私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
沽券に関わる(こけんにかかわる)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
しまった、明日サッカーの試合なのに足をくじいちゃった。
いつもみんなに偉そうなこと言ってるのに、へたくそなプレーをしたら沽券に関わるよ。
うさぎさん、明日のサッカーの試合なんだけど、グラウンドが急遽使えなくなって来週に延期だって。
そうなの?よかったぁ、あぶなかったよ。
何が危なかったんだい?君が足を怪我したことかい?
・・・聞いてたの?
聞いてた。沽券に関わらなくてよかったね。
・・・嫌なヤツ(ボソッ
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「沽券に関わる」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
沽券に関わるの意味や語源とは?
沽券に関わるとは、
このような意味があります。
「沽券(こけん)」とは土地や家屋を売って渡すときに、相手に渡す売り渡し証文のことです。
そこには土地や家の値段、広さなどが書かれています。
このように、もともと「沽券」には土地などの価値を表す物だったのですが、それが人の価値を表す言葉へと変化してきました。
そこから、人としての価値や名誉などに差しさわりがあるようなことを、
沽券に関わる
というようになったのですね。
沽券に関わるの使い方や例文は?
さて、この沽券に関わるという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
沽券に関わるという言葉の使い方は、
- 名誉やプライドが傷つけられる前の段階
- 「~は沽券に関わる」「~の沽券に関わる問題だ」といった使い方が多い
- 沽券に関わる事が起きたので、その後に何らかのアクションがあることを連想させる。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
沽券に関わるを使った例文は
- 病気の彼にさせておいて、俺がしないとなれば沽券に関わる。
- これまで信用して取引してくれていたのに、この程度の問題で取引を中止にしたら沽券に関わる。
- 歴代のクイズ王が小学生にクイズで負けるようでは、沽券に関わる問題だ。
このような感じでしょうか。
プライドや名誉が失われそうなときに使われますね。
沽券に関わるの類義語は?
さて、この「沽券に関わる」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- 示しが付かない
- 面目が立たない
- 立つ瀬がない
完全に同じ意味ではないですが、似たような場面で使われることがあると思います。
あとがき
沽券に関わるとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして沽券に関わるを簡単にまとめますね。
意味人の値打ちを下げたり、名誉やプライドを傷つけられる。
類義語示しが付かない
面目が立たない
立つ瀬がない
病気の彼にさせておいて、俺がしないとなれば沽券に関わる。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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