ノロウイルスに感染して発症してしまうと、激しい嘔吐や下痢に悩まされる事になるので、とてもつらく苦しい日を過ごさないといけません。
症状自体は2~3日で治まる傾向ですが、その間に食事をとってもいいものか?
悩むこともあるかと思います。
そこで今回の記事では、
ノロウイルスに感染してしまった場合、食事はいつから大丈夫なのか?
この点について触れていくとともに、
感染後の食事で体に良い食べ物や飲み物
こちらについても見ていきたいと思います。
早く治して元気な体に戻すためにも食事は大切なので、療養するときの食事メニューの参考にしてくださいね。
ノロウイルスに感染したら食事はいつから大丈夫?
ノロウイルスに感染して発症してしまうと、激しい嘔吐や下痢、また微熱の症状が出る場合もあり、苦しい状態がしばらく続いてしまいます。
症状自体は2~3日ほどで治まる傾向にありますが、その間に食欲はあまり出ない人も多くなります。
嘔吐や下痢を繰り返すので、食べてもすぐに戻してしまったりして食べないという人もいるでしょう。
ノロウイルスに感染して下痢や嘔吐の症状が出ている時には、食事はしないで安静にしているのが良いと考えられています。
無理に食べたり飲んだりすると、胃に負担がかかり嘔吐や下痢をしてしまうことも多くなるのでいけないんですね。
それだったら食べずに、胃の負担を少しでも少なくしてあげるほうが良いというわけですね。
ただ、嘔吐や下痢を繰り返していると怖いのが
脱水症状になると、様々な障害が現れるため注意が必要になります。
脱水症状に気をつける。
症状が治まりつつある2日目辺りまでは無理に食べることはしないで、脱水症状対策のために飲み物を少し飲むことが大切になります。
脱水症状になると意識障害や痙攣などの症状が出たり、最悪死亡の可能性もあるため、食べることよりも水分補給だけはしておいたほうが良いですね。
とは言え、何でもかんでも飲むというわけではなく、
- 大塚製薬のOS-1
- ポカリスエット
など、多少塩分や糖分を含んだスポーツ飲料が、効率よく水分補給できるのでオススメです。
また、飲み方も、
- 一気に飲むのではなく少しずつ飲む(5~10分で一口)
- 冷えたものではなく、常温で。
こういった飲み方は、少しでも胃の負担を和らげるために必要なことなのですね。
美味しさや飲みやすさを求めるのではなくて、あくまで
「脱水症状対策のための水分補給」
という目的で飲むようにしてくださいね。
ノロウイルスの時に良い食べ物は?
ノロウイルスに感染して嘔吐や下痢が徐々に治まってきたら、食欲も少しずつ現れてくると思います。
食べ物は調子がある程度良くなって、食欲も湧いてから食べるのがいいですね。
かといって、いきなり脂っこいものや刺激物、たくさんの量を食べるのではなくて、身体に優しい消化のいい食べ物を少しずつ食べて、胃の負担を少なくしてあげるのがポイントです。
そのためにどんな食べ物が良いのか、いくつか代表的な食べ物をピックアップしてみました。
- おかゆ
- うどん
- 野菜スープ
ノロウイルスで嘔吐や下痢を繰り返した時には体力も消耗しているし、水分も失われて胃の働きも鈍っている状態です。
どれも、胃に負担が少なくて消化が良いので
- エネルギーの吸収がしやすい食べ物
- 水分補給も同時にできる食べ物
- 温かい食べ物
これらは病み上がりの身体にはちょうどよい食べ物です。
また、入れる具はそこまで多く入れず、少量で消化を助けるためにもよく加熱して食べやすい柔らかさに調節して下さい。
野菜スープなどの繊維の多いものは、下痢を誘発する恐れもあるので避けましょう。
胃の負担になる食べ物は?
これとは反対に、
こちらについても、いくつか代表的なものをピックアップしてみました。
- カレー
- ステーキ
- ラーメン
- 納豆
- イカ、タコ
消化の悪い、刺激になる食べ物もたくさんありますが、これらの食べ物は胃に負担を与えるし優しくありません。
具体的にどういったものが好ましくないかというと、
- 刺激物(香辛料が多い)
- 生モノ
- 脂っこい
- 冷たい
- 硬い
- 味が濃い
こういった食べ物は、基本的に胃が弱っている時には避けたい食べ物です。
好きな食べ物は後からでも食べられるので、回復にある途中ではこういった食べ物は避けるようにして下さい。
ノロウイルスの時に良い飲み物は?
先程はノロウイルスに感染してから、回復していく時に胃に優しい食べ物について見てきましたが、次に飲み物についても見ていきましょう。
- ポカリスエット
- OS-1
- すりおろしリンゴ
- 白湯
- 麦茶
どれも身体には優しい飲み物ですので、ノロウイルスの症状が現れている際にも水分補給のために飲んでもらいたい飲み物です。
ただ、あまり冷たいと胃の負担になるのでダメです。
麦茶はノンカフェインなので安心して飲むことが出来ますが、ほうじ茶や抹茶などはカフェインが多いのでやめておきましょうね。
胃の負担になる飲み物は?
飲み物についても、反対にあまり好ましくない飲み物をいくつかピックアップしてみました。
- お酒
- コーヒー
- 炭酸飲料
- グレープフルーツジュース
カフェインやお酒のアルコールは胃の負担が大きいですし、グレープフルーツのような酸味の効いた飲み物は吐き気を誘発する恐れもあります。
オレンジジュースも場合によっては同じようなことがあるようですね。
これらの飲み物も飲みたいのは我慢して、ノロウイルスの症状が完全に治まってから飲むようにしてくださいね。
あとがき
ノロウイルスに感染して嘔吐や下痢が激しい場合には、
また、あまりに下痢や嘔吐がひどい場合には、病院にいって診察してもらうことも必要です。
自分の症状についてきちんと意思表示のできない乳幼児の子どもや、体力の消耗が激しくなりやすい高齢者の場合は、周りの人が状態をきちんと見守ってあげることも大切です。
関連ページ
ノロウイルスに感染したことで重症化する場合は、この脱水症状や嘔吐の誤嚥による肺炎なども多いので注意が必要です。
とにかく我慢の日々が数日続くと思いますが、なんとか回復に向けてがんばってください。美味しいものはその後でじっくり味わってくださいね。
この症状のしんどいノロウイルスですが、やっぱり予防してかからないようにするのが一番です。
どうやって対策していけばいいのか、準備しておきたいことなどを別のページでまとめているので、こちらもぜひご覧になって下さい。