モスキート音というのは、実は人によって聞こえない場合もあります。
高周波数の音になると年配の人は聞き取りづらくなってくるんですね。
だから10代と60代では、聞こえている音が多少違うと言われています。
そんなモスキート音は若者だけが聞こえる音を出して、店の前にたむろするのを防ぐために開発された物だったんです。
となると、10代が聞こえる周波数や60代が聞こえる範囲とかも気になってきますよね。
そこで今回は、
モスキート音の周波数は10代~60代で聞こえが違うとはどの範囲なのか。
10代や20代と50代や60代が聞こえるモスキート音の違いはどうなっているのか。
そしてモスキート音の壁越しの聞こえ方や、人体への影響などまとめました。
モスキート音の周波数は10代~60代で聞こえが違う?
モスキート音というと、たまにテレビなどでも紹介されていることがありますよね。
モスキート音は
ということから、モスキート音と呼ばれています。
でも、実際の蚊の羽音とはまた別ものなんですね。
モスキート音はだいたい17000Hz周辺より高周波音のことを指しています。
私たち人間はいろんなところから出る音の振動を耳で感じ取り、それを電気信号に変えて脳に送ってます。
それを音として認識しているのですが、私たち人間が聞こえるその音の周波数(音の高さ)は、
この範囲だといわれています。
でも、この周波数の範囲も年齢とともに周波数の高い音は聞き取りにくくなってくるのですね。
だから10代若者の人たちと60代以降の高齢者の人たちで、場合によっては聞こえている音も少し違うとも言われています。
モスキート音の周波数10代~60代の範囲は?
モスキート音は年齢によって聞こえる周波数にも違いが現れます。
そんなモスキート音も年齢によって変わるのですが、それは聞こえている周波数の違いもあります。
では10代や20代と、50代や60代の人ではどのように聞こえる周波数が違うのかまとめると次のようになります。
モスキート音の年代別の聞こえる周波数帯
60代:8000Hz~9000Hz
50代:10000Hz~11000Hz
40代:12000Hz~14000Hz
30代:15000Hz
20代後半:16000Hz
18~24歳:17000Hz~18000Hz
13~17歳:19000Hz~20000Hz
自分の年齢と周波数を見てみると、だいたいこのくらいのようです。
例えば30代となると15000Hzまでの音はだいたい聞こえますが、それ以上の高周波数の16000Hz以上になると聞こえない。
こんな感じです。
だから若い10代の頃だと、18000Hzとかの高い周波数帯の音も聞こえている人が多くなってきます。
まあ似たような感じですが、見方を変えると次のような感じで捉えてもらってもいいと思います。
10000Hz(59歳以下)
12000Hz(49歳以下)
15000Hz(39歳以下)
16000Hz(29歳以下)
17000Hz(24歳以下)
19000Hz(18歳以下)
まあ、だいたいの目安です。
これで実年齢と耳年齢を比べてみるために、では一度そのモスキート音を聞いてみましょう。
モスキート音年代別の周波数テスト
【おもしろ科学実験 モスキート音で耳年齢診断】
聞き分けをしたいので静かな環境で聞きましょう。
でも、周りに迷惑にならないように、大きな音では聞かないようにしてください。
音量は一定の方が比べやすいです。
さて、モスキート音の周波数帯と自分の年齢テストの結果はどうだったでしょうか。
かなり実年齢と耳年齢が離れているとちょっと心配にもなりますが、どうして聞こえていた音が、年齢とともに聞こえなくなるのでしょうか?
モスキート音は壁越しでも聞こえる?
さて、このモスキート音をどのあたりまで聞くことができたでしょうか。
だいたい実年齢と耳年齢が同じくらいだといいと思います。
ただ、全然かけ離れているといって生活に支障が出るというわけではありません。
しかし耳鳴りがしたり、普通の生活音の聞こえが悪いなどあって心配な場合は病院に行った方がいいかもしれません。
そんなモスキート音ですが、ちょっと壁越しでも聞こえてきそうな感じですよね。
嫌な話ですが、隣の住人がうるさいから自分が聞こえない範囲のモスキート音を流し、隣人に仕返しするなんてこともあるようです。
もしモスキート音が壁を通り抜けやすい音だったりしたら、ちょっとこういうのが流行られてもいやですよね。
実際のところ、モスキート音のような高周波の音は壁越しに聞こえたりするものなのでしょうか?
