私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
呉越同舟
この言葉の意味をご存知でしょうか?
まさかイヌさんと一緒のチームになるとはね。
君はいけ好かない奴だけど、まあこの際仕方ない。優勝のためには好き嫌いは言ってられないよ。
呉越同舟っていうやつだね。今日だけはしっかりやってくれよ。
いがみ合ってたあの二人が組んでしまうとは…。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「呉越同舟」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、読み方などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
呉越同舟の意味とは?
呉越同舟とは、
そのことから仲の悪いもの同士でも、同じ苦難を受けたり、利害の一致する事柄があれば協力して乗り越えていくことの例え。
このような意味があります。
呉越同舟の語源
呉越同舟の語源には、
中国の「孫子」に語源があり、昔の中国の国の「呉」と「越」は敵どおしで争っていました。
しかし、一つの舟に呉と越の人間が乗り合わせていたとしても、他の人間もいるため殺し合いやケンカなどはできません。
そんな舟が川を渡るときに大風が吹き、舟が転覆しそうになったりすることがあれば、そんないざこざも忘れ互いに協力をして、その窮地を脱さないといけません。
このように敵同士であっても、普段の恨みなどは忘れて助け合いや協力することもある。
といった故事が語源となっています。
呉越同舟の使い方や例文は?
さて、この呉越同舟という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
呉越同舟という言葉の使い方は、
「呉越同舟だ」「呉越同舟する」といった使い方がよくされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
呉越同舟を使った例文は
- 与党と野党は普段言い争っているが、この問題に関しては呉越同舟しないと解決しない。
- 仲の悪い二人が呉越同舟で話をしていることを見ると、もっと良くないことが起こると想像してしまった。
- 仲が悪いと噂になっている芸能人が呉越同舟で同じ番組に出ていると、見ている方は奇妙に感じる。
このような感じでしょうか。
普段仲が悪い者同士でも、一つの目的があれば協力し合えることは多いですよね。
呉越同舟の類義語は?
さて、この「呉越同舟」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、意味の似ている言葉(類義語)もいくつかあります。
共同戦線
大同団結
昨日の敵は今日の友
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
呉越同舟とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして呉越同舟を簡単にまとめますね。
意味敵どおし、仲の悪いものどおしが、一つの場所や境遇で同じ状態になること。
そのことから仲の悪いもの同士でも、同じ苦難を受けたり、利害の一致する事柄があれば協力して乗り越えていくことの例え。
類義語や補足共同戦線
大同団結
昨日の敵は今日の友
与党と野党は普段言い争っているが、この問題に関しては呉越同舟しないと解決しない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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