私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
くわばらくわばら
この言葉の意味をご存知でしょうか?
あ、しまった。忘れ物しちゃったよ、めんどくさいけど取りに帰らなきゃ。
そうかい。じゃあ次の電車で行こうか。戻ってくるの待ってるよ。
ごめん、すぐ戻ってくるから。
お待たせ。あれ、どうしたの?
実はさっき乗ろうと思ってた電車に車が衝突して、大事故になったらしいんだ。
・・・、もしあの電車に乗っていたら僕たちも今ごろ・・・。
・・・、くわばらくわばら
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「くわばらくわばら」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
くわばらくわばらの意味とは?
くわばらくわばらとは、
このような意味を持って使われています。
今ではほとんど聞かないですが、雷が鳴ったり地震が起きたり、誰か不幸があったりすると、
「くわばらくわばら」
といっておまじないのように唱えるお年寄りの方もいます
くわばらくわばらの語源
この「くわばらくわばら」という言葉の語源は
を意味していて、雷の時は桑畑に逃げるとその直撃を受けることが少ないとされていました。
そのことから「桑原桑原」といった言葉が生まれたようですね。
これは学問の神様といわれる菅原道真が陰謀によって亡くなった後、復讐のため雷神と化したと言われています。
この時、道真の故郷の「桑原」にだけは雷を落とさなかった事が語源の一つとして挙げられています。
もう一つには、その昔、兵庫県の欣勝寺にある古井戸に、雷の子供があやまって雲の上から落ちてしまった事が語源と言われています。
その古井戸に落ちた子供を、お寺のお坊さんが助けてあげ、その後その土地には雷が落ちないようになりました。
そして、その地名が「桑原」だったことから、この土地の名前を言うと雷が落ちないとされたといった語源ですね。
くわばらくわばらの使い方や例文は?
さて、このくわばらくわばらという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
くわばらくわばらという言葉の使い方は、
- 雷に限らず、天変地異などが起きた時によく使われる。
- 災難から逃れるために唱える言葉。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
くわばらくわばらを使った例文は
- おばあちゃんは雷が鳴ると、「くわばらくわばら」と言ってうずくまる。
- たまたま遅刻していつもの電車に乗れなかったが、その電車が脱線し大事故に遭ってしまった。「くわばらくわばら」
このような感じでしょうか。
今では若者の間で聞かれることはほとんどないですが、こういった言葉を唱えて災難に会わないようおまじないをかけていたのですね。
くわばらくわばらの類義語は?
さて、この「くわばらくわばら」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏(なんまいだぶなんまいだぶ)
南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)
鶴亀鶴亀(つるかめ つるかめ)
意味合いとしては同じようなことで、何か災難に会わないように唱える言葉として使われますね。
あとがき
くわばらくわばらとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとしてくわばらくわばらを簡単にまとめますね。
意味 類義語南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏(なんまいだぶなんまいだぶ)
南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)
鶴亀鶴亀(つるかめ つるかめ)
おばあちゃんは雷が鳴ると、「くわばらくわばら」と言ってうずくまる。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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