私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
君子豹変(くんしひょうへん)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
この人は記者会見まで開いてしっかり自分の間違いを認めたね。
そうだね間違ってたよね。でも、この君子豹変の姿勢が立派だよ。
それに比べて、このトップの人は全部責任をこの人になすりつけた会見してるよね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「君子豹変」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
君子豹変の意味や語源とは?
君子豹変とは
こんな意味があります。
それぞれの感じに分けて見てみると
君子:立派な人
豹変:ハッキリと変える
このような意味の言葉が合わさった言葉です。
豹のまだら模様は季節によって変化するので、そのように「ハッキリと変える」という意味です。
もともと君子豹変とは良い意味で使われていました。
「豹変する」という言葉が、考えや意見をガラッと変えるという意味がありますよね。
この豹変という言葉を使って、
これまで穏やかだった彼が、豹変したように暴力を振るうようになった。
など悪い意味でも使われることがあるので、この君子豹変という言葉も悪い意味でも使われるようになってしまいました。
「君子豹変、小人革面」
「立派な人は自分の誤りを豹の斑点がハッキリしているように心を入れ変えるが、つまらない人は表面上だけ変えて中身は変わっていない」
【出典】『易経』革卦
君子豹変の使い方や例文は?
さて、この君子豹変という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
君子豹変という言葉の使い方は、
「君子豹変の姿勢だ」「君子豹変す」といった使い方がよくされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
君子豹変を使った例文は
- 今の政治家には、自分の誤りを認めるような君子豹変の姿勢を持って欲しい。今まで子供にDVしていた夫が間違いに気づき君子豹変し子供に優しくなった。
- 君子豹変す、というように悪いと気づいたらしっかりと謝罪できる心を持ちたい。
このような感じでしょうか。
今では悪い意味で使われることも多くなってしまった君子豹変ですが、本来はいい意味で使うものでした。
いまは豹変という言葉を会話に使うことも多いですね。
君子豹変の類義語は?
さて、この「君子豹変」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
手のひらを返す
大賢虎変
悔い改める
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることもあると思います。
あとがき
君子豹変とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして君子豹変を簡単にまとめますね。
意味立派な人は自分の過ちに気づくと、ハッキリとそれを改めること。
類義語や補足手のひらを返す
大賢虎変
悔い改める
今の政治家には、自分の誤りを認めるような君子豹変の姿勢を持って欲しい
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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