テレビのニュースでもよく耳にする「重傷」という言葉。
でも、この他にも重体、重症、軽傷など、何が重傷で何が重体なのか?
意味がよくわからない人も多いのではないでしょうか。
実は、この重傷や重体の定義には、消防や警察が関係していたのです。
そこで今回は、この重傷や重体の意味とその定義。
また、軽傷や重症などとの使い分けなど、しっかりとわかりやすいように解説していきます。
今後ニュースなどで言っている意味もよく分かると思うので、この機会に一度しっかりと覚えていきましょう。
重傷とはどんな意味なの?
よくテレビなどのニュースでもよく耳にする「重傷」という言葉があります。
- 骨折などの重傷を負いました。
- 10針を縫う重傷で~
- 重傷を負いましたが命に別状はありません。
こんな言葉を聞きますよね。
この場合の重傷とは、
このような意味があります。
ただ、この重傷という言葉の定義は少しややこしくて、ニュースなどで報道されている言葉は警察で定められた定義になったりしています。
では、どういうことなのか、続けて見ていきましょう。
重傷と重症の定義とは?
ちょっとややこしいのが
重傷と重症
辞書で調べてみると
重傷:重いキズ、大きなケガ
重症:症状の重い病気やケガ
いっしょじゃないの?
と思われますが、私たちがよく見るニュースの報道では「重傷」という言葉が多いですよね。
これは、報道機関が警察からの発表をもとに伝えていることが関わっていると言われています。
交通事故や事件などでケガを負った時には、医療機関から伝えられたものではなくて警察から伝わった情報を発信しているため重傷という言葉が使われます
だから、交通事故や事件などで傷を負った場合、警察の出動があるため重傷といった言葉が使われることが多いです。
重症が使われるケース
では、重症が使われるのはいつかというと、
熱中症での救急搬送の時
こういう場合が多いです。
例えば、
このような表記がされます。
熱中症などでは警察は出動せず、消防が管轄の救急車の出動のためにこういった表記に変わります。
また、熱中症はケガではないので、こういう実例を見ると使い分けがわかりやすいと思います。
消防庁の重症の定義
その消防庁では重症の定義がさらに細かく分類されています。
重症:傷病の程度が3週間以上の入院を必要
中等症:入院を必要とするが重症に至らない傷病
軽症:入院加療を必要としない傷病
このサイトでも熱中症の記事を書く時にこういった表記でお伝えしていますが、なんとなくわかりそうな感じですね。
重傷と重体はどう違う?
もう一つよく耳にするのは重体という言葉です。
- 意識不明の重体です。
- 胸を6か所刺され重体です。
などというように、症状の重さが伝わってくる言葉が重体という言葉で、その意味も
脳や内臓にダメージを負っていたり、大量出血があったりなど危険な状態を表しています。
だから、重傷よりもより重い症状の場合に使われます。
この重体という言葉は、ニュースなどで報道される場合でも警察や消防関係なく使われる言葉となっています。
そして、「全治6か月の重体」なんて言う表現もされません。
あとがき
重傷とはどんな意味や定義があるのか。
また、重症や軽症、重体との違いは何なのかまとめましたがいかがでしたか。
ニュースなどで見られる言葉にはこういった違いがあったのですね。
ただ、これはあくまで報道機関における定義であって、私たちが普通に使う場合には違う場合もあります。
例えば、1ヶ月以内に治るようなケガであったとしても、その場面ではすごい出血があって止まらなかった様子を見て、「これは重傷だ」と言ったとしても必ずしも間違いではないということです。
軽傷や重傷にハッキリした線引きはないからですね。
また、恋煩いなどで周りが全く見えなくなっている人を指して
「彼は重症だな」
なんて言う表現があったりもします。
報道では私たちにわかりやすく伝えるために、こういった定義を作って伝えているのだな、ということがわかればそれで大丈夫だと思います。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
関連ページ