私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
あそこの橋の下にボールが引っ掛かってるんだけど、ひよこさん取ってきてよ。
いやだよ、危ないし。ここに新しいボールもあるし、なんで火中の栗を拾うような真似をしないといけないのさ。
実は、あのボールは死んだおじいちゃんの形見で・・・。
そうなの?うーん、じゃあ、怖いけど行ってあげるよ・・・、ん?
キミのおじいちゃんって、たしかいつも町を走り回ってて、昨日もピンピンしてたよね。
バレたか。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「火中の栗を拾う」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
火中の栗を拾うの意味とは?
火中の栗を拾うとは、
このような意味があります。
火中の栗を拾うの語源
火中の栗を拾うの語源は、ラ・フォンテーヌというフランスの詩人の「寓話」の話から生まれました。
猿におだてられた猫が、アツアツのいろりの中の栗を拾って大やけどをしたのですが、その拾った栗を猿が全部食べてしまっと。
こんな話から来ています。
だから「火中の栗を拾う」となったわけですね。
また、このことわざの意味には、
だまされて他人のために危険を冒す
という意味もあるようで、この語源からもわかりますね。
火中の栗を拾うの使い方や例文は?
さて、この火中の栗を拾うという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
火中の栗を拾うという言葉の使い方は、
- 「火中の栗を拾うようなものだ」「火中の栗を拾うことはない」など比喩的に使われることが多い。
- 基本的には危ないうえにリスクがあるのに、メリットがあるかわからない。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
火中の栗を拾うを使った例文は
- 2人のけんかを止めに行くなんて、火中の栗を拾うようなものだから止めた方がいい。
- わざわざこんな危険な取引に参加して、火中の栗を拾うような真似は必要はない。
- 火中の栗を拾うようなことをするから余計なトラブルに巻き込まれる。
このような感じでしょうか。
ことわざの文章からも、火の中にある栗を取りに行くなんて危ないですよね。
それと同じで例文からも危ない行動だというのが感じ取れると思います。
火中の栗を拾うの類義語は?
さて、この「火中の栗を拾う」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 危ない橋を渡る
- 手を出して火傷する
- 虎穴に入る
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
火中の栗を拾うとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして火中の栗を拾うを簡単にまとめますね。
意味あえて危険を冒しても困難に立ち向かうことのたとえ
類義語危ない橋を渡る
手を出して火傷する
虎穴に入る
2人のけんかを止めに行くなんて、火中の栗を拾うようなものだから止めた方がいい。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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