年の瀬も迫ると、そろそろお正月の飾りつけを考えますよね。
そんなお正月の飾りつけで、真っ先に思い浮かぶのは「鏡餅」ではないでしょうか。
この鏡餅をお店で買って、いつでも出せる準備はしているけれど、
鏡餅っていつからいつまで飾ればいいんだろう?
ちょっと疑問に思いますよね。
そんな鏡餅を飾る日には、もってこいのベストの日があります。
また、鏡餅を置く場所についても悩みますよね。
そこで今回は、
鏡餅を飾る日はいつからいつまでなのか。
また鏡餅の飾り方や置く場所、鏡餅の置物なども含めてお正月飾りについてまとめました。
お正月の準備を忘れず行うために、しっかり順番にチェックしていきましょう。
鏡餅を飾る日はいつからいつまで?
お正月前になると、門松やしめ縄など正月飾りを飾り始める家も多くなると思いますが、そんな正月飾りの代表的な、
この鏡餅は、お正月に訪れる歳神様の依り代として、家族の健康や繁栄を祈願する縁起ものなんですね。
そんな鏡餅を飾る日ですが、
いつからいつまで飾ったらいいんだろう?
この鏡餅を飾る時期について迷ったことはないでしょうか。
あまり早すぎても変だし、遅すぎたらお正月をきちんと迎えられないような気がしたりなど、いろいろ感じるところがありますよね。
そんな鏡餅の飾る日をいつからにするかはいくつかの候補があります。
まずは、鏡餅を飾る日がいつからなのか、いくつか提案していきますね。
鏡餅の飾る最適の日は12月28日
鏡餅を飾り始めるのは、早くても問題はないとされています。
とはいっても、12月の頭から飾るなんてちょっと気が早すぎますし、来客があったりしたら「おかしいんじゃないか?」って思われますよね。
だから飾る日は早い人でも「12月20日くらい」からという人もいます。
この時期になると、お店でもお正月の飾りは販売されているので、買ってきて飾り始めてもいいんじゃないでしょうか。
ただ、そんな中で鏡餅を飾る最適の日にちとしてあがるのが
28日の「8」は漢数字で書くと「八」ですよね。
この「八」が末広がりで日本では縁起のいい数字とされています。
数字の「八」のように、下に伸ばしていってもずっと広がっていきますよね。
末広がりとはこのように広がりを見せることで、
といったように縁起がいい言葉なんですね。
末広がりという言葉はもともと狂言の曲目の一つで、そこからきているようです。
鏡餅の飾る日:大安
また、六曜の大安から選んで日にちを決めるというのも、縁起がいいと言われています。
大安は「大いに安し」の意味で万事に用いて吉。
とされている日で、何をしても良い結果になるという日です。
関連ページ>>六曜の読み方とは?その意味や順番は?先勝友引先負仏滅大安赤口
ただし、12月31日はやめておいてください。(*理由は後述します。)
鏡餅の飾る日:12月30日
鏡餅を飾るのを忘れていて、まだ間に合うのが12月30日です。
30日なのでキリのいい数字で大丈夫なのですが、さすがに時期的にちょっと遅く感じる日にちです。
旧暦では12月は30日までしかなかったので、この考えで行くとあまり好まれる日付ではないですが、まだぎりぎり大丈夫です。
また、これとは逆に「好まれない日にち」というのもあって、それが、
- 12月29日
- 12月31日
この2つの日なんですね。
まず12月29日は「九」という数字が入ります。
この「九」という数字は
- 苦しむ
- 二重苦
などを連想させるので、縁起が悪いと言われています。
もし29日に飾ろうとするなら、1日ずらして30日にした方が縁起はいいです。
そもそも、鏡餅をはじめ他の正月飾りは「歳神様を迎えるもの」として飾り付けられます。
そんな飾りつけをいそいそと大晦日にやっていては失礼にあたるため、これらの行為は、
などと言われ避けられています。
正月飾りはこの歳神様をお迎えするものなので、1月1日になってから飾るのは論外なので忘れずに準備しておきましょう。
鏡餅を飾る日をいつからにしようか考えていて、特に何かこだわりがないのなら12月28日をオススメします。
鏡餅の飾る日はいつまで?
さて、この鏡餅を飾る日はいつまでなのか?
これについては決まっていて、
鏡開きというのは歳神様の依り代となった鏡餅を砕いて、家族みんなで食べることで健康や円満を祈る風習です。
鏡開きの日にちは、一般的には1月11日となっているので、特にこだわりなどがない場合はこの日まで飾っておくといいでしょう。
ただ、この鏡開きは地域によってその日にちが変わることがあります。
特に関東と関西では大きく日にちが違っていて、
関東:1月11日
関西:1月15日 or 20日
このようになっているんですね。
これは江戸幕府からのお達しの伝わり方の違いで、このような差が生まれたと考えられています。
そんな鏡開きの日にちについては、別の記事で詳しくまとめています。
関連ページ>>鏡開きの日にちはいつ?何日なのか関西や関東など地方で違う?
