私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
換骨奪胎(かんこつだったい)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
うさぎさん、ちょっと漫画を描いてみたんだけど読んでみてよ。
ほうほう、これは、何か聞いたことあるような・・・。これってパクリなんじゃないのかい?
失礼な!換骨奪胎した作品だと言ってよ。この表現は僕しかやってないよ。
でも、ほら。これと同じじゃない?
うっ!これはちょっと・・・、作り直すよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「換骨奪胎」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
換骨奪胎の意味や語源とは?
換骨奪胎とは
このような意味があります。
それぞれの漢字で考えると
換骨:骨を換える
奪胎:胎盤を奪う
ちょっと怖い意味ですが、作品に置き換えて考えると、
- 作品の骨組みを変える
- 作品の胎盤(基盤、基礎)を取り除く
このようにみるとわかりやすいかもしれません。
つまり昔の作品の今風に新しく作り替えたりして、自分の物とするわけですね。
換骨奪胎の使い方や例文は?
さて、この換骨奪胎という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
換骨奪胎という言葉の使い方は、
- 今では「真似」「焼き直し」「二番煎じ」「パクリ」といった意味で使われることもあるが、本来は間違った使い方
- 「オマージュ」「インスパイア」の方がニュアンスが近い使い方
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
換骨奪胎を使った例文は
- マンガの『ドラゴンボール』は『西遊記』を換骨奪胎した作品と言えそうだ
- 得てして換骨奪胎した作品の方が有名になることが多い
- 最近は換骨奪胎とパクリの境界線がよくわからなくなってきた
このような感じでしょうか。
よく漫画を読みますが、似たような作品って本当に多いですよね。
ほとんど自分のオリジナリティもないようなものや、同じようなタイトルの物まで溢れかえっていますが、その人がパクリじゃないと言ったらそれまでなんでしょうかねえ。
換骨奪胎の類義語は?
さて、この「換骨奪胎」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
奪胎換骨(だったいかんこつ)
点鉄成金(てんてつせいきん)
このあたりでしょうか。
あとがき
換骨奪胎とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして換骨奪胎を簡単にまとめますね。
意味古い詩や文章をもとに、新しい工夫をして自分の作品に作り替えること
類義語奪胎換骨(だったいかんこつ)
点鉄成金(てんてつせいきん)
マンガの『ドラゴンボール』は『西遊記』を換骨奪胎した作品と言えそうだ
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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