ノロウイルスの予防にはいくつかの方法があると思います。あなたもこの時期はなま物は避けたりなど対策している事があると思います。
今回の記事は
ノロウイルスの予防方法
について触れていきたいと思います。
その中でも特に大切な、
- ノロウイルスの予防は手洗いでできるのか?
- ノロウイルスの予防で気をつける食べ物は?
これらのことを中心に見ていき、その中で「あなたが今まで気付かなかった、知らなかった予防方法」などがあれば参考にしてもらえたらと思います。
そして、最近注目のヨーグルトにも触れながらまとめました。
まずは、
ノロウイルスの予防にはどんな方法があるのか?
こちらについて見ていきましょう。
ノロウイルスの予防方法とは?
ノロウイルスの予防にはいくつかの方法がありますが、そのためには
これについて知っておくことでより理解が深まります。
感染経路がわからないと、いったいどこから攻撃を受けているのかわからないので、防ぎようもありませんよね。
より深く知っておきたい人は、こちらを先にご覧下さい。
関連ページ>>ノロウイルスの感染経路や期間は?感染力の強さは?空気感染予防対策
さて、ノロウイルスの予防には、この
『感染経路を断つ事』
これが重要です。
どこから攻撃を受けるのかわかっていれば、そこを重点的に注意していけば、感染する確率も下がりますよね。
ということで、具体的に何をすれば予防に良いのか、その方法を次にまとめました。
- 手洗いをする。
- 牡蠣などの二枚貝は生で食べない。
- なま物の扱いに気をつける。
- 掃除の際に消毒液を使う。
- 感染者の嘔吐物などに触れない。
- 換気をこまめにする。
- マスクをする。
- 生活習慣の改善をする。
一般的にはこのような予防対策が挙げられると思います。
では、それぞれについて見ていきたいと思いますが、まずはこの中でも特に大切な
- 手洗い
- 食べ物について
この部分について詳しく見ていきましょう。
ノロウイルスの予防は手洗いでできるの?
ノロウイルスの予防方法で、手洗いはとても有効な予防対策です。
手洗いによって、手についたウイルスがどのくらい減るのかという研究もされていて、その効果を見ると驚きです!
【手洗いによるウイルスの減少率】
手洗い方法 | 残存ウイルス個数 (*残存率) |
|
1 | 手洗なし | 約1,000,000個 |
2 | 流水で 15秒手洗い |
約10,000個 (約1%) |
3 | 石鹸で10秒 or 30秒もみ洗い後、 流水ですすぎ |
数百個 (約0.01%) |
4 | 石鹸で 60秒後もみ洗い後、 流水で15秒すすぎ |
数十個 (約0.001%) |
5 | 石鹸で 10秒後もみ洗い後、 流水で15秒すすぎを 2回行う |
数個 (約0.0001%) |
※手洗いなしと比較した場合
出典:森功次他 (感染症学雑誌,80:496-500,2006)
これを見てもわかるように、手洗いによる効果は一目瞭然ですね。
ノロウイルスは他のウイルスと比べても強力で、10~100個体内に入っただけで発症すると考えられています。
ですので、手洗いする場合でも4番、5番くらいのしっかりした手洗いが必要なんですね。
手洗いのやり方については、厚生労働省から手本として出されているやり方を参考にするといいと思います。
【手洗いの正しいやり方】
これを見てもかなり細かい手洗いが必要なことがわかります。
外から帰った後はもちろんのこと、調理前や食事前、トイレに行った後などノロウイルスの予防のためにも手洗いはキチンと行ってくださいね。
ノロウイルスの予防で気をつける食べ物は?
ノロウイルスの予防方法としてピックアップしたように、
- 牡蠣などの二枚貝は生で食べない。
- なま物の扱いに気をつける。
といった、「食べ物からの感染」の可能性が高いのもノロウイルスの特徴です。
基本的には、食べ物の中心まで加熱処理(中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱)をして食べれば、ウイルスは失活化しているので安全だとされています。
どんな食べ物が危ないのかというと、主に牡蠣などの二枚貝が多いとされています。その他の食品で言うと、
厚生労働省のホームページでは、次のような内容のことが書かれています。
Q12:どのような食品がノロウイルス食中毒の原因となっているのですか?