鏡開きは大切な行事の日なので、鏡餅を飾る日はいつまでなのか確認しておいてくださいね。
鏡餅の飾り方は?
さて、この鏡餅を飾る日がいつからいつまでなのかわかったら、次は実際に飾り付けをしていかないといけませんね。
そんな鏡餅は、
この鏡餅にも、きちんとした飾り方や置く場所というのがいくつかあるんですね。
まず、その飾り方についてちょっと見ていきましょう。
鏡餅を飾るときのイメージは、こんな感じじゃないでしょうか。
お餅を台の上にのせて、頭にみかんを乗せるといった感じですよね。
これでも十分だと思います。
でも、他にもいろいろと飾り付けをされているご家庭もあると思うのですが、それらすべて縁起物として加えられているのですね。
その鏡餅に飾り付けられるものには、
- 御幣(ごへい):紅白の紙
- 裏白(ウラジロ):シダの一種
- 四方紅(しほうべに):鏡餅をのせるときに敷く紅白の紙
- 昆布 (こぶ):語呂合わせの飾り付け
などなど、他にもいろいろあります。
てっぺんにのせる「みかん」や「干し柿」など、全部意味のある飾りなので、それらの意味については別の記事で詳しくまとめています。
関連ページ>>鏡餅の意味や由来とは?みかんや干し柿、台や紅白の紙の意味は?
まずはこちらを見てもらうと、わかりやすいと思いますよ。
そのうえで、次の動画で飾り方を確認してもらうと、より分かりやすいと思います。
鏡餅の飾り方と飾り付け
これらの飾りつけは地方によって用意するものが違ったり、置き方も変わってきたりするので、一つの参考として見てもらうくらいで良いと思います。
これも結構大掛かりな感じで飾り付けされていますが、さすがにここまで全部するのは準備も大変ですよね。
だから、普通はお店で買ってきた鏡餅をセットして、お正月の準備をするくらいでいいんじゃないでしょうか。
鏡餅はガラスや木製の置物でもアリ?
鏡餅はお正月が近くなるとお店でもそのセットがたくさん販売されると思いますが、実は鏡餅の置物というのもあります。
ガラスや木製で作られた鏡餅なのですが、お供えの餅は別に用意しておいて、鏡餅は置物で代用するといったケースもあるようです。
こういったガラスや木製の鏡餅はお店でも販売されていると思いますが、楽天などでもよく見かけますね。
そんな鏡餅の置物をいくつかピックアップしてみました。
【ガラスの鏡餅】
|
【ちりめん細工の鏡餅】
|
【珪藻土でつくられた鏡餅】
soil カガミモチ S | 鏡餅 |
鏡餅もいろいろな置物タイプのものがありますね。
こういったものが一つあると、何年も使うことができるので便利かもしれません。
いろんなところに鏡餅を置いておきたい人には、鏡餅をいっぱい買うと鏡開きの際に処分に困ってしまいます。
そんな時に鏡餅の置き物だと、お餅でいっぱいになることを避けれるのでいいですね。
鏡餅の飾り方や飾る置き場所は?
さて、鏡餅の準備ができたら後はその鏡餅を飾るだけですが、
どこに置くのが一番いいんだろう?
そんな鏡餅の置き場所で悩んだりしませんか。
鏡餅の置き場所には、床の間などの大きな部屋に鏡餅を置いて、各部屋には小さな鏡餅を置くのが一般的な考えのようです。
だから鏡餅って複数個でもいいんですね。
私の家では家族で一個用意して、台所に飾っていました。
台所だとご飯を食べるときとかに必ず目に入るので、お正月の雰囲気がピッタリ出ていい場所です。
そんなふうに台所に置くのもいいし、玄関に置く家庭もあるでしょう。
また、リビングや寝室などいろいろ置いておきたい場所に置くといった感じで、わりと自由なようですね。
クルマの車中にも鏡餅を置いたり、職場のデスクに置いたりすることもあるようです。
でも、さすがに車中や職場にお餅を持っていくのも気が引けると思うので、そういう時に先ほどのような鏡餅の置物は重宝しますね。
また、トイレにも神様がいると信じられているので、そこにも鏡餅を置くといったこともあります。
ただ、トイレに置いたお餅を鏡開きで食べるなんて不衛生なので、ここも鏡餅の置物が向いていますね。
ですので基本的には、
そして、
- 各部屋や玄関などは小さな鏡餅
- 車中や職場、トイレなどは鏡餅の置物
こんなふうに分けて、鏡餅を置く場所を決めてみてはどうでしょうか。
あとがき
鏡餅を飾る日はいつからいつまでなのか。
また鏡餅の飾り方や置く場所、鏡餅の置物なども含めてお正月飾りについてまとめましたがいかがでしたか。
鏡餅は飾るのがあまり早すぎても変ですが、遅すぎると歳神様にも失礼になるので、忘れずに準備してください。
そんな鏡餅は歳神様が宿る依り代なんですが、実はこの鏡餅は「お年玉」の由来にもなっています。
どこからどうやってお年玉につながったのか、そのお年玉の意味や歴史について別の記事でまとめているので、こちらもぜひ読んでみてください。
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