冬場に猛威を振るうノロウイルス。
このウイルスに感染してしまうと「激しい嘔吐」や「下痢」、「発熱」などノロウイの症状が出てしまい、非常に苦しい思いをすることになります。
そんな苦しみから早く解放されたい!
そう思って病院に駆け込む人もいると思いますが、ノロウイルスかどうか病院で検査してもらうとき、一体どんな方法で行われるのでしょうか?
今回は、ノロウイルスの検査方法について触れていこうと思います。
また、
- その検査にはどのくらいの料金で保険はきくのか?
- 検査にかかる時間はどのくらいなのか?
- ノロウイルスの検査キットって?
このようなことも含めまとめました。
ノロウイルスの検査方法はどんなことをするの?
ノロウイルスの検査ではどのような方法で行われるのかということですが、その方法には、
「簡易検査キット」
これを使うことで、診断の補助的ツールとして活用されています。
ただ、この方法では綿棒を使って便を採取し、試料の調整を行った後、その反応を見て陽性か陰性かを判断するような方法です。
他には
- 電子顕微鏡法
- RT-PCR法
- リアルタイムPCR法
- 生物発光酵素免疫測定法(BLEIA法)
聞きなれない難しい検査方法もあります。
こういった検査は時間はかかるのですが、より正確な検査結果が得られるようになります。
ただ、これらの検査結果も、100%陽性か陰性かを判断することは出来ないようですね。
実際私たちが個人的に病院にいって検査をしてもらうとしたら、簡易検査キットでの検査になるでしょう。
検査キットを使った簡単なものなのですが、とは言え、臨床性能評価試験結果で検査キットとRT-PCR法の一致率が
- 陽性一致率:92.0%
- 陰性一致率:98.3%
- 全体一致率:94.2%
このように、わりと精度が高いので信頼できる検査方法ですね。
ノロウイルスの症状や感染経路などについてはこちらで詳しくまとめています。
何か気になる点がないか、こちらでチェックしてくださいね。
関連ページ>>ノロウイルスの感染経路や期間は?感染力の強さは?空気感染予防対策
>>ノロウイルス症状は大人と子供で違う?軽い場合は?発熱下痢初期症状
ノロウイルスの検査にかかる費用はどのくらい?
さて、検査方法も気になるのですが、検査にかかる費用も気になりますよね。
先程の簡易検査キットでの検査で判断されますが、検査費用には保険が適用される範囲が限定されています。
その範囲というのが次のようになるんですね。
- 3歳未満の子供
- 65歳以上の高齢者
- 悪性腫瘍の診断が確定している
- 臓器移植後の患者
- 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
これ以外の人は保険が適用されないので、費用は全額自己負担になってしまいます。
だから、実際には病院で検査キットを使っての検査はあまり行われないで、医師による問診や触診などで、地域の流行なども考慮して診断されるケースが多いようですね。
この検査キットを使った検査は、医師が必要だと判断した時でしか使われないのが現状のようです。
そして、保険適用外のケースでこの検査キットを使用した場合どのくらいの費用がかかるなのかですが、
およそ5000円~数万円
と言った料金がかかるようですね。*病院によって値段の幅があります。
検査キットの検査だけでこの料金がかかるので、診察料と合わせると1万円以上はほぼ必要になると考えたほうが良さそうです。
結構高いですよね。
ちなみに、リアルタイムPCR法の検査では検査キットよりも精度は上がりますが、その分費用も上がり、検査キットの倍以上かかるようなこともあるとのことなので、ちょっと現実的ではありません。
ノロウイルスの検査にかかる時間はどのくらい?
ノロウイルスの検査方法やその費用について見てきましたが、ノロウイルスの簡易検査キットで検査した場合にどのくらいの時間がかかるものなのか?
これも気になりますよね。
あまり長い時間かかると面倒ですが、実際には検査して結果が出るまでに
約15~20分
それほど長い時間またなくても結果は出るようです。
この検査キットを使ったもの以外の検査方法では、精度は増すようですがやはりそれなりに時間がかかってしまいます。
リアルタイムPCR法では検査結果が出るまでに3~5日ほど必要になるので、結果が出る頃にはすでにノロウイルスの症状も治まっていますね。
現実的に、もしあなたが個人的に病院にいって検査を受けるのであれば検査キットでの検査になると思います。
あとがき
このように検査の方法はいくつかありますが、検査キットを使った検査方法が私たちには一番馴染みがあるかもしれません。
と言っても、個人的に病院を訪れて検査をしてくれるような病院は現状で少ないようです。
どうしてかというと、
医師が出来る範囲のことといえば整腸剤を出したり、脱水症状にならないように点滴したりといったことくらいしか出来ないので、家で安静にしてもらうことが一番だからですね。
検査を求めるケースは、会社からの命令や集団食中毒などの場合でない限り、あまりお世話になることは少なそうです。
ノロウイルスに感染したと思ったら検査のことを考えるよりも、脱水症状にならないようにきちんと安静にしたり、2次感染防止の方に注意をするほうが現実的だといえるでしょうね。
そんなノロウイルスの予防や対策方法についてはこちらで詳しくまとめているので、是非ご覧になって下さいね。
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