私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
勝って兜の緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
今日の試合は楽勝だったよ!
いやあ、でも紙一重だね。次の試合じゃこうはいかないと思うよ。
大丈夫だって~、心配し過ぎなんだから。次の試合もこんな感じで良いと思うよ。
だめだよ、勝って兜の緒を締めよって言うし、このあとは失敗したところの反省会だよ。
うえ~、メンドクサ~。
ビキッ!なんだって?
ひっ、何でもないです。反省会します。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「勝って兜の緒を締めよ」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
勝って兜の緒を締めよの意味や語源とは?
勝って兜の緒を締めよとは、
このような意味があります。
このことわざの語源は、戦いの中にあると言われており、戦いに勝ってゆるんだ兜の紐を締め直し、そして気持ちも引き締め直すということから来ています。
兜は戦いの際に頭を守るためのもので、防具として使われていたものです。
兜を締めるときはきつく緒を締めます。
戦いに勝ったと思って油断して兜の緒を締めずにいると、思わぬところからの攻撃を受けてしまうかもしれないということからですね。
勝って兜の緒を締めよの使い方や例文は?
さて、この勝って兜の緒を締めよという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
勝って兜の緒を締めよという言葉の使い方は、
- 油断せずに次のステップへと移るとき
- 自分の戒めのために使うとき
- 「勝って兜の緒を締めよだ」「勝って兜の緒を締めよとも言うし~」といった使い方がされる
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
勝って兜の緒を締めよを使った例文は
- 試合は圧勝したが、勝って兜の緒を締めよというし気を抜かず練習は続けようと思う。
- 勝ったことを良いことに練習をさぼっていたので、勝って兜の緒を締めよという言葉が身にしみた。
- 選挙では勝ったが、勝って兜の緒を締めよというようにここからが本当のスタートだと思って頑張る。
このような感じでしょうか。
たとえ勝利しても油断せず、次のステージへと進んでいこうという姿勢が見えますよね。
勝って兜の緒を締めないと、ライバルに追い越されるかもしれませんね。
勝って兜の緒を締めよの類義語は?
さて、この「勝って兜の緒を締めよ」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 油断大敵
- 好事魔多し(こうじまおおし)
- 弘法も筆の誤り
このような言葉でしょうか。
完全に同じ意味ではないですが、「油断すると痛い目を見るよ」といった意味合いで使われる言葉ですので、似たような場面で使うことがあると思います。
英語では
Don’t halloo till you are out of the woods.
十分に安心できるまでは喜んで騒ぐな
あとがき
勝って兜の緒を締めよとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして勝って兜の緒を締めよを簡単にまとめますね。
意味成功しても気を抜くことなく油断してはいけないことのたとえ。
類義語油断大敵
好事魔多し(こうじまおおし)
弘法も筆の誤り
試合は圧勝したが、勝って兜の緒を締めよというし気を抜かず練習は続けようと思う。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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