私たちの普段の生活の中で、文を書く時や話をするときに便利な
それぞれの言葉には、様々な意味が込められています。
あなたも思い浮かぶだけでいくつか出てきませんか。
そんな、四字熟語やことわざ、慣用句の中で今回見ていきたい言葉が、
一枚看板(いちまいかんばん)
この言葉の意味をご存知でしょうか?
ここはこのクラスの一枚看板である僕が代表として出るよ。
いやいや、それはダメだよ!やっぱりきちんと多数決で決めないと。
っていうか、よく自分で一枚看板なんて言えるね。
「知っていて当たり前だ!」と、思われる人もいれば、「意外と知らなかった・・・。」と、感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、この「一枚看板」という言葉の意味についてまとめました。
また使い方や例文などと一緒に見ていきますので、一つここで賢くなっていきましょう!
一枚看板の意味とは?
一枚看板とは、
- そのグループの中でも特に目立つ能力や人気を持った中心人物。
- または、他に取り柄はないがある一つのことが特別優秀であるもの
このような意味があります。
一枚看板の語源
京都・大阪地方の上方歌舞伎には、劇場の前に飾る大きな看板のことを「一枚看板」と呼んでいます。
江戸では大名題(おおなだい)と言われています。
この看板の上部にメインの役者の絵が描かれ、そこから転じて、歌舞伎などの芝居一座で中心となる人を「一枚看板」というようになりました。
また、今ではアイドルグループなどでも中心になる人物(センター)のことなどをそう呼ぶこともあります。
看板娘という言葉もありますが、これもこの一枚看板という言葉が関係していると言われています。
看板娘とは、店にお客さんを引き寄せるような、お店で働く娘のことを意味しています。
今では結構年齢が広くとらえられることもありますね。
一枚看板のような中心人物が人気となってお客さんを引き寄せることから、看板娘という言葉もそれに近い意味を持っています。
ちなみに江戸時代にはお店の広告塔になるような絵を「看板絵」
歌舞伎などで人気を集める人間を「大看板」とも呼んでいました。
一枚看板の使い方や例文は?
さて、この一枚看板という言葉の使い方と、その例文についてみていきたいと思います。
一枚看板という言葉の使い方は、
- 「一枚看板の~」「一枚看板だ」といった使い方がよく見られます。
- 「中心人物」という意味で使われるときと、「秀でた一芸、スキル」といった意味で使われるときがあります。
こういったシーンで使いたい言葉です。
では、こんな場面を思い浮かべてみて、例文をいくつか作ってみました。
一枚看板を使った例文は
- 一枚看板の彼がいないと、このトリオは成り立たない。
- このチームの一枚看板は彼女だが、最近他のメンバーも実力をつけてきている。
- モノマネが彼の一枚看板なので、それを存分に生かして人気になっている。
このような感じでしょうか。
一枚看板の類義語は?
さて、この「一枚看板」という言葉の意味とその例文について見てきましたが、この言葉と似ている類義語もいくつかあります。
中心人物
花形役者
センター
今ではアイドルグループの中心をセンターなどと表現するので、一枚看板はそういう意味だと考えるとわかりやすいかもしれませんね。
あとがき
一枚看板とはどんな意味があるのか。
その語源や使い方、例文や類義語などを見てきましたがいかがでしたか。
さて、まとめとして一枚看板を簡単にまとめますね。
意味そのグループの中でも特に目立つ能力や人気を持った中心人物。
または、他に取り柄はないがある一つのことが特別優秀であるもの
中心人物
花形役者
センター
一枚看板の彼がいないと、このトリオは成り立たない。
今回紹介した以外にも、本当にたくさんの「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」があります。
こういった言葉を使うことで、表現がしやすくなりますよね。
普段よく聞く言葉や初めて聞いた言葉も、改めてその意味や使い方を確認すると面白い発見があるものです。
そんな「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」を、こちらでまとめて一つにしていますので、またよかったらのぞいて見て下さいね。
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