私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今日の遠足はお母さんに「この箱持って行け」って言われたんだけどなんでだろ?
その箱は何だい?
いや、開けてないからわからないけど、まあ別にいいよ。
あ、ついに山の頂上に着いたよ!
うおー!一番乗りだ!うわあああぁぁぁ。
大丈夫?派手に転んだけど。
うーん、けがしちゃったなあ。そういえばこの箱って・・・、あ、傷薬とバンドエイドだ。
さすがうさぎさんのお母さん。亀の甲より年の功で、よくわかってるな。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「亀の甲より年の功」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
亀の甲より年の功の意味や語源とは?
亀の甲より年の功とは、
このような意味があります。
本来は「亀の甲より年の劫」と書きます。
「劫」は、きわめて長い時間を表す意味で、「甲」は、亀の甲羅のことですね。
「甲」と「劫」
どちらも「こう」と読むことから同音をかけてできたことわざです。
亀の甲羅よりも年の功(こう)、つまり長い年月で得た経験の方が値打ちがある
という事から来ているわけです。
単純に「年の功」というときの方が多いかもしれませんね。
亀の甲より年の功の使い方や例文は?
さて、この亀の甲より年の功という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
亀の甲より年の功という言葉の使い方は、
- 年長者の知識に感心するとき
- 基本的には褒め言葉になる
- 「亀の甲より年の功だ」「亀の甲より年の功というように~」といった使い方がされます。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
亀の甲より年の功を使った例文は
- 亀の甲より年の功というように、おばあちゃんはこの町の歴史をものすごく知っている。
- 会社のトラブルも部長の機転の利いた交渉で回避できた。まさに亀の甲より年の功だ。
- 亀の甲より年の功で、お母さんは午後の天気が変わることをピタリと当てた。
このような感じでしょうか。
年上の人の知識や経験に感心して使うことで、その人に対し敬意を表している感じが受け取れると思います。
だから自分より年下には使いません。
亀の甲より年の功の類義語は?
さて、この「亀の甲より年の功」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
昔取った杵柄(きねづか)
松傘より年嵩(まつかさよりとしかさ)
医者と味噌は古いほどよい
このあたりでしょうか。
完全に同じ意味ではないかもしれませんが、似たような場面で使うことがあると思います。
あとがき
亀の甲より年の功とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして亀の甲より年の功を簡単にまとめますね。
意味長年かけて得た経験や知識は貴重だ
類義語昔取った杵柄(きねづか)
松傘より年嵩(まつかさよりとしかさ)
医者と味噌は古いほどよい
亀の甲より年の功というように、おばあちゃんはこの町の歴史をものすごく知っている。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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