その結論としては、
ということのようです。
これは普通の音や光などのように、障害物があるとやっぱり音って遮られますよね。
太陽の光とかも壁があると入ってこないように、そこはモスキート音のような高周波の音も変わりなく音の遮断はあるようです。
モスキート音の壁越しの聞こえ方
モスキート音を含めて、では歌声は聞こえないが、ベースの「ドン・ドン」という音は聞こえる。
というような感じでしょうか。
低音の方が響きやすく伝わりやすいため、モスキート音のような高い音は壁越しには伝わりにくいと言われています。
もちろん環境や壁の厚さなどもあるので、壁越しでも聞こえることはあると思います。
モスキート音の人体への影響は?
モスキート音はずっと聞き続けていると、あまり気分のいいものではありませんよね。
そんなモスキート音を聞き続けていたら、人体への影響もかなりありそうです。
まず、モスキート音が聞こえるような年齢の若い人には、直接その音が聞こえるので影響がありますよね。
モスキート音を長時間聞くと、頭痛や吐き気など人体へ影響があったという声も聞きますよね。
まあ、あれを寝るときに聞かされていたら、寝不足にもなると思います
ただそのモスキート音の人体への影響はどうなのかというと、一応は
ということでまとめられていました。
参照:モスキートの安全性に関する各種報告書サマリー
http://www.mosquito-jp.com/img/safetydata1.pdf
まあ、聞こえる時間や音の大きさなどもあると思います。
モスキート音と若者への影響
実はそんなモスキート音の意味は、もともとは若者が店の前にたむろするのを防ぐためのセキュリティ関連として開発されたものなんです。
先ほども言ったように、高周波の音は加齢とともに聞こえずらくなることが多いのですが、若いときには聞こえる音なんですね。
深夜になると今も昔もお店の前にたむろする若者っていますよね。
それはお店の人にとっては非常に迷惑な行為であったので、それを何とかしたいということでこのモスキート音が使われたようです。
たむろする若者には影響はあるが、それよりも年配の人に影響はない。
ですので、若者たちは店の前ではいられず退散するといったように、モスキート音が非常に意味を持ったようです。
そしてこのモスキート音は、今はネズミなどの害獣駆除の方面でも役立てられています。
モスキート音と害獣や人間への影響
そのモスキート音が東京や博多などにある「KITTE」という施設で、ネズミの撃退用に使われているようです。
しかし、その様子をネットなどの反応を見たら
- 人にもぜんぜん聞こえる
- 近づくと耳鳴りがする
- うるさくて入れない
などといったような声もありました。
聞こえる人に影響するくらいの音が出ている場所もあるようです。
とくに飲食店など軒を連ねる施設では、ネズミによる被害が大きくなります。
ネズミが厨房を荒らし食中毒の原因を作ったり、電気コードを噛んで切断し漏電や火事の原因となることもあります。
東京でも電車の停電がネズミであったこともありましたね。
ネズミの場合は20000Hzあたりが敏感に感じ取れる域で、50000Hz以上の超音波を出して交信をしているようです。
人間にはほぼ聞こえないレベルの音になります。
ネズミ除けの超音波というのは、商業施設から一般家庭レベルまで見ても効果がみられているようで、わりと信頼性はあるようです。
ただ「何度も使っているとネズミが慣れて戻ってきた。」とか、「そこまで効果はなかった。」といった声も見られます。
業者さんでもネズミ除けにモスキート音を使うところもあるようなので、そこそこ効果は見込めそうです。
あとがき
モスキート音の周波数は10代~60代で聞こえが違うとはどの範囲なのか。
10代や20代と50代や60代が聞こえるモスキート音の違いはどうなっているのか。
そしてモスキート音の壁越しの聞こえ方や、人体への影響などまとめましたがいかがでしたか。
モスキート音も人によって聞こえる聞こえないとありますが、その状況などにもいろいろと左右されそうですね。
そんなモスキート音は途中紹介した「ネズミなどの害獣駆除」のように、犬や猫など他の動物にも影響があるようです。
いろいろと面白いことがわかるので、こちらもぜひ読んでみてください。