蚊取り線香は夏には欠かせないアイテムの一つですが、
妊婦さんや赤ちゃんには害はないの?
ちょっと考えてしまいますよね。
蚊を殺す成分が含まれているので、やっぱり人体への影響についてちょっと心配になると思います。
また、家にペットがいるけどどうなんだろう?
こちらも気になる点だと思います。
そこで今回は、
蚊取り線香は妊婦や赤ちゃんに害はないのか。
またペットの猫や犬について、蚊取り線香は害はないのかまとめました。
蚊取り線香の人体への影響や使用上の注意点。
そして、蚊帳を使った蚊の対策など人にやさしい方法も交えながらまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
蚊取り線香は妊婦に害はないの?
夏場には蚊を撃退しようと、蚊取り線香を使う機会があると思います。
でも、その蚊取り線香を使うと
- 煙が出ている
- 臭いがする
- 蚊を殺す殺虫成分
こういったところが心配になる人も多いですよね。
また、それが人にどのくらい影響を与えるものか、いろいろと考えてしまいます。
それが特に妊婦さんが近くにいる場合は、やっぱり赤ちゃんへの影響なども心配になりますよね。
そんな蚊取り線香の妊婦さんへの影響というのはどうなんでしょうか?
これについては、結論からいうと、メーカーなどの回答では、
ということがどのメーカーも共通して言われています。
ただ、その注意喚起として、
閉めきった部屋や狭い部屋で使用する場合は、ときどき換気をしてください。
ということは言われていますね。
妊婦さんへの影響もですが、どうして蚊取り線香が人に害がないのか少しその説明をしていこうと思います。
蚊取り線香の成分や原料と人への害
蚊取り線香はいったい何でできているのかというと、その原料や成分は
と呼ばれる成分です。
この原料は、除虫菊(シロバナムシヨケギク)から抽出される有効成分の「ピレトリン」などのピレスロイド系成分なんですね。
ピレトリンという成分は殺虫効果を持っていて、このピレトリンを科学的に合成したものがピレスロイドと言われています。
これらの成分が蚊取り線香の殺虫成分として、役立っているわけです。
蚊取り線香で蚊が死ぬ仕組みは?
蚊取り線香に火をつけ燃焼させることで煙が出て、そして周辺の蚊が落ちて死んでいくといった光景が目に浮かびますよね。
そんな蚊取り線香で蚊が死ぬ仕組みは、どのようになっているのか?
どうして蚊を寄せ付けなくなるのか気になりますよね。
それは先ほどの蚊取り線香の成分でも出てきた「ピレスロイド」が、蚊取り線香の燃焼とともに周辺に広がります。
そのピレスロイドの成分は蚊の神経系に働きかけ、機能をマヒさせる効果があるのですね。
だからピレスロイドの成分を受けた蚊は、次々と動けなくなってしまうわけなのです。
そうして動けなくなった蚊は地面に落ちてヒクヒクしていますよね。
あれが気絶している状態で、これが長く続くと死ぬようです。
しかしこのピレスロイドは人体に入っても成分を分解できる酵素を持っているので、無毒化されて体外に排出されるんですね。
だから蚊取り線香で蚊の神経をマヒさせますが、人に対しては問題ないレベルの安全な成分として活用されています。
この蚊取り線香の成分や仕組みについては、別の記事で詳しくまとめています。
関連ページ>>蚊取り線香の原料や成分とは?蚊が死ぬ仕組みや人体への問題は?
もう少し詳しく見ておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
蚊取り線香の臭いと妊婦への影響
妊婦さんは日によってつわりがあったりなど、気分がすぐれないときがあると思います。
そういう時に蚊取り線香の臭いが影響し、つわりが悪化したり気分が悪くなる可能性もあるようです。
なので、あまり体調がすぐれない妊婦さんの場合は、蚊取り線香は控えた方がいいのかもしれません。
蚊取り線香は赤ちゃんに害はないの?
さて、この蚊取り線香の影響は、妊婦さんには害がないということでしたが赤ちゃんに対してはどうなのか?
