結婚式の招待状を送る際にはいくつかのマナーがあります。
その中でも宛名は一番最初に招待する人の目にとまるもので、失礼のないようにしたいですね。
そのマナーにはいくつかの注意点がありますが、よく目にする疑問が
- 結婚式の招待状の宛名の書き方とはどうすればいいのか?
- 宛名は手書きすべきなのか?
- 印刷ではダメなのか?
- 連名、家族に宛てる場合の書き方はどうすればいいの?
このような、結婚式招待状の宛名の書き方についての疑問をまとめてみました。
結婚式招待状の宛名の書き方とは?
結婚式招待状の宛名の書き方にはいくつかのマナーがありますが、まずあなたは、招待状を
- 「縦書き」
- 「横書き」
どちらの構成を考えていますか?
それによって書き方も変わってきます。
では、それぞれの場合についての書き方を見ていきましょう。
縦書きの場合
【おもて】
【裏】
切手の貼り方は、封書が縦書きの場合は左上になります。
横書きの場合
【おもて】
【裏】
切手の貼り方は、封書が横書きの場合は右上になります。
基本はこのような構成になります。
- 住所は名前よりも小さめに書きます。
- 住所の2行目に続く場合は1行目より少し小さく書きます。
- 郵便番号は書く欄があれば、縦でも横でもそこに書きましょう。
- もし書く欄がない場合は、上の例のように住所の上に書きます。
この時に郵便番号の記号「〒」は書きません。
これは個人宛ての宛名の書き方になりますが、
- 連名(夫婦)に宛てる場合
- 家族に宛てる場合
- 会社の上司に宛てる場合
- 恩師に宛てる場合
といった場合もありますよね。
次はこのそれぞれの場合の時に、どのような宛名の書き方をするのか見ていきましょう。
連名(夫婦)に宛てる場合
ご主人の名前を書き、その下に続けて奥様の名前を書きます。
ただしこの場合は奥様にも面識がある場合で、もし面識がないのであれば
「御奥様」「奥様」「令夫人」
などと書きます。
奥様の名前を書く位置は、
- 縦書きの場合は左側
- 横書きの場合は下側
にそれぞれ書くようにしましょう。
このような書き方ですね。
家族に宛てる場合
相手の家族で呼びたい人が「3人」までのときは、
「それぞれの名前+様」とします
小学生以下の場合は「ちゃん」や「くん」が良いでしょう。
書く位置は連名の場合と同じように
- 縦書きの場合は左側に
- 横書きの場合は下側に
順番に書いていくと大丈夫です。
ただ、招待したい家族が4名以上の場合、ズラズラと名前を書くと多くなるため、夫婦の名前を書いた後に
「御家族様」
と書くのが最も一般的です。
この書き方で、ご夫婦と子供たちを招待する宛名となります。
このような書き方ですね。
連名3人の場合、封筒の中心は1人目と2人目の間になります。
連名4人の場合、2人目の名前の中心が封筒の中心になります。
会社の上司などに宛てる場合
会社名と肩書きもきちんと記入しないといけません。
たとえば、(株)でなく株式会社と書きます。
会社名も略式ではなく正式名称で書きましょう。
そして、招待する人の役職を書くときには注意が必要です。
○△会社
代表取締役社長 田中 二郎様
といったように書くようにしましょう。
書く位置はこのような感じです。
ここで
「~~部長様」
「~~社長様」
と言った書き方は二重敬語になるためにしてはいけません。
ちなみに会社宛ではなく自宅に送る場合には、普通の個人宛の書き方で大丈夫です。
*ここで注意しておきたいのは、招待する人の現在の役職です。
あなたと知り合った時の役職とは違っている可能性も十分あるからです。
ここはきちんと確認しておきましょう。
恩師に宛てる場合
招待する恩師の職業が「先生」である場合は、宛名の敬称には
- 「~先生」
- 「~教授」
と言った書き方をします。
肩書きを記す場合には会社の上司に宛てる書き方と同じく、
「校長 ~様」
をいった書き方になります。
こちらも先生の自宅宛に送る場合には、普通の個人宛の書き方で大丈夫です。
住所や名前の確認
先程少し触れたように、招待状を送る前に必要なのが
- 相手の住所
- きちんとした氏名(旧漢字など)
- 役職
といったことです。
でもいきなり
などと言うのはちょっと失礼ですね。
相手は何も状況がわかっていないので、まずは結婚の報告をしましょう。
そして出席して欲しい旨を伝えて、
「招待状を送りたいから住所や名前(きちんとした漢字)を教えてほしい。」
といった話の流れに持っていけば大丈夫だと思います。
結婚式招待状の宛名を手書きする場合は?
結婚式の招待状を書く際には一般的に
「毛筆」
を使って書くのが正式だとされています。
ただ、今では筆ペンを使って書いても大丈夫です。
ただし、ボールペンを使って宛名を書くのはオススメできません。
封書の宛名書きは毛筆か筆ペンが正式ですが、裏面の差出人は印刷したものが最近多くなってきていますね。
しかし、差出人も毛筆で書くのが正式です。
文字がかすれたりするのは縁起が悪くなるのでいけません。
また、あまり細い字で書いてしまうと
「幸先が良くない」
と言った感じにも取られるため書き直しましょう。
また、間違ったからといって修正ペンなどは使わないように。
そして、必ず誤字、脱字が無いようにしましょう。
招待状の自分の名前が間違っていたら、気分のいいものではありませんね。
また、旧字体なども正確に書きましょう。
結婚式招待状の宛名を印刷はダメなの?
結婚式の招待状を書くときに、自分の書く字に自信がないといったこともあるかと思います。
そんな時は家族の字のうまい人に代筆してもらったり、筆耕に依頼するといった方法もあります。
宛名書きの中で、よく
パソコンで印刷してはダメなのか?
という疑問をよく目にしますが、今の時代ではパソコンで印刷している方もたくさんいます。
ですので、特にパソコンでの印刷がダメというわけではありません。
どちらかと言うと、
「パソコンで宛名の印刷をするのが失礼というより、手書きのほうが温かみがあって良い。」
というような位置づけでしょうか。
うまく字がかけない、時間が全然ないといった場合には、選択肢の一つとして選んでもいいのではないでしょうか。
また、パソコンで印刷する場合、楷書など毛筆調の文字を選択しましょう。
あとがき
結婚式の招待状は招待する人の最初に目につくものなので、きちんと最低限の書き方のマナーを覚えておきましょう。
結婚式には様々な方が来られ、中には年配の方もいらっしゃると思います。
若い方は気にしない部分かもしれませんが、冠婚葬祭のマナーは、今の時代になっても古くからの礼儀を重んじる年配の方も多くいらっしゃるので印象を悪くしないようにしたいですね。
それと同じくして、宛名はパソコンでの印刷も大丈夫とされていますが、年配の方はこの辺りを気にする方もいます。
やはり招待された方が最初に目にした時には、宛名が手書きで書かれている方が気持ちがこもっているように見えて印象がかなりいいという声が多いです。
ですので、できれば手書きのほうが気持ちがこもっているので、そちらのほうがいいかもしれません。
気になるのであれば、家族や親戚の方に相談をして、パソコンでの印刷でも問題ないのか確認してから作成した方がいいでしょうね。
結婚式の準備のために
結婚式は招待する方も招待される方も、いろんな準備があるので大変なことも多いですし、また、知っておかないといけない結婚式のマナーがあったり、役に立つ知識などもたくさんあります。
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