モスキート音と聞くと、耳にキーンという音が鳴り響くといったイメージを持っていると思います。
実はそんなモスキート音は、もともとは若者が店の前にたむろするのを防ぐために開発された物だったんです。
そんなモスキート音もいろんな活用の幅があって、ネズミ除けに使うなんてことも日本で実際に行われているようです。
ただの騒音かと思いきや、実は人の役に立つ効果もあるんですね。
じゃあ他には、どんなことにモスキート音が使われているのか?
いろいろ考えてしまいますよね。
そこで今回は、
モスキート音と蚊の撃退への効果とかってあるのか。
また犬や猫のしつけ、害獣のネズミよけに使えたりするのかなどまとめました。
モスキート音の蚊への効果は?
よくテレビなどでも「耳年齢」ということで取り上げられるのが、
と呼ばれる音です。
このモスキート音は
「キーンと蚊の羽音のように聞こえる」
ということから、モスキート音と呼ばれています。
でも、実際の蚊の羽音とはまた別ものなんですね。
私たちの耳で聞き取れる周波数(音の高さ)は、
20Hz~20000Hz
この範囲だといわれていますが加齢で周波数の高い音は聞き取りにくくなります。
モスキート音はだいたい「17000Hz周辺の高周波音」のことなんですが、この辺の音は10代20代の人でないと聞こえにくくなります。
ということで、深夜に店の前に若者が集まったりしないように使われたりしてるんです。
そんなモスキート音を使って、
他の害虫とか動物も撃退できないかな?
といった試みもされてるようなんですね。
このモスキート音という意味は
「蚊」:「mosquito」
「音」:「tone」
虫の蚊が語源としてあります。
蚊の羽音とモスキート音は関係はないのですが、じゃあその蚊に対してモスキート音の効果ってないのか?
ちょっと気になりますよね。
実はそんなモスキート音と蚊への効果についても、いくつか試された人も多いようです。
モスキート音と蚊の撃退の効果は?
このモスキート音を使って蚊の撃退ができないものか?
ということで、今は蚊の撃退アプリなどもあったりします。
真偽のほどはひとまず置いておいて、蚊は17000Hzといった高周波数の音を嫌う習性があると言われています。
だから、アプリを使ってモスキート音を出していれば蚊が寄ってこない。
なんていうコンセプトで蚊の撃退をしようというものなんですね。
いったいどういうアプリがあるのかというと
いろいろとありますが、そこまで大きな効果を期待するものではないと思うので、ちょっと試してみるくらいが良さそうな感じですね。
まあ、無料のものも多いですし気軽にアプリをダウンロードでるので、気が向いたらどうぞ。
今回はアプリで無料のものも多いですが、注意書きに「このアプリには科学的根拠がありません。個人的な考えのもと開発しました。」と書かれていたりもします。
また類似のもので製品化されているものもありますが、効果が認められないとして公正取引委員会により排除命令が出された過去もあるようです。
ただの高周波数の音なので人に害はないとは思いますが、お金を出して買うほどのものではないと思います。
実際にこういった「モスキート音を使った蚊の撃退アプリ」の効果を試しているサイトもありましたが、効果はよくわからないようです。
研究が進めばもしかするかもしれませんが、ちょっと期待を寄せすぎるのは危なそうですね。
この蚊撃退アプリを使うよりも、やはり市販の撃退グッズを使った方が確実性はあります。
確実に蚊を寄せ付けたくないなら絶対にこちらの方がいいので、ぜひ読んでみてください。
モスキート音の犬や猫への効果は?
先ほどはモスキート音の蚊への効果?についてでしたが、犬や猫にこのモスキート音は使えるのか?