こちらも先に結論からいうと、
という回答で各メーカーが共通した意見を持っています。
これも、例え赤ちゃんであってもピレスロイドを分解する酵素を持っているので、体内に入ってもすぐに分解し体外に排出することができるようです。
なので、赤ちゃんがいても蚊取り線香の使用は問題ないと言われています。
ただ、やはりこちらもこまめな換気は必要です。
というのも、
これに対しては注意しないといけないからです。
蚊取り線香の煙と赤ちゃんへの影響
渦巻き状の蚊取り線香からは、火をつけて殺虫成分を出すタイプなので煙が出ます。
この煙は二酸化炭素や水、ヤニなどの成分が含まれているとメーカーの記載もあります。
だから、蚊取り線香から出る煙を赤ちゃんが長い時間吸い込んでしまうことはあまりよくないんですね。
ですので、ある程度時間を決めて換気が必要となるわけです。
また、蚊取り線香を使用することは火を使っていることなので、赤ちゃんが手を近づけたりするとやはりやけどの危険もあります。
蚊取り線香の殺虫成分については安全性が確保されているかもしれませんが、その他の部分で気を付けないといけないことはあるということですね。
この煙で咳込んだり目が痛くなったなどの使用者の声も結構あります。
それが赤ちゃんや妊婦さんに対して害がないとは思えないので、使用の際には十分注意が必要ですね。
だから赤ちゃんがいる場合では、
- そばで蚊取り線香を付けない。
- 煙は吸わせない
- こまめに喚起をする
こういったことが必要になると思います。
蚊取り線香を使わない蚊対策
蚊取り線香を使うことにちょっと抵抗がある場合は、別の方法で蚊の対策をしておきたいところです。
そこで頼もしい蚊対策のアイテムが、
蚊帳は物理的に蚊の侵入をシャットアウトできるので、自分で蚊の対処ができない赤ちゃんにとってはピッタリです。
たとえ蚊取り線香をしていても、蚊帳で二重にガードすることも悪くありませんね。
蚊帳は普通にネットなどでも販売されています。
このように、すっぽりと体を覆うような風通しのいいテントといった感じですね。
蚊帳の材質などはその商品によって変わると思いますが、細かな目の洗濯ネットをテントにしたようなイメージだと想像しやすいでしょうか。
赤ちゃんのベッド用だとこういうのもあります。
赤ちゃんが休む場所によって選んでもらえればと思いますが、こういったものがあると、蚊以外にもクモやゴキブリなんかもシャットアウトできます。
害虫から赤ちゃんを守るために、蚊帳はとてもありがたいですね。
蚊取り線香はペットの猫や犬に害はないの?
妊婦さんや赤ちゃんには蚊取り線香の害はないという話でしたが、では猫や犬などのペットに対しては害がないのか?
こちらに関しても、犬や猫のような恒温動物には蚊取り線香の殺虫成分を分解できる酵素を持っているため、こちらも害はないとのことです。
ただし、ハムスターなどの小さなペットや小鳥などの場合には影響が現れる可能性もあると言われています。
他にも変温動物の蛇やイグアナなどのペットやカブトムシやクワガタ、金魚や熱帯魚など、そういったペットの場合は使用を避けた方がいいですね。
蚊取り線香とアレルギー
犬や猫のようなペットの場合は蚊取り線香を使っても大丈夫とはされていますが、ただアレルギーのような反応を起こす場合もあるようです。
例えば、クシャミや鼻水が出ている、元気がないなど何かペットの様子が変だと感じたら、蚊取り線香の使用をやめておきましょう。
また、蚊取り線香は先ほどの赤ちゃんの時と同じく誤って口に含んだり倒したり、火傷につながったりする可能性があります。
だからこちらの場合も、あまりペットの近くで蚊取り線香を使用するのは避けた方がいいですね。
ペット用の蚊取り線香
この蚊取り線香の中には、ペット用の蚊取り線香というものも販売されています。
犬や猫の場合、蚊を媒介として「フィラリア」という病気にかかってしまう可能性があります。
フィラリアにかかってしまうと、嘔吐や呼吸困難など様々症状があるようで、最悪はペットが死に至ると打った怖い病気なんですね。
その予防のためにも蚊取り線香をしておいた方がいいとは思いますが、ペット用のものはネットなどでも販売されています。
例えばこういったものですが、レビューなどでも
ふだん蚊取り線香を付けると反応するペットが、ペット用だとおとなしくしている。
といったような声もありました。
普通のものとペット用の違いは、許認可先の違いだそうです。
蚊取り線香の製造販売で、通常は厚生労働省の認可が必要ですが、ペット用は農林水産省の認可が必要ですとなるようですね。
あとがき
蚊取り線香は妊婦や赤ちゃんに害はないのか。
またペットの猫や犬について、蚊取り線香は害はないのかまとめましたがいかがでしたか。
多少注意することはありますが、基本的には蚊取り線香の殺虫成分は無害だと考えてよさそうです。
蚊取り線香を使わず蚊に刺され続ける方が、ストレスがたまると思います。
蚊取り線香はこれまで100年以上の歴史があって、それで使われ続けているものなのであまり過敏になりすぎるのもどうかと思います。
ただ、赤ちゃんやペットなどが口に入れたり火傷したりといった物理的な心配の方が大きいですね。
もし、火の使用や煙が気になる人は、もっと抑えられた蚊取り線香の種類もあります。