私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今日は全然活躍できなかったよ。もう野球やめよっかな。
何言ってるんだよ!今まで頑張ってやってきたの、大会で優勝するためだろ?あきらめんなよ。
そうは言っても、みんなだんだんうまくなっていくし。
禍福は糾える縄の如しで、悪いことがあったら次は良い事もあるっていうから、練習してればきっと勝てる。
そうかなあ、まあやってみるよ
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「禍福は糾える縄の如し」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
禍福は糾える縄の如しの意味や語源とは?
禍福は糾える縄の如しとは、
このような意味があります
「禍福」というのは、わざわいと幸せのことです。
「糾える(あざなえる)」とは、縄などを一本によりあわせる事です。
「縄の如し」は、縄のよう
ということで、
わざわいと幸せは縄のようにより合わさっていて、
上になった方は次下になり、下になった方は次は上になる。
といった事を繰り返している。
こういうことわざです。
だから、今の不幸も悲観せずに、いずれ良いこともやってくるということですね。
『史記・南越列伝』には
禍に因りて福を為す。成敗の転ずるは、たとえば糾える縄の如し
このような記載があり、
『漢書』には
「それ禍と福とは、何ぞ糾える縄に異ならん」
とあります。
禍福は糾える縄の如しの使い方や例文は?
さて、この禍福は糾える縄の如しという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
禍福は糾える縄の如しという言葉の使い方は、
- 幸と不幸は交互にやってくるものだということ
- 人生、山あり谷ありといったようにいい事、悪いこと含めて人の一生
- 不幸な時も、次に良いことが来るから我慢しよう
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
禍福は糾える縄の如しを使った例文は
- 禍福は糾える縄の如しというように、今はじっと耐えるときだ。
- やっと今まで苦労したことが報われそう。禍福は糾える縄の如しだな。
- 禍福は糾える縄の如しといったように、彼の人生は色々あったなあ。
このような感じでしょうか。
幸も不幸もひっくるめて人生といった感じですね。
禍福は糾える縄の如しの類義語は?
さて、この「禍福は糾える縄の如し」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
ピンチの後にチャンスあり
人間万事塞翁が馬
楽あれば苦あり
このようなあたりの言葉でしょうか。
あとがき
禍福は糾える縄の如しとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして禍福は糾える縄の如しを簡単にまとめますね。
意味幸と不幸は表と裏の関係、表裏一体であること
類義語ピンチの後にチャンスあり
人間万事塞翁が馬
楽あれば苦あり
禍福は糾える縄の如しというように、今はじっと耐えるときだ。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