私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
けんもほろろ
この言葉の意味をご存知でしょうか?
あー、しまった!宿題するの忘れた!
嫌な予感がするな・・・、今日のは自信ないんだよな・・・。
ひよこさーん、ちょっと今日の宿題見せて!
来たか・・・、ダメだよ。たまには自分でやりなよ。今日はダメ。
そんな・・・、けんもほろろに断らなくても、いつも見せてくれるのに。
あんまり人に甘えてると自分のためにならないよ。
あー、もういいよ!ねこさーん、ちょっと宿題を~・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「けんもほろろ」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
けんもほろろの漢字や意味とは?
けんもほろろとは、
このような意味があります。
「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声や羽の音など擬声語なので、該当する漢字はなく平仮名で書きます。
けんもほろろの語源や由来は?
この言葉は、威張っていてつんつんしている様子を「けんつく」「けんどん」などということから来ています。
つっけんどん(突慳貪)
という言葉もあり、これは「けんどん(慳貪)」に「つっ(突)」をつけることで「けんどん」を強調しています。
このつっけんどんの意味は、
「無愛想で態度がとげとげしい様子」
を表した言葉で、けんもほろろと同じような意味ですね。
「けん」というのはこの「けんどん」「けんつく」といった言葉から来ています。
そこから「けんけん」という言葉も生まれたのですが、これが雉(キジ)の鳴き声でもある「ケーン、ケーン」と似ていることから、雉(キジ)についてよく言われる「ほろろ」という言葉と合わさり、
けんもほろろ
という言葉になったという由来があります。
「ほろろ」とは、雉の鳴き声という説と雉の羽がすれる音という説があります。
けんもほろろの使い方や例文は?
さて、このけんもほろろという言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
けんもほろろという言葉の使い方は、
- 相手の頼みごとを不愛想に断る様子
- 面倒事はしょいたくない
- 冷たくあしらう
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
けんもほろろを使った例文は
- お金を貸してと言われたが、面倒なのでけんもほろろに断った。
- 彼には誰に対してもけんもほろろな態度をとるので、あまり頼りにされていない。
- 弟子入りしたいと急に行っても、けんもほろろに追い返されるだけだ。
けんもほろろはその意味からも、相手に頼みや相談をするときに使われることが多いですね。
けんもほろろの類義語は?
さて、この「けんもほろろ」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
- にべもない
- 取り付く島がない
- つっけんどん
このような言葉が意味として似ていますね。
何を言っても「相手に届かない、ひびかない、聞く耳をもたない」といったように不愛想な様子を表している言葉です。
あとがき
けんもほろろとはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとしてけんもほろろを簡単にまとめますね。
意味人の相談や悩みなどには耳を貸さず、冷たく不愛想に扱う様子
補足- 「けん」は「けんどん」「けんつく」などの言葉から。
- 「ほろろ」は雉の鳴き声・羽の音などから。
けんもほろろは平仮名で書く
使い方・例文お金を貸してと言われたが、面倒なのでけんもほろろに断った。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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