私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一件落着(いっけんらくちゃく)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
うさぎさん、この前言ってたお父さんの無くしたお金って見つかったの?
それが実はね、本の間に挟んでいたのをお母さんが見つけたんだよ。
なら、一件落着だね。
それが今度は「何でこんなお金持ってるんだ!」って話になって、そこから新しい問題になっちゃって・・・。
うーん、一件落着どころじゃなかったんだね・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一件落着」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一件落着の漢字や意味とは?
一件落着とは、
このような意味があります。
それぞれに分けて考えると、
一件:一つの事柄、事件、課題
落着:落ち着く、解決する
このようになっています。
「件」というのが、物事や出来事を指しているので、それが落ち着くということですね。
ただし「落着」は、落ち着く、解決するという意味ですが、どちらかというと
問題や事件が「終わった状態」
ここに強い意味があります。
だから、
- 問題を解決していく
- 早く決着させたい
こんなふうに目的や意思が見えるような文章で使うと変になります。
例えば、
- 試合の主導権争いが一件落着した。(この場合は「落ち着いた」と書いた方が自然)
- 一刻も早く離婚問題を一件落着させるんだ。(この場合は「解決させるんだ」とする方が自然)
こんなふうに使うとすこし変になります。
一件落着の使い方や例文は?
さて、この一件落着という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一件落着という言葉の使い方は、
- 事件や課題が解決したとき
- 何かの問題
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一件落着を使った例文は
- たまっていた仕事がようやく終わって、とりあえず一件落着だ。
- 父親の遺産相続の裁判が、10年たってようやく一件落着した。
- 加害者の謝罪でようやくこの問題も一件落着した。
このような感じでしょうか。
一件落着の類義語は?
さて、この「一件落着」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
けりがつく
これも完全に一致というわけではありませんが、同じような場面で使われることもあります。
あとがき
一件落着とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一件落着を簡単にまとめますね。
意味ひとつの事が落ち着く、解決する。
補足一件:一つの事柄、事件、課題
落着:落ち着く、解決する
「一件落着させる」のような、意思が入り込んだ使い方はしない。
使い方・例文たまっていた仕事がようやく終わって、とりあえず一件落着だ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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