端午の節句ってなに?
こんなふうに思っている人もいると思います。
端午の節句のような行事は、3月3日の桃の節句(ひな祭り)にも似たようなところがあると思う人もいるでしょう。
では、この端午の節句とはいつなのか、その意味や由来を子供にも簡単に説明するとどうなるか。
兜飾りや鯉のぼりなどのお祝いにはどんな意味があるのかなど、初節句での祝い事についてまとめました。
端午の節句とはいつの事なの?
端午の節句とはいつなのか、カレンダーで言うと「こどもの日」になります。
つまり、
この日が端午の節句となります。
5月5日のこどもの日というと、ゴールデンウィークの最後の祝日となるので、この日に子供にとって思い出に残る端午の節句にしてあげたいものですね。
端午の節句と聞くと、人それぞれに思い浮かべるものがあると思います。
この端午の節句での行事に欠かせないものが、
- 鎧兜の飾り物
- 五月人形
- 鯉のぼり
- 菖蒲
- ちまきや柏餅
こういったものですよね。
端午の節句にはどうして鯉のぼりや菖蒲などが使われるのか、不思議に感じている人も多いと思います。
それは端午の節句の意味や由来を見ていくことで、すぐにわかることなので、それを子供にも説明できるように簡単にまとめていきますね。
端午の節句の意味や由来を子供にも簡単に。
この端午の節句の意味や由来を子供にもわかるように、簡単に説明するとどうなるのか。
まとめると次のようになります。
端午の節句ってなに?
端午の節句っていうのは「こどもの日」のことだよ。
どうしてこどもの日なの?
こどもが元気に育って欲しいと願った日だからだよ。
どうして「端午の節句」と「こどもの日」が一緒なの?
端午の節句がいつかというと「5月5日」なんだよ。
むかしのお侍さんが、子供が立派なおとなになるようにお願いしたからだね。
だから、鎧とか兜とかを飾ってるんだよ。
どうして鯉のぼりなの?
鯉のぼりは空を泳いでるように見えるよね。だから鯉のぼりみたいにあなたも元気に泳いで欲しいからだよ。
この5月5日が「端午の節句」というようになったのは、「端午(たんご)」の「端」という漢字には「はじめ」という意味があり、
という日のことを指しています。
午(馬:うま)は十二支の中の一つですが、旧暦5月のことを指していて
この「午(ご)」
と
五月の「五(ご)」
この音が同じであったので、「五」が重なる「5月5日」を『端午の節句』と呼ぶようになって定着したという由来があったのですね。
このように5月5日は「端午の節句」というのは、当て字だったんですね。
端午の節句がこどもの日なワケ
この5月が昔から「物忌みの月」と呼ばれていたことに由来します。
というのも、季節の移り変わりで病気になりやすかったり、厄払いの行事もよく行われる月だったのです。
また、そんな旧暦の5月は田植えの時期でもあり、魔除けの意味で
「菖蒲(しょうぶ)の葉」や「ヨモギ」
を軒にさして、厄払いをしていました。
昔からこのような行事は続いていましたが、これが鎌倉時代ごろの武家社会に変化していった時から、徐々に今のような形になっていきます。
それは武家社会において男の子は大切な後継ぎであり、大事に育てたい、健康であり子孫繁栄を望むものであったわけです。
ですので、この時に魔除けの意味を持つ「菖蒲(しょうぶ)の葉」を使ったことで、
- 男の子
- 「菖蒲(しょうぶ)の葉」
- 端午の節句
というキーワードがつながったわけです。
ここから江戸時代あたりになると庶民の間でも広まり、男の子の成長を願う日へと変わっていったわけですね。
そして、いまでは男の子はもちろんの事、女の子も同じようにお祝いすることが広まりを見せています。
そんな端午の節句で生まれてから初めてお祝いをするときには、「初節句」と言われます
端午の節句の兜飾りや鯉のぼりのお祝いは?
端午の節句では、兜飾りや鯉のぼりなどその行事にちなんだものがいくつかありますよね。
先ほどの菖蒲もそうですが、この端午の節句には欠かせないものとして挙げられるのは、
- 鎧兜の飾り物
- 五月人形
- 鯉のぼり
- 菖蒲
- ちまきや柏餅
こういったものです。
それぞれに意味や由来があって、どれも端午の節句には必要なものです。
たとえば、こどもの日と言えば「菖蒲湯」に浸かりますよね。
菖蒲には、鎌倉時代にもあったように魔除けの意味で使われることの他にも、
これを掛けた意味でも重宝されてきました。
また、この菖蒲の葉の形が「剣に似ている」ということから、武家社会の子供のためにとても縁起がいいとされてきたのですね。
この菖蒲を使った行事には、他にも「軒菖蒲」といって本来のように魔除けの意味で軒先に菖蒲を吊るすといった行事があります。
またお風呂の中でも行える「菖蒲鉢巻き」や、菖蒲の葉を枕元に引いて寝ると「菖蒲枕」などがあります。
そして、この菖蒲の他にの鎧兜や鯉のぼりの意味、由来についてもちょっと触れていきますね。
鎧や兜の飾り物(五月人形)の意味や由来
端午の節句というと鎧や兜の飾り物(五月人形)をよく目にしますが、こどもの日と端午の節句が結びついて、鎌倉時代の武家社会の中で鎧や兜は大切なものだったことから繋がりがあります。
武家社会において、鎧や兜というのは戦では大変活躍するもので、身を守るために欠かせないものです。
鎧や兜は武士の特徴を表すものでもあり、様々な模様や装飾が施されたものも少なくありません。
そんな武士たちの象徴でもある鎧や兜で、子供たちを守ろうという意味があったのですね。
こいのぼりの意味や由来
この鯉のぼりは「竜門」という滝を鯉だけが登り切って竜になったことから、立身出世の象徴とされています。
鯉のぼりの鯉のように、立派になることを願っていたことが由来としてあります。
柏餅・ちまきの意味や由来
そして、こどもの日の代表的な食べ物と言えば「柏餅・ちまき」ですが
柏餅の「柏」は、新芽が出るまで古い葉が落ちないので、家系が絶えない縁起の良い木とされてきました。
一方のちまきは中国に由来があり、中国の人々に愛された「屈原」と呼ばれる人が、5月5日に川に身を投げて死んでしまい、その遺体を魚が食べてしまわないようにとのことで、ちまきを川に投げ入れたことによるものです。
あとがき
端午の節句とはいつなのか。
その意味や由来、兜飾りや鯉のぼりなどのお祝いにはどんな意味があるのかなど祝い事についてまとめましたがいかがでしたか。
端午の節句には、いろいろな行事があり、またそれにもしっかりとした意味や由来があったのですね。
そんなこどもの日のさまざまな行事ですが、こういったイベントを楽しんだら、締めくくりにご飯もこどもの日らしい食事にしたいですよね。
そんなこどもの日のメニューを迷ってはいないですか?