私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
顔を立てる
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ひよこさん、今日は田舎から親戚が来るんだ。それで、いつも僕は学年トップの成績ってずっと言っちゃってるんだよ。
きみ、けっこう無茶苦茶なこと言ってるね。いつもビリに近いじゃないか。
だから、ちょっと口裏を合わせて、僕が偉いっていうことにして欲しいんだよ。
うーん、しかたない、まあ今回は君の顔を立ててあげるよ。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「顔を立てる」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
顔を立てるの意味とは?
顔を立てるとは、
このような意味があります。
顔の表現は色々と多いですよね。
例えば、
- 顔に泥を塗る
- 顔が広い
- 顔をつぶす
なにかとこのように使われますが、顔を立てるの場合は地位や名誉、評判などを指して使われています。
そして「立てる」というのは、
- 地位や名誉を守る
- 評判を保つ
- 恥をかかせない
こんな意味として使われています。
その人の行動や言動に対して、気分を悪くさせず、自分は一歩引いたりしてうまく扱うときにも使われますよね。
他にも
- 先輩を立てる
- 上司を立てる
- 人を立てる
などといった表現でも使います。
顔を立てるの使い方や例文は?
さて、この顔を立てるという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
顔を立てるという言葉の使い方は、
- 人を自分より上位に置いて尊重する。
- 自分は退いて人の面目を立てる。
- 「~の顔を立てて」「~の顔を立てた」といった使い方をする。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
顔を立てるを使った例文は
- 芸人としての人気は自分の方が上だが、今日は先輩の顔を立てておごってもらうことにした。
- 会議で上司と意見が割れたが、上司の顔を立てるため一歩引いた。
- 師匠の顔を立てるため、わざと試合に負けた。
このような感じでしょうか。
その人の立場を理解して自分は一歩引いたりすることで、円滑な人間関係を作ろうとしているのがうかがえます。
顔を立てるの類義語は?
さて、この「顔を立てる」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 面子を立てる
- 花を持たせる
- 顔に泥を塗る
- 顔をつぶす
このようなところでしょうか。
あとがき
顔を立てるとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして顔を立てるを簡単にまとめますね。
意味その人の名誉や面目を大事にする、傷つけない。
類義語面子を立てる
花を持たせる
顔に泥を塗る
顔をつぶす
芸人としての人気は自分の方が上だが、今日は先輩の顔を立てておごってもらうことにした。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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