テレビ番組とかふだんの会話とか、町中などでもよく、
- 「カオスな状態だ」
- 「マジでカオスなんですけど」
こんな言葉を聞いたりします。
その意味はだいたいは感覚としてわかっているけど、きちんと説明してって言われたら難しいですよね。
では、このカオスとはいったい何なのでしょうか?
その意味や語源、使い方をはじめ、どんな場面で言えるのかといったことといっしょにまとめました。
カオスとはいったい何なの?
ふだんの言葉でも使われることが多いと思いますが、このカオスという言葉はいったい何なのか、ちょっと難しそうですよね。
この「カオス」とは、元々は
こんな意味があったとされてますが、ギリシャ語で「秩序のない混乱した状態」を意味する言葉として使われています。
この語源ですが、カオスとはギリシア神話に登場する神さまなんですね。
この世界が始まったときに、最初に無の空間に誕生した原初の神だと言われています。
そして、このカオスから、
- ガイア(大地)
- タルタロス(奈落)
- エロース(愛)*諸説あります。
- エレボス(暗黒)
- ニュクス(夜)
こういった神々が生まれていったとされていますね。
ギリシャ神話では人種や思想、容姿などハッキリ分かれておらず、まだ天と地ですらハッキリとわかれていなかったような、混じり合っている状態のことを表したようです。
こういった無秩序な状態のことを、カオスと言うようになったと考えられていますね。
では、これが今の日本で使われているカオスの意味と、どのようにかかわってくるのか見ていきましょう。
カオスの意味って?
カオスの意味というのが、
すなわち、ワケのわからない状態ですよね。
これを日本語に当てはめると
「無秩序」「混沌」
これがピッタリとマッチしているわけですね。
では、このカオスという言葉はどんな場面で使えるのか?
その使い方を見ていきましょう。
カオスの使い方の場面って?
たとえばよく耳にするのが、
ここはカオス状態だ!
何か大きな出来事があったりすると、こんな表現がされたりする場面が多いです。
たとえば、一昔前の「渋谷スクランブル交差点」
サッカー日本代表が勝利した瞬間のスクランブル交差点とかって、たくさんの人がすれ違う時にハイタッチしあったり騒ぎあったり、車の上に乗ったりして大騒ぎの時がありました。
ああいった、無秩序な状態、混乱した状態を「カオス」と表現することが多いですね。
それからはDJポリスなどが登場して、カオス状態もいくぶんかマシになりましたよね。
このような感じで、他にもいろんな使い方があります。
- 部屋がカオス:散らかっている。
- 頭の中がカオス:考えがまとまらない状態
- カオスな文章:表現がよくわからない、まとまっていない
- 顔がカオス:顔が整っていない、化粧がうまくいっていない
- メニューがカオス:店のメニューに統一性がない
- カオスな芸人:この芸人が登場すると場が荒れる
カオスには、このように様々な場面での使い方があると思います。
けっこう幅広く使えると思うので、
ぐちゃぐちゃな状態だな。
こんなふうに思った時に使いやすいと思いますよ。
カオスの対義語って
カオスは混沌、無秩序を表す意味があるので、この対義語の意味は
この意味を持つ
コスモス(cosmos)
英語での場合は、
- オーダー(order):整然としているような場合
- ディシプリン(discipline):規律があるような場合
- システェマティック(systematic):組織的な場合
このようになっていますね。
あとがき
カオスとはいったい何なのか?
その意味や使い方、どんな場面で言えるのかなどまとめましたが、いかがでしたか。
普段よく使っている方も多いと思いますが、もともとはギリシャ神話から来ていたんですね。
この言葉って、特にネット上での表現でよく使われる言葉なので、覚えておくと意味が理解できて、文章もすんなり入ってくると思います。
ちょっと似たような感じの言葉に、シュールっていう言葉もありますが、根本的には意味が違います。
こちらも使い方がよくわからなかったら読んでみてくださいね。
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