冬場になると各地で猛威を振るいだすのがノロウイルス。
ニュースでも何度も放送され毎日のように耳にする時期もありますが、ニュースを聞くと牡蠣や生肉などから感染して、お店が営業停止になったとか言うことがよく話題になります。
あまりノロウイルスについて知らないと、
こんなふうに捉えている人も多いと思います。
でも実は、ノロウイルスは食べ物からの感染経路だけではなく、
今回は、ノロウイルスの予防や対策のためにも、
ノロウイルスの感染経路
この点についてまとめました。
また、そのノロウイルスに感染してしまった場合について、
- どのくらいの期間で治るのか?
- どのくらいの潜伏期間があるのか?
- 他のウイルスなどと比べどのくらいの感染力の強さなのか?
こういった「ノロウイルスの特徴」も見ていきたいと思うので、あなたもこれを機会にしっかりと確認しておきましょう。
最後まで見てもらうと、ノロウイルスがいかに厄介なウイルスかがわかるようになると思います。
ノロウイルスの感染経路には何があるの?
ノロウイルスの感染経路についてですが、あなたもご存知だとは思いますが牡蠣などの二枚貝からの感染はとても有名で、ニュースでも何度も流れていますね。
では、ノロウイルスは食べ物だけ気をつけていれば良いのかというと、実は他にもいくつかの感染経路があります。
そのノロウイルスの感染経路としては、主に3つのルートがあります。
- 食品媒介感染
- 接触感染
- 飛沫感染(空気感染)
具体的にどのようなことなのかそれぞれについて見ていきましょう。
1.食品媒介感染
これはよく耳にする牡蠣などの二枚貝を、生や十分に加熱しないで食べてしまうことで感染してしまうケースです。
その他にもノロウイルスが付着した食べ物を、生や十分に加熱しないで食べてしまうことで感染します。
もし、調理している人がノロウイルスに感染していたり、手や衣類に付着していた場合に、それが食べ物に移ってそのまま口にした時にも感染する可能性があります。
生牡蠣を調理したまな板や包丁を使って、他の調理をするのも危険です。
内容としては接触感染としてまとめても良かったのですが、今回はわかりやすいように別物としました。
他のサイトでは、同じ感染経路にまとめられている所も多いと思います。
2.接触感染
ノロウイルスに感染している人の糞便や吐瀉物に触ったりして、そこから口に入ってしまった場合に感染します。
また、ノロウイルスを持つ人が触ったものを他の人が触ることで、そこから口に入り感染するといったケースです。
電車の吊革、エスカレーターや階段の手すり、買い物かごやカートなどたくさんの共用物がありますね。
たくさんの人が触れるようなものは、特に注意が必要です。
3.飛沫感染(空気感染)
感染した人の糞便や吐瀉物が乾燥し、ノロウイルスを含んだ飛沫が空気中に漂うことで、それを口に吸い込んだ人が感染するといったケースです。
きちんと消毒し処理をしないといつまでもウイルスが残ってしまうため、正確な知識が必要になります。
この飛沫感染がニュースになったことがあり、感染者がホテルで嘔吐をしたのですが、そこが廊下のカーペットの上でしてしまったんですね。
それをきちんと消毒して処理しなかったのでカーペットが乾燥し、ノロウイルスがホコリ等と一緒に空気中に舞ってしまい、それを他の客が吸い込んだため集団感染するといったケースがありました。
もちろん家庭内でも注意が必要ですが、こういったホテルや高齢者施設、デパートなど大勢の人が行き来するような場所では特に処理には注意が必要です。
ノロウイルスの消毒の仕方や消毒液の作り方は、こちらで詳しくまとめています。
関連ページ>>ノロウイルスの消毒方法は?ハイター消毒液の作り方は?アルコール薬
普段から準備しておくと、いざというとき安心ですね。
このようにノロウイルスは、主にこれら3つの感染経路から感染すると考えられています。
今のうちにこうやって見ておくと、どこに注意すればいいのかわかりやすいですね。
では次に、ノロウイルスは
- どのくらいの期間で治るのか?
- どのくらいの潜伏期間があるのか?
ということについて見ていきましょう。
ノロウイルスの感染期間はどのくらいなの?
