私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一所懸命(いっしょけんめい)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
このままじゃ、いつまでたってもサッカーが上達しないよ。
今日の仕合は全然ダメだったね。
今日思い知ったよ。これから練習はもっと一所懸命やらないとダメだ。
じゃあ、さっそく今から練習する?
それはちょっと・・・
どないやねーん・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一所懸命」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一所懸命の漢字や意味とは?
一所懸命とは
このような意味があります。
それぞれで分けて見てみると
一所:一つのところ、一つの場所
懸命:命を懸ける
このようになっていますね。
一所懸命の語源と一生懸命の違い
一所懸命の語源は、鎌倉時代の武士が主から与えられた領地を、命がけで守ったという話から生まれました。
ですので、「土地を守る」ということから生まれた言葉なので「一所」という漢字が使われているのですね。
また一所懸命のは、「一生懸命」と書く場合もありますよね。
「一所懸命」と「一生懸命」はどう違うのかというと、今ではどちらでも間違いではないとなっています。
もともとの語源からすると「一所懸命」なのですが、実はすでにこの言葉が生まれてからそれほど経たずに「いっしょ」ではなく「いっしょう」というように言われていたようです。
だから、江戸時代にもすでに「一所懸命」と「一生懸命」という2つが存在していたようなんですね。
そして今では逆に「一生懸命」の方が主流となっているようです。
新聞やニュースでも一生懸命の方が使われています。
だから、どちらであっても間違いではないですが、語源から見ると「一所懸命」なんだというように覚えていればいいでしょう。
一所懸命の使い方や例文は?
さて、この一所懸命という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一所懸命という言葉の使い方は、
- 必死に何かを頑張る
- 物事に気合いを入れて打ち込む
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一所懸命を使った例文は
- 次のテストは何とかライバルを抜かしてやろうと、一所懸命勉強した。
- 一所懸命やれば何か新たな可能性も見えてくる。
- 子供たちは初めての潮干狩りで、一所懸命に貝を探していました。
このような感じでしょうか。
まあ、普段よく使う言葉なので使い方もよくわかっている人も多いと思います。
一所懸命の類義語は?
さて、この「一所懸命」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 一生懸命
- 一心一意
- 一心不乱
意味合いが少し違う言葉もありますが、一つの物事に集中して取り組むという姿が浮かぶ言葉ですね。
あとがき
一所懸命とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一所懸命を簡単にまとめますね。
意味本気で何かをやり遂げようとすること、命がけで1つのことを行うこと
補足「一生懸命」も正解。むしろ今では逆に「一生懸命」の方が主流
使い方・例文次のテストは何とかライバルを抜かしてやろうと、一所懸命勉強した。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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