私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
あまのじゃく
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ここは右に行った方がいいと思うよ。
いや、左だね。
なにか迷った感じだね。一回引き返そう。
いや、大丈夫だよ。このまま進もう。
あまのじゃくだな、道に迷ってるんだから一回戻らないと。
うっ!道が無くなった・・・。
だから言ったじゃないか、引き返すよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「あまのじゃく」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
あまのじゃくの意味とは?
あまのじゃくとは、
このような意味があります。
- みんながやることを自分はやりたくない。
- 僕は自分と違うんだ。
- 人の真似はしたくない。
こんな考えを持つ人があまのじゃくと言われますが、どうしてあまのじゃくと呼ばれるのでしょうか。
あまのじゃくの語源
あまのじゃくの漢字は「天邪鬼」と書きます。
これは神話登場する「天探女(アマノサグメ)」という悪い女神さまのお話です。
この天探女に送られてきた、思金神(おもひかね)からの使いの鳥(鳴女という雉)を不吉なものとして天若日子に殺させました。
その時に使った矢が神様の元に届きましたが、「天若日子に悪い心があったら刺さる」と言ってその矢を投げると、天若日子に刺さってしまいました。
こんなエピソードを持った神様で、天探女はおしゃべりでおせっかいが過ぎ、人の心に探りを入れて逆らうようなひねくれた神様だったと言われています。
やがて「アマノサグメ」が「アマノサグ」そして「アマノジャク」へと変わっていき、この女神の性格が「あまのじゃく」という言葉の意味になったと言われていますね。
他にも語源があって「うりこひめ」などの民話に登場する悪者のことや、仁王様に踏みつけられた悪い鬼のことを「あまのじゃく」と呼ぶことから来ているとも言われています。
あまのじゃくの使い方や例文は?
さて、このあまのじゃくという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
あまのじゃくという言葉の使い方は、
- 「あまのじゃくな人だ」「あまのじゃくな性格だ」などの使われ方が多い。
- 人の意見に左右されたくない。
- 素直でなく性格がひねくれているような人
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
あまのじゃくを使った例文は
- 彼は僕のアドバイスとは逆のことをする、あまのじゃくな性格の人だ。
- あまのじゃくだと人生損をする。
- あまのじゃくな彼は絶対に流行のものは買わない。
このような感じでしょうか。
人が言うことには従わずその逆をしたり、みんなが良いというものは使わなかったりなどの様子がわかると思います。
あまのじゃくの類義語は?
さて、この「あまのじゃく」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- へそ曲がり
- ひねくれ者
- 偏屈者
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
あまのじゃくとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとしてあまのじゃくを簡単にまとめますね。
意味人がやることとは別のことをしたり、言われたことの反対のことをしたりすること。
類義語へそ曲がり
ひねくれ者
偏屈者
彼は僕のアドバイスとは逆のことをする、あまのじゃくな性格の人だ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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