A12:過去のノロウイルス食中毒の調査結果を見ると、食品から直接ウイルスを検出することは難しく、食中毒事例のうちでも約7割では原因食品が特定できていません。
ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多いことが原因食品が特定できない要因となっています。
そのほかの原因としては、ノロウイルスに汚染された二枚貝があります。
二枚貝は大量の海水を取り込み、プランクトンなどのエサを体内に残し、出水管から排水していますが、海水中のウイルスも同様のメカニズムで取り込まれ体内で濃縮されるためと考えられています。
なお、ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は生や加熱不足のもので発生しており、十分に加熱すれば、食べても問題ありません
厚生労働省ホームページ
ノロウイルスに関するQ&Aより
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
つまり、
ということだと思います。
二枚貝についてはハッキリしているようですが、その他の食べ物についてはわからないので、やはりきちんと加熱処理をしてから食べるということが大切になります。
その他のノロウイルスの予防方法について
ノロウイルスの予防方法として、
このことに関して触れてきましたが、その他の予防方法について見ていきましょう。
上でピックアップしたもので残ったのは、
- 掃除の際に消毒液を使う。
- 感染者の嘔吐物などに触れない。
- 換気をこまめにする。
- マスクをする。
- 生活習慣の改善をする。
これらについてですが、
- 掃除の際に消毒液を使う。
- 感染者の嘔吐物などに触れない。
こちらについては
ということで別のページでまとめています。
「消毒液の作り方」や「注意するポイント」などをまとめたので、ぜひ参考にして下さい。
関連ページ>>ノロウイルスの消毒方法は?ハイター消毒液の作り方は?アルコール薬
外出先の予防対策
そして残りの注意点である、
- 換気をこまめにする。
- マスクをする。
というのは、空気感染を防ぐための対策です。
実は、ノロウイルスは乾燥すると空気感染の可能性が高まります。
特に密閉された空間では、かなり感染力も高いウイルスなんですね。
毎年、老人ホームなどで集団感染のニュースを聞くことが多いですが、スーパーや駅構内などで嘔吐物が仮にあったとしたら、そこから広がる可能性もあります。
外出する際にマスクをして人混みでの感染を避ける意味でしますが、冬場はノロウイルス以外にもインフルエンザや風邪の予防にも意味があるので着用しておきましょう。
生活習慣の改善というのは、身体の免疫力を高めるために必要になります。
普段から疲れていたり栄養が不足していたりすると、ノロウイルスに対しての抵抗力も弱くなるため、発症しやすいばかりか症状も長引いてしまう可能性もあるので、普段からの体調管理のためにも生活習慣の改善は必要になります。
もし、下痢やおう吐などがあってノロウイルスかと感じたら、どんな症状が出るのかも確認しておくと、その後のケアもしやすくなるかもしれません。
出来ればあらかじめ知っておくほうが、感染にも気づきやすいとは思うので時間のある時はこちらも併せて読んでみて下さい。
関連ページノロウイルスの予防にヨーグルト?
インフルエンザの予防にはR-1ヨーグルトが有効だと考えられることも別のページで紹介しましたが、「ノロウイルスにもヨーグルトがいい」というような声も聞かれます。
インフルエンザとR-1ヨーグルトの関係については、こちらのページをご覧になって下さい。
関連ページ>>インフルエンザ時の食事で栄養のあるレシピや予防に良い物は?
さて、
ノロウイルスにヨーグルトが効くというのは本当でしょうか?
ノロウイルスに対しては有効な治療方法が見つかっていないため、自宅療養などで安静にするのが主流ですが2~3日もすれば回復します。
でも、ノロウイルスにかかるのはしんどいですし嫌なもので、できればかかりたくはないですよね。
そんなノロウイルスの予防にヨーグルトが良いというのですが、そのヨーグルトが
ラクトフェリンという成分が入ったヨーグルト
これが良いのではと言われています。
森永乳業が販売しているヨーグルトに、ラクトフェリン入りのヨーグルトがあり販売されています。
森永乳業のホームページでも、ラクトフェリン入りのヨーグルトがノロウイルスに有効である可能性について書いてくれています。
ラクトフェリンが効く理由としては、
- 腸の表面に張り付き細胞をウイルスからガードする。
- ラクトフェリンが胃の中で変化してできる「ラクトフェリシン」という物質が直接
- ノロウイルスにくっつき、腸の表面にある細胞に入り込むのをガードする。
これらラクトフェリンの働きにより、ノロウイルスが腸管細胞に付着することを防ぐ可能性があると考えられているようですね。
同じように「O-157」や「サルモネラ菌」といった、食中毒の原因となる細菌に対しても有効性があるといった研究もされているようで、これが本当に効果があるのであれば嬉しいことですね。
あとがき
ノロウイルスの予防方法としていくつかピックアップしましたが、細かいところではこれ以外にもあるでしょう。
ですので、あなたが気づいた対策で、必要だと感じるものについても取り入れていってもらえればと思います。
ノロウイルスの予防で大切なのは、やはり
- 手洗い
- 食べ物
この2つについての注意が大きなポイントとなるでしょう。
ノロウイルスは食べ物についただけでは増殖はしないので、
そのために手洗いはとても重要ですね。
これらの予防対策はやっぱり心構えが大切で、面倒くさいと感じる部分もあると思いますが、感染して苦しい思いをしないためにも積極的に取り組んでいってくださいね。