ノロウイルスに感染してしまうと激しい嘔吐や下痢、また、発熱もする場合があり、さらに他の人にも移してしまいかねないという、厄介なウイルスです。
では、
ノロウイルスに感染してしまうと、どのくらいの期間で治るのか?
これって気になりますよね。
いつまでも症状が続くとつらいですが、ノロウイルスは感染して症状が発症してから
およそ、2~3日で治る。
といった傾向にあります。
もちろん個人差はあるのでだいたいの目安の期間ということになりますが、それでもそこまで長くは続かないのがノロウイルスの特徴ですね。
ノロウイルスに感染したら、基本は自宅で安静にすることが求められます。
そんなノロウイルスの症状や、早く治すための体に良い食べ物など別のページでまとめているので併せてごらんになって下さい。
関連ページ
では、ノロウイルスが口に入って感染すると、どのくらいの潜伏期間のあとで発症するのか?
こちらについてですが、
およそ、24~48時間の潜伏期間の後に発症する。
このように考えられています。
ですので、感染したら
こんな特徴があるというように覚えておくといいでしょう。
ただ、ノロウイルスの厄介なところは症状だけではなく、その
これが非常に注意しないといけないポイントになります。
感染すると1ヶ月以上注意しないといけない?
ノロウイルスに感染するとわりと早めに症状が出て、わりと早めに症状が治まってくれる傾向にあるので、成人で普段健康な状態であれば、その時さえ乗り越えればなんとかやり過ごせないわけでもないです。
でも問題なのは、ノロウイルスの
これが集団感染を引き起こすポイントになります。
ノロウイルスは通常では発症してから1週間ほどで数も減少していきなくなっていくと考えられています。
でも、場合によっては
これが厄介なんですね。
治ったと思って安心していても、しばらくの間は他の人に移す可能性があるということなんですね。
関連ページ>>ノロウイルスにかかると出勤停止?完治の期間や体内での生存期間は?
>>ノロウイルスの検査方法とは?費用や時間は?病院料金保険市販キット
汚染物の消毒を怠ると・・・。
今までの説明からもわかると思うのですが、ノロウイルスってかなり強力です。
上でも少しホテルでの集団感染の例について触れたように、きちんと消毒して処理しないといけない理由には、ノロウイルスの強さも関係しています。
じつは、きちんとノロウイルス感染者の汚染物(糞便や嘔吐物)を処理しておかないと、
こんな事例があるようなので、いかに長い期間ウイルスが存在するかということですね。
ノロウイルスの感染力の強さは?
ノロウイルスの感染経路や感染の期間について見てもらいましたが、感覚的にも
と感じてもらえると思います。
実は、その感染力の強さは「インフルエンザウイルスと比べてもかなり強い」ものとなっています。
インフルエンザウイルスは1個のウイルスが8時間後には100個になり、24時間後には100万個まで増殖し発症すると考えられています。
一方のノロウイルスは10~100個で発症すると考えられているので、インフルエンザの100万個で発症することと比べても、感染力がかなり強いことがわかると思います。
ちなみに同じく食中毒で注目されるO-157も10~100個で発症すると考えられていて、非常に感染力が強い細菌ですね。
ただ、ノロウイルスは他の食中毒とは違って、食品についただけでは増殖せず、人間の腸管細胞内で増殖します。
一般に私たちが食中毒と呼んでいるのは細菌性のものが多いですが、ノロウイルスはウイルス性の食中毒で、ちょっと他とは違うんですね。
あとがき
ノロウイルスの感染経路や感染の期間についてまとめましたが、注意しないといけない点も多くあり、普段からの心構えも大切になってきますね。
ノロウイルスに関しては特に接触感染がおもな感染経路になっているので、特に
手洗い
これをきちんと行うことで、たくさんの予防もできます。
手洗いによってどのくらいウイルスの量が減るのかについては、
>>ノロウイルスの予防方法は?手洗いや食べ物に注意!対策ヨーグルト
こちらで詳しく解説しています。
これを見ると手洗いの重要性もわかると思いますよ。
また、普段の予防についてのポイントもまとめているので是非参考にしてくださいね。