私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
弘法にも筆の誤り
この言葉の意味をご存知でしょうか?
君はもう10年もそろばんやってるのに、一桁の足し算を間違うなんて弘法にも筆の誤りということなのかな、うふふ。
いや、これは・・・。そういう君はどうなんだよ。君も一桁の引き算で間違ってるじゃないか!
僕はそろばん10年もやっていないから間違ってもいいんだよ!
いや、そんな問題じゃないような・・・。もうこの話は止めよう。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「弘法にも筆の誤り」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
弘法にも筆の誤りの意味とは?
弘法にも筆の誤りとは、
このような意味のことわざです。
弘法にも筆の誤りの語源
弘法にも筆の誤りという諺の語源は、平安時代の弘法大師(空海)とよばれる人が「応」の字を書いたときに「心」の漢字の点の部分を飛ばしてしまったことにあります。
そこから弘法大師のような方でも間違うことはあるのだなと、失敗に対しての慰めとして言われた言葉がことわざとなっています。
ただ、このことわざには別の意味もあり、弘法大師は書き間違いをした額に筆を投げつけて点を書き入れたと言われています。
そのことから、書き間違っていても直し方が普通の人とは違うということで、賞賛の意味も含まれているようなんですね。
弘法にも筆の誤りの使い方や例文は?
さて、この弘法にも筆の誤りという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
弘法にも筆の誤りという言葉の使い方は、
- 専門家でもミスしてしまうことがあるからクヨクヨしないといった慰めの言葉として使われることが多い。
- どんな名人も時には失敗してしまうものだという例え。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
弘法にも筆の誤りを使った例文は
- 弘法にも筆の誤りで、50年もやってきたプロの人も単純な仕事でミスをしてしまった。
- 人間国宝にもなる師匠のような人にも、弘法にも筆の誤りがあるんだとちょっと安心した。
- 人の命を預かる仕事では、単純なミスでも弘法にも筆の誤りでは済まされない。
このような感じでしょうか。
素人でも間違わないようなミスを名人や専門家がしてしまうことによって、このことわざが使われることが多くなりますね。
弘法にも筆の誤りの類義語は?
さて、この「弘法にも筆の誤り」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
猿も木から落ちる
河童の川流れ
上手の手から水が漏る
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
弘法にも筆の誤りとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして弘法にも筆の誤りを簡単にまとめますね。
意味どんなに上手な人、専門の人であっても失敗することはある。
類義語猿も木から落ちる
河童の川流れ
上手の手から水が漏る
弘法にも筆の誤りで、50年もやってきたプロの人も単純な仕事でミスをしてしまった。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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