ということなのですが、まず人間が聞こえている周波数は「20Hz~20000Hz」と言われています。
一方の犬が聞こえている周波数の範囲は、
65Hz~60000Hz
猫が聞こえている周波数の範囲は
25Hz~75000Hz
高周波数帯の音の聞こえる域が、人間に比べてかなり高いことがわかります。
だから、モスキート音のような高い周波数の音も犬や猫には聞こえるということになります。
そのモスキート音を使うことで犬や猫にどんな影響や効果があるのか、いくつかまとめてみました。
モスキート音を犬や猫除けに使う
犬はあまり野良犬などを見かけることは少なくなりましたが、野良猫というのはいますよね。
また、近所の家が猫を放し飼いにしてたりして、勝手に敷地に入られて糞尿をされるといった被害で悩むケースもあります。
そこで、このモスキート音を使うことで、
ということを猫に認識させることで家に近づけないようにしている。
といったようなモスキート音の活用をされる人もいるようです。
モスキート音を犬や猫のしつけに使う
このモスキート音を使うことで、犬や猫のしつけに使うといったこともあるようです。
よくあるのがトイレの問題ですが、犬猫のトイレをおいているのに違うところでしてしまう時に、あえてモスキート音を聞かせて嫌な思いをさせるようです。
それを繰り返すことで、
ここがトイレなんだ。
ということを犬や猫に理解させるために使うことがあるようですね。
同じように「遠吠え」「無駄吠え」などをしてしまう犬に、嫌いな音を聞かせることで、
無駄吠えしたらダメなんだ。
というしつけのために使うこともあるようです。
そういった「音を使ったしつけ」の物で商品化されているものもあって、
「犬笛」
こういった物が人気が高く、よく使われているようです。
こういったモスキート音の効果や方法は、犬や猫の種類や個体差にもよりますし、環境にも左右されると思います。
また、音域によって子供にモスキート音が聞こえたりするので、違う被害を与えてしまうこともあるので注意してください。
モスキート音のネズミ除けの効果は?
このモスキート音とは、もともと2005年にイギリスの企業がセキュリティーシステムとして販売したものです。
その音響機器を「モスキート」といったようですね。
この音響機器から出る音をモスキート音と呼んだようです。
この機械はセキュリティーシステムとしての若者対策で、深夜に店の前にたむろする若者を退散させる目的で作られました。
それを害獣野ネズミにも応用する試みが行われているようです。
それが東京や博多などにある「KITTE」という施設で、ネズミの撃退用にモスキート音が使われているようです。
しかし、その様子をネットなどの反応を見たら
- 人にもぜんぜん聞こえる
- 近づくと耳鳴りがする
- うるさくて入れない
などといったような声もありました。
飲食店など軒を連ねる施設では、ネズミによる被害が大きくなります。
ネズミが厨房を荒らし食中毒の原因を作ったり、電気コードを噛んで切断し漏電や火事の原因となることもあります。
東京でも電車の停電がネズミであったこともありましたね。
ネズミが聞こえるモスキート音の周波数帯は?
人間が聞こえている周波数は「20Hz~20000Hz」と言われています。
そしてネズミの場合は、20000Hzあたりが敏感に感じ取れる域で、50000Hz以上の超音波を出して交信をしているようです。
そのネズミは68000Hzくらいまで聞こえるようですね。
だから人間にはほぼ聞こえないレベルの音になりますね。
そんなネズミの撃退のためにモスキート音が使われているところもあるようです。
ネズミ除けの超音波というのは、商業施設から一般家庭レベルまで見ても効果がみられているようで、わりと信頼性はあるようです。
ただ「何度も使っているとネズミが慣れて戻ってきた。」とか、「そこまで効果はなかった。」といった声も見られます。
業者さんでもネズミ除けにモスキート音を使うところもあるようなので、そこそこ効果は見込めそうです。
あとがき
モスキート音と蚊の撃退への効果とかってあるのか。
また犬や猫のしつけ、害獣のネズミよけに使えたりするのかなどまとめましたがいかがでしたか。
実はモスキート音が、私たちの知らないところでも活用されているというのは驚きがありますよね。
人間に聞こえる音の範囲と犬や猫などとの違いを利用し、いろんな活用の仕方があるのですね。
ただ、幅の広い使い方ができるモスキート音ですが、その使い方しだいでは悪用にもなってしまいかねないので注意してください。
そんなモスキート音は、年齢によっても大きく聞こえ方が違ってきます。
自分の耳年齢と実年齢にどのくらいの差があるのかテストしてみたい人は、ぜひこちらのページも読んでみてください。
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