私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
えこひいき
この言葉の意味をご存知でしょうか?
これはネコさんにあげるやつだから、ひよこさんはこれね。
えっ、ちょっと、このおやつ小さすぎるんじゃない?みんなで買ったんだからちゃんと分けてよ。
でも、これしか残ってないしネコさんはこれくらい必要だから。
それじゃ、えこひいきだよ!今日はここにもいないのに何でさ。
ネコさんが好きだからだよ!
わかったよ、そこまで言われちゃあ・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「えこひいき」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
えこひいきの意味とは?
えこひいきとは、
このような意味があります。
エコ家電とかの「エコ」はエコロジー(ecology)の略です。
また「経済」または「コストが安い」ことを表すエコノミー(economy)の略で使うこともあります。
えこひいきとは全然関係ないので、ごちゃ混ぜにならないようにしましょう。
えこひいきは漢字で書くと
依怙贔屓
ちょっと難しい漢字ですね。
えこひいきの語源
えこひいきとは、中国から来た「えこ」という言葉から生まれました。
「えこ」は「頼るもの」という意味で使われていたのが、室町時代に変わり
- 「自分が頼りにするもの」
- 「自分の利益となること」
このように意味が変わりました。
一方の「ひいき」という言葉の語源も中国にあり、
このような意味がありました。
この「ひいき」も室町時代になって、
「自分が気に入った人を特に助ける」
こういう意味へと変わっていったわけです。
この二つの言葉が江戸時代あたりに合わさりました。
だから、この二つの言葉が合わさると、
このように、今使われているような「えこひいき」の意味になったのですね。
えこひいきの使い方や例文は?
さて、このえこひいきという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
えこひいきという言葉の使い方は、
- 複数の人がいる中で、特定の人だけ特別扱いする。
- 「えこひいきだ」「えこひいきする」といった使われ方が多い
- 人に使うことが多いけど、物や物事に対して使う場合もある。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
えこひいきを使った例文は
- あの子だけいつも先生にえこひいきされて気に入らない。
- えこひいきするような人は信頼できない。
- ブランド名で店舗に置く商品を決めるような、えこひいきな真似はしない。
このような感じでしょうか。
特定の相手だけを特別扱いするような様子が見て取れると思います。
えこひいきの類義語は?
さて、この「えこひいき」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
専断偏頗(せんだんへんば)勝手でかたよっているさま。
自分で勝手に決め付けて、考えがかたよっている様子。
専断:自分だけの意見で勝手に決めること。
偏頗:考えが偏って公平でないさま。
他には、
- 不公平
- 肩を持つ
などでしょうか。
完全に同じ意味ではありませんが、似たような場面で使われることもあると思います。
あとがき
えこひいきとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとしてえこひいきを簡単にまとめますね。
意味特定の人だけかわいがったり、褒めたり、応援したりすること
類義語専断偏頗(せんだんへんば)
不公平
肩を持つ
あの子だけいつも先生にえこひいきされて気に入らない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