浮かべますか?
- 鎧や兜の飾り物(五月人形)
- こいのぼり
- 柏餅
- ちまき
- 菖蒲湯
こういったものがお店などで見かけますよね。
たとえば、こどもの日と言えば「菖蒲湯」に浸かりますが、これは先ほどの由来の話にもあったように、魔除けや勝負事に勝つといった意味が込められているものですよね。
そして、この菖蒲を使った行事は他にもたくさんあって、「菖蒲打ち」や「菖蒲鉢巻き」、「菖蒲枕」などたくさんあります。
そして、この菖蒲の他にもこどもの日の行事はたくさんあります。
鎧や兜の飾り物(五月人形)
こどもの日には、鎧や兜の飾り物(五月人形)をよく目にしますよね。
これは、鎌倉時代の武将が、戦の時に鎧や兜を着て身を守っていたことに由来します。
また、武士は神社に鎧や兜を奉納して、身の安全を祈願していたようです。
そして、この鎧かぶとを着ていた姿を、庶民も真似るようになって浸透していったと言われていますね。
こいのぼり
今ではめっきり見なくなってしまった鯉のぼりですが、広い土地を持つお家などでは、おおきな鯉のぼりの姿を目にすることもあります。
この鯉のぼりは、
という中国の故事に由来があります。
「竜門」という滝を鯉だけが登り切って竜になったことから、立身出世の象徴とされています。
つまり、この鯉のぼりのように、逆境や困難に立ち向かっていける大人になるよう願いが込められたものだったんです。
また、鯉のぼりの吹き流しは
「青・赤・黄・白・黒(紫)」
この5色となっています。
これは中国の五行説の考えで、邪気を払う魔除けの意味があるのです。
七夕の歌にも、
といった歌がありますよね。
江戸時代ごろ武家では男の子が生まれると、家紋のついた幟(のぼり)を玄関先に立ててお祝いをする風習がありました。
これが庶民たちにも広がっていき、しだいに立身出世の象徴でもある「鯉」に代わっていったと言われています。
これも、初めは和紙に鯉の絵を描くだけの簡単なもので、しかも黒の鯉が一匹だけだったそうです。
これが時代が進むにつれて、布で作られたり鯉が追加されたり、先ほどの吹き流しが付けられて魔除けにされたりなど、様変わりして今のような形になったようです。
柏餅・ちまき
そして、こどもの日の代表的な食べ物と言えば、
実は、
- 柏餅は日本独特のもの
- ちまきは中国由来のもの
というように分かれていて、この両方に意味があるんです。
柏餅の「柏」は、新芽が出るまで古い葉が落ちません。
ですので、家系が絶えない縁起の良い木とされてきたのです。
その葉っぱを使うことで縁起にあやかり、子孫繁栄を願ったわけですね。
一方のちまきは中国に由来がありますが、ちまきを川に投げ入れて故人の霊を供養したという中国の故事にあります。
中国の人々に愛された「屈原」と呼ばれる人が、5月5日に川に身を投げて死んでしまい、その遺体を魚が食べてしまわないようにとのことで、ちまきを川に投げ入れたことによるものです。
また、「難を避ける」という意味もあり、それが日本に伝わって厄除けの意味で食べられるようになりました。
こどもの日は何をするのか忘れていた人もいると思うので、こういった行事を思い出して参考にしてください。
あとがき
こどもの日は2024年だといつなのか。
また、この日の意味や由来、こどもの日は何をするのか色々とわかったことも多いと思います。
こどもの日は男の子どもというイメージも強いですが、最近では女の子も普通にお祝いをする日に変わってきているようですね。
そんなこどもの日のさまざまな行事ですが、こういったイベントを楽しんだら、締めくくりにご飯もこどもの日らしい食事にしたいですよね。