私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
金輪際(こんりんざい)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
あ、しまった!?ひよこさんのコップ割っちゃった・・・。
あ~、もう気をつけてよ。
ごめんごめん。新しいのにお茶を入れなおすよ。
あ!危ない!・・・ごめんひよこさん、お茶こぼしちゃった。
・・・、もう、気をつけてよ、ノート塗れちゃったじゃないか。
ごめんよ、ノートかして、きちんと拭くから。あーノートが破れちゃった・・・。
もう、金輪際お茶は入れないで!!
すいません・・・。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「金輪際」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文、その語源などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
金輪際の漢字や意味とは?
金輪際とは、
このような意味があります。
金輪際というのは
「金輪(こんりん)」の「際(きわ)」
というように言葉がわかれますね。
それは語源を見ていくことで明らかになっていきますが、金輪際とはもともと仏教の考えから来ています。
金輪際の語源
仏教の考え方では、世界は三輪(さんりん)の上に成り立っていると考えられています。
人間の住む地面の下に
こう呼ばれる層があり、その下に「水輪(すいりん)」「風輪(ふうりん)」と続いていくと考えられています。
この「金輪」と「水輪」の境目のことを
金輪際
つまり、地の底に限りなく近い部分を指しているのですね。
その深さを表す意味で、
- 絶対に
- 何が何でも
このような意味へつながったという語源があります。
金輪際の使い方や例文は?
さて、この金輪際という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
金輪際という言葉の使い方は、
- 絶対に~しない
- 否定で使う場合が多い
- 決して~ない
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
金輪際を使った例文は
- 君がこんなに理解の無いやつとは思わなかった。もう金輪際口をきかないだろう。
- 浮気の相手とまだ仲良くしているなんて、信じられない。金輪際、浮気相手とは会わないで!
- もうこんな怖い目には金輪際あいたくない。
このような感じでしょうか。
絶対に~しない、といった情景が浮かぶと思いますが、基本は否定の時に使われます。
ただ、以前は肯定の意味でも使われていたようですが、いつのまにか現代のような使い方だけが残ってしまったようですね。
あとがき
金輪際とはどんな意味があるのか。
その語源や漢字、その使い方と例文を見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして金輪際を簡単にまとめますね。
意味絶対に~しない
補足もとは仏教の「金輪」からきた言葉
使い方・例文君がこんなに理解の無いやつとは思わなかった。もう金輪際口をきかないだろう。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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